coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

QCストーリーて何?子育てへの応用

1.QCストーリー
 Quality Controlの頭文字を取っています。
 要は、品質管理の一つの手法です。
 これには、課題解決型問題解決型があり、
 製造業では、よく知られた手法です。
 代表格は、トヨタ自動車ですよね。
 
 このQCストーリーは、普段の生活でも
 使え、電気代・水道代などの光熱費の削減、
 食費の削減などコスト削減に応用できます。
 
 意外と簡単で高卒の新卒が教え込まれる
 考え方の一つです。
 
2.一つの例
 私の知る限り、トヨタ関連の書籍が本屋を
 占領した20年ほど前?に「カイゼン」が
 流行りましたよね。
 しかし、「継続」できる企業はわずか。
 「継続こそ力なり」だと思うんですが、、、。
 
 そんなこともあって、ある時ファミリーレストラン
 関係の業界を視察した時、製造業の私は、
 ビックリしました。
 
 無駄が多い!
 
 なんでこんなことしているのか?
 
 QCについて担当者に聞いたところ、以前していた
 ようですが、今はしていないようです。
 
 従業員の動きの無駄、仕入れの無駄、食器洗浄の無駄、
 食材保管スペースの無駄、無駄だらけ。
 
 これを「カイゼン」するだけで、毎日何円
 削減できるか。
 その「何円」が、幹部にとって大差ないと思われたんで
 しょうね。

 私たち製造業は、「〇円」の削減が命。
 時には、0.3円、0.07円の削減、も取り上げられるほど、
 コスト削減には敏感です。
 
3.「カイゼン」の効果
 この積み重ねが1年で数千万円、数億円の利益に変わります。つまり、日々の積み重ねなんです。
 
 この積み重ねが、従業員全員の行動規範となれば、
 多額のコスト削減につながります。
 
 この「カイゼン」を従業員に実践させることで
 従業員教育(行動規範)も同時にしているのです。
 

4.QCストーリーの応用で子育て
 子供をお持ちの方へ、勉強への応用。
 
 私も子供に時あるごとに教えてきました。
 ものの考え方として。
 
 課題解決型のQCストーリーは、
 自分の目標をどうやって達成するか。
 高校入試、大学入試など応用できます。
 子供は、ただただ根性論になりがちですから、
 一つの考え方として教えました。
 
 問題解決型QCストーリーも同じく、
 部活で試合に負けた、テストの点が悪かった、など
 いくらでも使い道はあります
 
 妻とも生活費の見直しをする際など、
 QCストーリーを使っています。
 

5.いたって簡単。問題は実行力!
 簡単に言えば、次の手順で進めます。
 注意:会社によって少し違うようなので、
  ご参考程度にどうぞ。
 書籍もいくらも出ており、検定までありますよ。
 
 【問題解決型QCストーリー】
 ①テーマの選定:何を改善したいのか?
 ②現状把握:カイゼン前の現状を数値で
       把握します。
 ③目標設定:カイゼン後の目標値を設定します
 ④要因解析:4Mの要素(人、機械、素材、要素)
      で問題点を書き出します。
    *多面的に問題点を考察するためです。
     3~5つぐらいの切り口で考えましょう。
 ⑤対策立案:各問題点に対する対策を書きます
 ⑥実行計画:対策を実行します
 ⑦成果の評価と標準化
   成果の有無を数値評価し、効果があるものを
   標準化し日々実行します。
 ⑧さらなるカイゼン:効果がまだ期待できるなら
   さらに改善していきます。①に戻ります。
 
 このようなことを、製造業では日々しています。
 これが製造現場従業員の「仕事」です。
 製品は機械が作ってますから。

6.子供への応用
 テストの点が悪い。
 勉強が足りない。
 別の記事でも書きましたが、勉強量=点数では
 ありません。勉強の「質」です。
 (普通の成績の子ですよ)
 
 そのため、QCストーリーは品「質」改善の手法
 ですから、勉強の「質」を見直すにも役立ちます。
 
 例えば、上記の【問題解決型QCストーリー】で
 ① 数学のテストの点を上げたい
 ② 数学〇点、勉強方法は、予習をこうやって〇時間
   復習をこうやって〇時間などなど詳細に書きだす
 ③ 90点以上
 ④ 人  子ども自身、教えてもらえる成績優秀者、
    数学の先生など数学を理解するための人的関係
   機械・素材
    教科書、参考書、問題集、学校の配布資料など
    数学を理解するための道具関係 
   要素 数学の各分野別得意不得意の詳細な内訳、
    各分野の理解度など
 ⑤対策を立案:勉強方法の見直し
 ⑥対策の実行:新しい勉強方法の実行
 ⑦テストの点で対策を評価。目標未達なら、
  さらに①に戻りカイゼン
 
 計算は強いが、論証・証明が弱い、などカイゼン
 続けていると弱点が見えてきます。
 それを克服していけば、問題が解けるようになり、
 苦手意識が薄らいできますし、得意科目になるかもしれません。
 
7.カイゼンは、継続です。
 一度試してダメなら、別の手法を考える。
 更なる「カイゼン」。

 ここで「考える」ことも大事です。
 自分を冷静に分析して、相手も分析して、
 最適な対策を打ち実行して成果を上げる。
 
 社会に出たら、ダメなら諦める、ということは
 無いですよね。次から次へ手を打つ。

 しかし、考え抜かれた手を打たなければならず、
 下手な鉄砲数打ちゃ当たる、では無駄が多すぎます。
 コストがかかりすぎ!
 
 考え抜いた対策を次から次に打つ。
 これを繰り返すことで「感どころ」が見えてきます。
 先ほどのファミリーレストランの現場でも
 一目で「無駄」がわかりましたよ。
 
 ぜひ、QCストーリーを試してみては、いかがでしょうか?