1.はじめに
地方の田舎の大企業で人事部の管理職をしている50代です。
人事という立場もあり、2児の父親でもあり、私自身も大卒のため、後輩や部下から子供の進学先について相談を受けます。
今も来年の大学受験に向けて、また今年から高校に入学した子供についていろいろ相談を受けます。
そんな中で、私自身や友人知人、自分の子供で経験したことなどを考慮して書いていきます。
私の記事は、田舎者が書いているので都会の方には合いません。また、高校の偏差値が60以上の進学校の方にも合いません。
つまり、田舎にいる偏差値50前後の普通の高校に進学した子を持つ親御さん宛です。
今回のテーマは、「旧帝大と難関私立」です。
2.よくある質問
「旧帝大と難関私立、進学するのはどちらが良いのか?」
まあ、気になりますよね。
でも、田舎者の私の回答は明確です。「早稲田、慶應義塾以外なら、旧帝大学」です。
私もそうでしたが、夢はでっかくですよ。そもそも普通レベルの高校の高校生ですから、旧帝大自体どの大学も難関です。
理由は、いくつも出てきますが、
田舎者が、関東や関西の早慶以外の私立に行っても、学費と生活費など仕送りが多額で親である自分の生活が苦しくなる。その苦しさと引き換えにできるのは、日本で抜群の知名度がある難関私立大学である、早稲田大学か慶應義塾大学ぐらいしかない。
畑仕事をしている老夫婦など田舎者でも知っている大学名ですからね。「お子さんどこ行ったの?」と近所のおばあちゃんに聞かれて、「慶應です」と言っても通じます。それだけ田舎でも、知名度がありますよ。
(都会の皆さんには、明治・立教・法政、日東駒専と言っても通じますが、田舎者には通じません。これが田舎もんの現実です。関関同立?という感じです。一橋も通じませんでした。)
(久しぶりに中学の同級生8人で以前飲んだ時、友人の一人が「お前の子、大学どこ行ったの?」と聞かれて、友人が「一橋」と答えたが、周りは「ふ~ん」で終わった。つまり、一橋大学自体知らないし、難関大学であることも知らないし、東京にあることも知らない。私だけ「すげー」とつぶやいた。これが田舎者の現実。子供の頑張りが周りに伝わらないという悲しさが田舎にはあるんです。)
(勤めている会社がメーカーのため、工業高校から大量に新卒を取っています。そのため、社員の半数以上が高卒。彼らに聞いても自分が大学を受験していないので旧帝大や早慶以外はまず知りません。)
じゃあそれ以外ならといえば、やはり旧帝国大学。
東大・京大は難関過ぎて無理にしても、北海道・東北・名古屋・大阪・九州なら一浪してでも行く価値はある。田舎者でも知っている抜群の知名度。
(まあ、おじちゃん・おばあちゃん世代なら、○○帝国大学として聞いているし、それを子供世代に話しているんですね。うちもそうです。大学=帝国大学。また、大学名も覚えやすいですよね。地名だから。しかも7つだけ。それに早慶が加わり、地元NO.1の国公立で10個。暗記できます)
(大学の知名度で行けば、「日本大学」です。以前の記事でも書きましたが、田舎者でも「日本」の大学という理解をするようです。どこにあるのか、難易度はどうなのかなどは知らないようですけど(笑)。あと意外なのは、「ハーバード大学」「スタンフォード大学」は、世界の難関大学であるとか、アメリカの大学ということは、なぜか知っている人が結構います。)
②さっきも出ましたが、学費が安い。特に理系で顕著。
国からの多額の補助が出ているので、研究も高度なものができる。研究設備が私立より整っている。旧帝大7大学に対する国からのお金は目を見張るものがある。
そして、敷地が広大。ぎゅうぎゅう詰めの私立大学に比べれば、ゆったりとした環境で学問研究ができる。特に理系では、農業系で顕著と言われている。海洋研究や畜産、農作物など。
③旧帝大は、まさしく総合大学。
他学部生との交流や授業の乗り入れなどがあり、いろいろな授業が選択できる大学もある。私立のように敷地の問題や資金の問題で大学の学部数が少ないということはまずない(例として早稲田には医学部が無い。慶應には農学部が無い)。学生の学ぶ意欲を満たしてくれる。
3.就職について
何になりたいかにもよりますが、都市部なら関東では、確かに企業は沢山ありますが、逆に大学も沢山ある。
東大・早稲田・慶應以外で自分の行きたい企業へ行けるのか?
激戦のはずですよ。
東大・早稲田・慶應以外にも、東工大・一橋・明治・立教・法政・上智・青学・中央など有名大学がひしめき合っている。
関西でも、京大・阪大・神大、関関同立など大学がひしめき合っている。
それに比べれば、北海道・東北エリアでは、北大と東北大だけでそれ以外は見当たらない。
中部圏なら、名古屋大学だけ。
九州・四国中国エリアなら、九州大学だけ。
つまり、北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学は、地理的に圧倒的有利ということ。
4.まとめ
といことで、
「旧帝大と難関私立、進学するのはどちらが良いのか?」
という問いに対して、田舎者の私の回答は
(個人的には、田舎でも通用するブランド名、つまり田舎でも大学受験していたり、大企業で本社勤務していたりすれば、大学名に触れる機会も多いので、次の大学なら「通用する」=おおよその大学の所在地や難易度などを相手が知っているレベル、と思っています。
①旧帝国7大学:東大・京大・北海道・東北・名古屋・大阪・九州
②東京6大学(東大除く):早稲田・慶應義塾・明治・立教・法政
④地元NO.1の国公立大学 以上17大学)