coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て ③日本語教育 ver.2

1.エピソード
 今も昔も変わらず、インターナショナルスクールや
 幼児の英語教育が流行ってますよね。
  私自身、英語教室に小学生で行ってましたよ。
  私の親が流行りに乗って。

 でも私の子は行かせませんでした。
 英語は、社会人になっても喋れるようになりますよ。
 仕事上必要ないなら、英語はいりません

  それより、もっと大事なのが「日本語」です。
 
2.「日本語」のレベル
 「日本人なんだから日本語を勉強する必要はない」という
 誰が言い出したのか、残念なことをいう人たちがいます。

  世界でも難易度の高い日本語を学ばすして習得できる
 はずがありません。

  私の会社のアメリカ人など外国人のほうが、日本語の理解力・
 説明力が高いと思うことが多々あります。
  外国人がビジネスで日本企業に就職するということは、
 相当レベルの高い日本語検定を受かってきています。
  そのため、社内の外国人が私に「日本人の日本語のレベルって
 この程度なの」とよく言われます。

  世界でも難易度の高い日本語を日本人自身が舐めているという
 ことです。
  正確に助詞、修飾語、形容詞、主語動詞など考えながら並べて
 喋らないと誤解を生んで仕事が停滞します。

  日本人同士、よくありますよね。「違うって」という社員同士の会話。
 まさしくそれですよ。社内通知も文章表現力が乏しければ、
 誤解を生んでいます。まさかという解釈をして、組合から問い合わせがあります。句読点の位置に注意をしなかったため、まさかの読み方ができてしまったのです。
 社内で資材調達と製造、製造と物流が内線でするやり取り。相手に誤解のない日本語を使わなければ、最低限5W1Hで話さなければ、間違った素材、納品場所、数量、納期となり工場が混乱します。適切な日本語が使えない従業員は一流大学を出ていても沢山いて社内を混乱させていますよ。無駄無駄無駄でコストがかかり、利益を圧迫します。
 
 なぜ、日本人がまともな日本語が使えないのか、うんざりするときもあります。せっかく目標利益を達成しそうなのに、くだらない日本語のやり取りミスで利益が吹き飛ぶ。そうなれば製造部の賞与配分は、減りますよ。
(私は人事部にいるので賞与配分の計算を賞与支払いの1か月前ぐらいから担当者が、経営企画部や財務部からデータをもらい試算を始めますが、配分確定前に飛び込んでくるトラブル。一気に数千万円、数億円が飛ぶ。当事者の工場と私たち間接部門の賞与配分が一気に減りますよ。原因が「伝達ミス」となれば、あちこちであいつ何人だ!日本人のくせに日本語も使えないのか!と言われてますよ。
 
 住宅ローンや子供が都会の大学に行っている、私立に通っているなど賞与を当てにしている家庭は沢山あるんです。あんたの日本語のレベルが低いせいで被害を被っているんです。日本語なんて会社で教えませんよ。知ってて当たり前でしょう。「日本人」なら。自分でレベルを上げるんですよ!私英語ペラペラです、という前にビジネスで使える「日本語」を習得してください。ここは日本です。
 
 製造部の高卒社員も同じ。日本語=ビジネス用の日本語が使えない。一流大学を出ていても一部います。わかりずらい、まわりくどい言い回し。簡潔に伝えられる日本語を勉強しろ!とひどい社員にはきつく言います。
 
 日本語ですよ! なんで使えない!
 
 くだらない英語や数学、物理うんぬん言う前に、まず日本語!
 社会人のくせに、ビジネスで使える日本語がしゃべれない日本人は、今まで何してきたの?とホントに思います。
 
 日本人の日本語の伝達ミスで、利益が吹き飛び、賞与が減る!
 
 ほんと、くだらない!

  日本語は本当に難しいですよ。英語なんてそれに比べれば
 簡単です。半世紀、日本語と向き合っていますが、いまだに
 難しいと思います。

 英語は1年もあればビジネス会話ぐらい喋れます。
 
 考えれば、英語は世界中で話されている言語で、簡単なんです。
 
 高度な日本語を使いこなせれば、今はやりの中国語も読解できますよ。
 喋るのは大変ですが。一度チャレンジしましたが、音階が違うだけで
 別の意味になり、難易度が英語より異常に高かったです。 
  社員の中国人にしゃべりかけたのですが、時折首を傾げられてました。
 音階が違うため、言ってる内容がさっぱりわからない。と言われました。
  香港・台湾を含む中国語圏は、漢字で書けばある程度通じるから、
 現地で通じなければ漢字を書いた方がいいとアドバイスを頂きました(笑)
 
3.まとめ
 元に戻しますと、日本語は社会に出たら重要です。日本語を相手が読めるきれいな字を書くことも、相手の日本語を理解することも、
相手にわかりやすく日本語で説明することもビジネス上重要なことなんです。
 相手に合わせて、言葉を選ぶ。相当なボキャブラリーがいりますよ。最近は社内に外国人もかなりいますから。そして、難しいことをわかりやすく簡潔に説明するための、説明の仕方も何十通りといりますよ。「違うって」と言っている人の多くは、ボキャブラリーが少なく、相手に合わせて説明の仕方が変えられない。つまり、引き出しが少ないんです。その程度の日本語で、社会で通用すると思っている方がおかしい。日本社会にはいろんな学歴の人、いろんな国の人が働いているので、高度な日本語、ビジネス用の日本語がいるんです。
 今の日常生活で英語なんていります?買い物するのに。海外事業部でさえ、上司への報告は日本語ですよ。ここは日本ですから。 
 
 「違うって」は、相手が誤解しているという意味合いの言葉ですが、欧米では、あんたの説明の仕方が悪い、というのが常識のようなので相手の責任ではないらしいですから。

  外国人が高度な日本語を習得して日本企業で働いているので、
 外国人は自分が悪いとは思いませんよ。

「説明できないあんたが悪い」

 そうならないためにも、日本人である私たちが高度な日本語を習得する必要があるんです。
 
「子どもに英語を学ばせる前に、お子さんの日本語レベルは高度ですか」
 
 幼児期から本を読ませ、正しい日本語の言い回しを習得させ、
 徐々にレベルを上げていき、大学で専門書を読みこなせ、説明し、
 相手にわかってもらえるレベルまでもっていく、
 「最低限」このレベルです。
 
 私の友人のアメリカ人はアメリカの大学で日本語を選択し、
 日本語の専門書を読みこなせるレベルです。
 つまり日本の一流大学の学生と同じレベルの日本語です。
 
 英語は習得しやすいですから、お子さんには世界の言語でも
 難易度の高い日本語をしっかり勉強させましょう。
 
「日本語は、世界でも有数の難解な言語です」