coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:企業の求める人材像

1.はじめに

 前回の記事で書いた補足です。

 

 対象は、子どもを一流企業へ就職させたい

 親御さんです。

 (一流大学を卒業する必要が無い

  社交性の高い子に育てる、という理由が

  わかると思います。)

 

 従業員数千人を抱える大企業の人事評価制度について

 書きたいと思います。

 

 一流大学を卒業しても、出世できない。

 

 高卒でも、大企業の製造現場に就職し、

 出世すれば年収1千万円を超えられる。

 

 その理由を、人事評価制度を軸に

 書いてみたいと思います。

 

coffeebreak15.hatenablog.com

 

2.人事評価制度の一般型

 私は地方のメーカーで従業員数千名の

 いわゆる大企業の人事部管理職です。

 

 詳細は、内部情報になるので書けませんので、

 私が研修で学んだ一般論を書きます。

 

 まず、人事評価制度は、

 どのようにすれば会社から評価されるのか

 を評価項目として社内で公開されています。 

 

 その行動や結果は、会社の利益につながる

 項目です。

 

 そのため、人事評価が高ければ、

 会社に貢献している社員ということです。

 (その評価項目に「学歴」なんて

  ありませんよ!

 

 

 

3.評価項目

 評価の仕方は、1年で見る「人事考課」

 半期の目標達成度で見る「目標管理制度」

 の二つが基本形です。

 

 人事考課は、昇進・昇格につながり、

 目標管理制度は、次期の賞与配分に

 つながっています。

 (半期で両方の評価をしたり、

  目標管理の結果を半期ごとに反映させ

  半期ごとに昇進させる会社もあります。

  会社ごとにいろいろですが、基本は

  上記の制度が多数派です。)

 

 ここが重要です!

 人事考課の評価項目は、

 ①仕事に対する熱意

 ②仕事の進め方(職務遂行能力)

 ③リーダシップ

 ④専門能力(財務部なら会計の知識)

 で分類され、会社ごとに細かく項目が

 設定されています。

 

 これを見ればわかりますが、

 学歴だけの従業員は④だけしか評価されません。

 

 一流大学卒は、仕事に対する熱意①も、

 私のような一流大卒ではない

 単なる有名大学卒の従業員に負けています。

 有名大学卒は、知識④で勝てない分、やる気

 前面に出しますから(笑)

 

 また、社交性が低いと周りとうまく

 調整できないため、仕事が進みません。

 そのため、②の職務遂行能力が低い

 評価されます。

 さらに、社交性が低い、アルバイトや

 部活でリーダーなどしたことが無く、

 みんなをまとめて目標を達成する経験が

 無い又は少ないため、リーダーシップ③の

 評価も低くなります

 

 そうすると自然と評価は並み以下になり、

 いつまでたっても出世しません

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社交性が大事

 

4.目標管理制度

 会社の目標が示されると、それが部署ごとに

 落とし込まれ、部署から課、課から係、

 係から個人に落とし込まれます

 

 その目標を達成できないと、部署目標

 が未達になり、敷いては会社目標も

 未達になります。

 (部目標が未達=部署ごとの賞与配分が

  減るということ)

 

 そのため、必達ですが、

 先に書いた通り、

 一流大卒でも社交性が低いと未達に

 なります。

 他部署との連携や自部署内でのスケジュールを

 管理しながら自分の仕事も達成して行くので

 周りが見えていないとできません

 しかし、お勉強ばかりしてきていると、

 自分でペースを勝手に設定するので

 周りと歩調を合わせることができません

 

 そのため、毎週のチームミーティングなどで

 進捗をチェックされますが、できていないことが

 多いため、他の部員がフォローに入ります

 そうなれば、他人の手を使っているので

 目標が達成されても他力のため、評価されません。

 賞与も最低保障になります。

 

 

5.高卒の良さ

 工業高校を卒業して入社すれば、

 仕事の仕方を一から教えます

 また直なため、吸収力が良く順応します

 

 大卒でもしますが、もう大卒は

 自分の進め方を持っているものが多いため、

 使わないことが多いのですが、

 そんなことすれば他の社員とやり方が違うので

 合わせられなくなり仕事が進まなくなります。

 特に一流大学卒の新卒に変なプライドがあり

 この点で会社に溶け込めなくなります。

 通常一流大卒は、すぐに気づいて

 会社に合わせる順応性が備わっているため、

 対応していきますが、一部順応できずに

 おいていかれる一流大卒がいます。

 

 また、スポーツの部活を出ている子が多いため、

 挨拶や先輩後輩の関係を理解しています。

 そのため、職場に早く溶け込めます。

 

 そして、2、3年も経てば、職場に慣れてきて

 研修も頻繁に行い知識も備わってくると

 社会人としても頭角を現す子が出てきます。

 ビジネスの感が良く、社交性が高い。

 工場でもライントラブルも積極的に

 参加して対応するなど、職場で若手のエース

 なって行きます。

 そうなれば、会社は放っておかないですよね。

 評価が高いので当然出世していきます。

 

 やる気があり、結果を出す高卒は、

 職場推薦でさらに高度な

 外部研修に行かせてもらえ、

 どんどん知識を増やしていきます。

 そして、10年20年と工場内のいろいろな職場で

 経験を積めば、一国の主「係長」へ昇格します。

 (部下の数は、100名以上です。)

 (主任クラスでも10~30名ほど部下が付きます。) 

 (熱意、職務遂行能力、リーダシップ、専門性と

  その工場内ですべて備わっている人財と

  評価されているということです。)

 

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城が与えられる

 「人もの金」を管理する権限が与えられ、中小企業の

 社長となります。

 (そして、目標管理で目標を前期後期と達成すれば、

  年収は1000万円に近づきます。)

 

 そこで結果を出し続けると「管理職」の

 椅子が待っています。

 (これで自由出勤、年収1千万円以上が確保されます)

 

 

 

5.まとめ

 上記で書いたように、人事評価の項目に

 「学歴」なんてありません!

 

 どれだけ会社に貢献し続けるかです。

 

 人事部の採用グループも「お勉強だけ」の

 就活生は外していますが、

 すり抜ける者も毎年いるので困っています。

 

 入社しても、毎日いずらいでしょう?

 

 大企業は数千人、数万人も従業員がいるので

 自分のペースで仕事なんてできないし、

 必要なら上司の許可を得て、関係部署へ

 応援に行くくらいの熱意が無いと

 目標なんて達成しません。

 机にだけ座っていても仕事は進みません。

 

 子育て中の親御さん。

 これが会社の人事評価制度です。

 私が他の記事で書いているように、

 学校の勉強ができるのは当たり前。

 その上でスポーツなどの部活で

 高い社交性を身につけ、

 アルバイトも経験して社会の仕組みを

 身をもって理解しないと

 大企業へ就職しても付いていけませんよ。

 

 勉強に向いていない子なら、

 Fラン大学へ行かせないで、工業高校へ

 行って部活を3年間させて、

 成績は普通以上なら良いので

 高卒で一流企業の製造現場へ就職

 させましょう。

 

 私は子供にそうするつもりでしたし、

 そう子どもに言い続けていました。

 

 Fラン大学→ブラック企業、が良いのか、

 工業高校→一流企業、が良いのか、

 しっかり子供と話し合ってください。

 

 子どもの事を本気で考えるのは、

 学校の先生でもなく、塾の先生でもなく、

 です。

 

 生まれたときの我が子の顔を思い出して

 見てください。あの時どう思いました?

 

 私は「絶対守ってやる」と思いました。

 

 子どもに楽をさせない。

 子どもを甘やかせない。

 親が壁になる。

 

 「本当の親」にしかできないことです。

 

 

 

 

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