1.はじめに
子育て中の後輩と飲みに行ったときに出た話が
きっかけです。
「今Fランク大学は、日本の全大学の
60%ほどを、占めています」
と後輩が言ったのです。
「Fランク大学」は、私たち昭和生まれが使う、
「三流大学」と意味合いが似ています。
Fランク大学の決まった定義は無いそうですが、
目安として「偏差値が50未満」「定員割れをしている」
大学がわかりやすい基準ということです。
2.Fランク大学の存在について
確かに、偏差値50未満と言っても、看護や保育、
介護などの特殊な資格を対象とした大学や、
音楽や美術という特殊な能力を対象とした
大学もあるので一概に三流とは言えないと思います。
また、経済学部や文学部などの通常の学部でも
一所懸命勉強して残念ながら受からなかった、
つまりいくら勉強しても成果が出ない勉強方法を
高校時代にしてしまった人もいるので、一概に
Fランク大学は不要ということも言えません。
(不要とは、税金から助成金など出ているようなので)
是非大学生活の中で成果の出る努力の仕方を
見つけ出してもらい、就職で再チャレンジして
もらいたいとも思います。
また、大人の事情からすれば、経営者として
Fランク大学でも儲けられる仕組みを思いついて
いる方もいると思いますから、必要?ですね。
しかし、全体の60%は多いようにも思いますが…。
3.Fランク大学の目安(別の見方)
聞くところによると(うちの子は大学受験を終えて
いるのでこういう言い方になりますが・・・)、
未満は全部Fランク大学という基準もあるようです。
なお、Fランク大学に理系はあまり無いそうです。
4.どのランクに合わせて勉強するべきか
ですから、通常の学部(文学部や経済学部など)を受ける
のであれば、
ぐらいの偏差値を出していないと、滑り止めが
Fランク大学になる危険があります。
危険ということですね。
普通レベルの普通科高校生には、
結構ハードルが高いと思いますよ。
是非、わが子には、卒業して10年後の同窓会が
開けない≒大学が無くなった、ということに
ならないように、「Fランク大学なら行かせない」と
言っておいた方がよさそうですね。
もう定員割れが始まっている以上、何年後かに
無くなる可能性が高いですから。
5.Fランク大学に行かせないならどうするか
①当然ですが、それ以上を目指させる。
上記2のような特殊な知識や才能の大学は
別ですけど・・・。
②高卒で働く。高卒で一流企業・大企業へ就職する方が、
一流大学を経由する手間が省け、よっぽど楽ということ。
入社すれば実力社会なので、実力があれば管理職まで
上がれますよ。うちがそうですから。管理職以上に
高卒は普通にいますよ。入社10年も経てば、実力が
発揮されますから、昇進していきます。
なお、高卒より大卒の方が、賃金が良いという
ネット情報がありますが、人事部の私からすれば
その程度の差は、実力で埋められますよ。
たかだか月数万円ですよね。
大卒より4年早く入社していますから、仕事は
知ってますよね。やる気・行動・結果で抜けます。
高卒入社3年目の21歳が、大卒の新卒22歳に仕事を教える
風景は当たり前ですし、その大卒より早く昇格試験を
受けられるよう努力し結果を出せばいいんです。
また、大手企業や一流企業なら、通信制大学へ行けたり
いろんな資格を取れるよう教育制度が充実してますから
高卒でも十分大卒並み、それ以上の知識が得られますよ。
あくまで本人のやる気と努力次第ですが・・・。
③専門学校で有望資格を取る。
それは勉強する習慣がある子でないと結果が出ませんが、
選択肢としては、あると思います。
例えば、経済系の税理士、会計士、簿記1級レベルなら、
前2者は独立ができ、後者は有望企業への就職が
可能となると思います。
これに対応する、大〇簿記専門学校とかありますよね。
このようにいろいろと考えれば、
Fランク大学へ行かせるより、将来に
希望が持てる選択肢は出てきますのでよく考え、
高校の進路指導の先生とも話し合って、子どもに
提案しましょう。
(何度も言いますが、ネット情報は信用できるか
どうかわかりませんから、参考程度にしましょう)
Fランク大学も私立大学ですから、高い授業料を
4年分払う必要があります。
これだけ払った結果がこれでは、、、。
とならないよう費用対効果を
夫婦と子供でよく考え話し合いましょう。