1.はじめに
前回の記事で書きましたが、
そもそも毎日予習復習をして・・・。
しかし、高校3年生からすれば、そんな時間は
もうない。
そのため、今からどうすべきか、考えてみました。
(私の記事は、圧倒的多数の普通レベルの高校生
のため、偏差値は50前後の方を対象にしています)
私や息子なら、こうするだろうな。という
8月からの追い込みスケジュールです。
「まあ、そうだよね」と共感を持っていただける
普通のスケジュールとなりました(笑)
普段、予習復習してこなかった子には、
ハードに見えますが、2年分のツケが今来ているので
覚悟して6か月頑張るしかないですよ。
親御さんにも「コストを抑えて効率の良いスケジュール」
と思っていただけると思います。
全国模試で偏差値が50前後(52.5~47.5)なら、
私立大学の文系で3科目に絞る。
ラスト6か月余りで、どこまで偏差値を上げられるか、
共通テストの得点で最終的に受験する大学を決定する。
勉強は、とにかく「教科書」の復習!
一度終えているので、どんどん進むはずです。
新しい参考書を買って勉強するより、理解度・
スピードは断然速いはずです。
一度終えた「教科書」を使って、基礎基本を固め、
模試でも本番の試験でも、合格者が確実に得点する
「基礎基本問題」は確実に得点する。
標準問題集の問題レベルは、基礎基本問題の
+αの加点レベルで考える。
まずは、基礎基本問題を確実に得点する力を
つけないと、自信につながらない。
受験当日、不安で仕方ない。
基礎力がついていれば、「〇〇%は確実に取れる!」
(だいたい6割程度)という自信が付きます。
あとは、秋冬の追い込み時期に、上乗せできる力
(応用問題を何問か正解して加点していく力)
をつけるのです。
2.私立文系の3科目に絞る
効率を上げるため、共通テスト受験で考える。
各大学の対策をしなくてもいいため、勉強の効率が上がる!
普通に考えれば、基礎基本が完璧に備わって、
試験で基礎基本問題が確実に得点できれば、
偏差値は55~50レベル。
標準問題がいくつか取れれば、偏差値が60前後。
そうすると、関東なら日東駒専、
関西なら産近甲龍が合格圏。
チャレンジとして、関東なら法政の一部、
立教の一部、
関西なら、関大の一部、立命の一部。
ちなみに、偏差値65当たりに
明治大学の経営学部 共通テスト利用の3科目受験
がありました。
3.国語
(1)現代文
多読:教科書の読み直しをして、要点をまとめる。
→読んで要点をつかむ練習(教科書ガイドで要点を確認)
→指示語の解釈 など
基本問題集から標準までいろんな種類の文章を読んで解く
→読んで要点をつかむ練習
→指示語の解釈 など
(2)古文・漢文
基本の徹底:教科書の読み直しと文法・単語の暗記
基本問題集を解き、基礎力を付ける
*古文漢文を勉強したら、翌日必ず見直しをして
理解度・記憶を定着させる。
4.英語
(1)教科書の総復習:単語、熟語、構文など
・英語が苦手なら、中学3年分の英語から復習
(本屋にありますよね。「中学3年分の英語の復習」という本)
(2)文法の基本問題集を解き、基礎力を付ける
・間違えた個所が、教科書に載っているのなら、
教科書の復習が甘いということ!
古文・漢文、歴史も同じ。
教科書に載っていることは、絶対得点すること!
(3)英文解釈の基本問題集を解き、基礎力を付ける
(4)基礎レベルの英単語・熟語の暗記
*英語も、翌日必ず見直しをして
理解度・記憶を定着させる。
5.社会(日本史・世界史)
(1)教科書のやり直し、太字の暗記
(2)基本問題集を解き、基礎力を付ける
*歴史も、翌日必ず見直しをして
理解度・記憶を定着させる。
上記を確実にして、共通テストの過去問を何度も解く
6.復習を必ず行う
前日の勉強を必ず翌日復習する。
(基礎基本問題を確実に得点するため、
100%になるまで何度も復習すること)
(いい加減さは、受験では通用しません。
いい加減なのは、あなただけ。
周りの成績優秀者は、基礎基本を100%に
しています。)
例えば、
月曜日 英語の勉強①
火曜日 英語の勉強②+昨日の①の復習
水曜日 英語の勉強③+昨日の②とさらに①の復習
*この時点で①は、3回行っており理解度・記憶が
高い
木曜日 英語の勉強④+昨日の③とさらに②の復習
金曜日 英語の勉強⑤+昨日の④とさらに③の復習
土曜日 英語の①~⑤の復習
日曜日 英語⑤の復習
せっかく勉強したので、その日の最後に前日までの
復習を再度して、理解度を高め記憶を定着させ、
勉強の効果を高める。
復習を何度もしなければ、
忘れていきますよ!
7.スケジュール(こんなイメージです)
8月 国語:現代文:基本問題集を解く
古文・漢文:教科書の復習をしながら、
基本問題集を解く
英語:教科書の復習をしながら、英文法の基本問題集を解く
歴史:教科書の復習をしながら、基本問題集を解く
*弱点を浮き彫りにする。つまり、偏差値を下げている
原因を見つける。
基本問題なのに、間違えている部分は、
得点できるまでやり直す。
9月 教科書の復習で明らかになった弱点の克服と
国語:現代文の標準問題集を解く
古文漢文の文法と単語の暗記+基本問題集の復習
英語:英文解釈の基本問題集+単語・熟語の暗記+
英文法の基本問題集の復習
歴史:教科書+基本問題集の復習
*「基礎基本は、確実に得点できる」レベルにする
10月 共通テスト対策+8月9月の復習
毎週1年分3科目分を解く→4年分
*8月9月の残りを終わらせる
*「基礎基本は、確実に得点できる」レベルにする
11月 共通テスト対策+8月9月10月の復習
毎週1年分3科目を解く→4年分
薄い標準問題集を解き始める
(分厚いものは受験日までに終わらない)
12月 教科書の復習+基本問題集の復習+
英単語・熟語の復習など、やったことを確実にする
全国模試など受けて自分の得点力を確認する。
→8月から始めた成果が出始めるので、偏差値が
上がっていれば勉強方法は間違っていない。
上がってこないなら、勉強の精度が低い。
周りの受験生の方が集中している証拠。
この時期に基本問題を間違えるようなら、
勉強の仕方が「いい加減」ということ。
また教科書からやり直しだが、間に合わないので
浪人覚悟で必死に基礎からやり直す。
自分のいい加減さを克服すること!
大手受験予備校で冬季の直前の共通テスト予想講座など
受けて情報を集め体感する
基礎固めが間に合えば、3科目とも偏差値は55前後。
基礎固め+応用までいければ、3科目とも偏差値は60前後。
1月 総復習をして、やったことを確実にする
健康管理をして体調を整える
(この時期無理をして、風邪をひいたりしたら、
実力が発揮できないですよ。)
8.まとめ
8月に入った段階で、偏差値が50前後なら、まさしく
三流大学・Fランク大学しか、受からないのが普通。
周りの受験生は、必死に勉強するので、それ以上
必死に勉強しなければ、偏差値はなかなか上がらない。
(特に、偏差値55以上の基礎基本ができている受験生は、
応用力を付け始めるので、どんどん差が開いていく。)
そのため、偏差値を上げるのではなく、
「偏差値を安定させる」と考えて、
基礎基本問題を確実に得点できるようにすること。
難しい標準問題集をやって、基礎基本問題を2~3問
落として、応用問題を1問とっても効率が悪い。
合格するのが目的で、難しい問題を正解するのが目的で
はない。
そのためには、確実に正解を重ねて得点を積み重ねること。
共通テストに基礎基本問題は、かなりの割合あるので、
得点できる問題が多いということ。
わざわざ個別に大学対策をするより、効率が良い。
各大学の対策をしている時間もない。
是非、一度終えている教科書を使って、基礎基本を
固めて、共通テストの基礎基本問題を確実に
得点して少しでもいい大学へ進学してください。
基礎基本を固めろ!