1.はじめに
そろそろ年度末ですね。
新入学生や新学期を迎える前に一読いただけたらと思います。
以前から記事で書いてきました。
特に大学受験を希望する「普通レベル」の高校の生徒に宛てて。
今回は「勉強」をする前提、基本の「き」を書きたいと思います。
そうそう、他にも箇条書きしますが、
・小学校、中学校と「現代文:国語力」もないのに、
「英語会話スクール」などに行かせても無駄ですよ。
英語しかできなくなる。しかし、今現在でも、日本の公用語は、
「日本語」ですよ。英語より、重要ですよ。
・普通レベルの高校の生徒が、ネットやユーチューバーのいう
「一流大学へ進学した人が使っている参考書」など使っても
「宝の持ち腐れ」ですよ。
そもそも、高校の授業も付いていけないなら
理解しきれないですよ。使いきれないですよ。
などなど、書いてますので過去の記事を参考にしてください。
対象は、普通レベルの高校の大学受験希望者です。
(子育て中の親御さんもご参考にどうぞ)
2.頭の思考回路
普通レベルの高校生は、まずこの点をわかっていない。
小学、中学、高校と授業のレベル、教科書の内容がレベルアップ
しているのに以前と同じスタイルで、自分のスタイルを変えずに
勉強している。
つまり、「暗記型」
少なくとも、一流大学の大学受験では通用しません。
一流大学へ進学したのなら、「暗記型」では、対応できません。
どれだけの情報量があるか、大型の本屋(紀伊国屋など)に
行けば、小学校や中学校の棚の3倍はある。
覚えきれないし、忘れます。
だから、高校入学前にでも早々に「暗記型」から「理解型」へ
勉強法を変えていかないと高校で追いつけなくなります。
(三流大学、Fランク大学と言われる大学へは暗記で行ける
のでしょう。
国公立など、一流大学や有名大学へ進学したい
「普通レベルの高校の生徒」に向けて書いています)
3.理解型の勉強法
理解型は、人それぞれ違いますが、おおよそ以下の通りです。
「おおよそ」とは、私が普通レベルでしたので、
頭のいい親友たちに聞いて私が実践したところ、
共通点として出てきたことです。
理解型とは、次のステップを踏んで勉強をします。
ステップ①まず教科書を読んで何が書いてあるか理解する
(例)現代文なら、教科書の見開き1ページ分を何が
書いてあるのか理解する。そのために、漢字や熟語、
分からない言葉を国語辞典で調べ上げて理解する。
ステップ②書いてあることを自分の頭の中で要約する
(上記の例)文章は「つまり何が言いたいのか」、
簡潔にまとめる。
10行の文章なら、3割3行以下で頭の中でまとめる。
ステップ③要約した内容を表現する(言葉や文章で)
(上記の例)要約した内容を例えば友人に口頭で説明する。
または、ノートに書いて友人に読んでもらう。
つまり、他人が聞いて読んで分かり易いかどうか。
この3ステップが、最低限必要です。
(授業の予習復習で使えますよ)
4.文章を理解する(ステップ①)
大きな間違いが中学、高校で起こります。それは、現代文です。
普通レベルの生徒は、「日本語だからわかる」という勘違いを
起こしています。
自分の知識レベルで中等・高等現代文の内容が調べずに勉強せずに
分かるはずがない。
それにもかかわらず、調べず予習もせず授業に出る。日本語だから
分かったような気になる。
しかし、テストを受ければ100点はおろか90点すら取れない。
それが現実。勉強しなければ「日本語のレベルすら上がらない」
ことがわからない。
5.他の科目も同じこと
数学で出てくる用語、公式。
用語も調べようとしない。何となくで通り過ぎる。
公式はお得意の「暗記」。
そもそもなぜそのような公式ができたのか、
なぜ最終的にその形になっているのか、実社会でどのように
使うのか、など疑問に思わず暗記する。
そりゃー、忘れるわ。
暗記しても、人間なので忘れますよ。人間は忘れる動物です。
あなただけ忘れない特殊な動物ではありませんよ。
世界史も暗記するんですか?
ものすごい量ですよ。
6.要約する・表現する(ステップ②③)
世界史など歴史ものは一単元ずつ、教科書を読んで自分で
歴史もの語りにするんです。
「ローマ帝国」。昔々、はるか昔、ヨーロッパの今のイタリア
あたりに・・・・。と物語を自分で作るんです。
自分で作るから頭に残る。テスト前に細かい暗記はすればいい。
大まかな流れは自作の物語で頭に入ります。
これが、スッテプ②の教科書の要約と、ステップ③の表現力です。
6.英語の勉強
現代文と同じです。
(逆に英語は単語を調べたり・・・と勉強するのに、
おなじ言語の勉強である「現代文」を勉強しないという
間違った方が多々います。)
英文を辞書を引きながら要約し、日本語として成立する文章
にする。
単語の意味を連ねた意味不明の文章ではないですよ。
単語を訳して一度頭の中に保留して、一文全部の単語の意味が
分かったら日本語の文章となるように頭の中で変換してから、
和訳を書くんですよ。
英語の和訳がわからない生徒は、単語の意味をそのまま書く。
いやいや「英語で書いてある文章を日本語の文章に変換して
ください」というのが英文和訳です。文章→文章!
「変換」の意味わかっていますか? 変換時に「過去分詞」など
どう訳すか技術がいりますが、勉強不足だとこのような変換が
できません。
英語と日本語という別の言語を変換するのですから、ルールが
あります。
ルール=変換の仕方
そのルールを単語の暗記以外に勉強するんです。
会社で、英文で送られてきた文章を単語の和訳だけを並べるん
ですか?
日本語として通用する文章にするんです。
テストで知らない単語の部分を「空白」にして和訳をしていく。
こんな日本語の文章は、成立しません。(単語の意味が解らない
なら、言い換えを前後の文章から考えて書いておく。
言い換えすらできないならこれも日本語のレベルが低すぎる。
ボキャブラリーが少なすぎる)
そんなことも高校生で分からないとは、一流大学を受ける以前の
問題。
日本語のレベルが低すぎる。
7.基本の「き」
高校の授業はレベルが格段に上がります。
中学まではまだ義務教育ですが、高校は行きたい人が行く。
大学と同じ。
だから、しっかり勉強しないと付いていけないんです。
そして、授業についていき更に大学受験、一流大学や有名大学を
受験しようとすれば、さらなる高いレベルが要求されます。
問題文を読んで「理解し」「要約し=何を問われているのか」
「表現する=マークする。答案に書く」。
この流れができないと、問題文の読み違い、出題者の意図が読めず
間違った回答をする、答案を書いても意味不明・誤字脱字など
日本語として不成立で不正解。
採点するのは大学の教授です。幼稚な文章では合格点は
つきません。
ぜひ、上記で示したステップ①~③を意識して、「理解型」の
勉強方法に変えてください。