1.はじめに
【よくある事例】
①相手の言っていることがわからない。
的外れな返答をする。
②会議の議事録も的外れな内容を書いている。
要するに、文章の要点や相手の言いたいことが
理解できない。
さらには、相手の言いたいことや文章の要点が
わかっても、「読み手」に伝わる文章が書けない、発言できない。
訓練不足・勉強不足ですね。
国語の勉強不足。
2.小学・中学・高校・大学なら
定期テストは、ほとんどが「記述式」。
つまり、文字で書いて先生に「私、わかって
いますよ」とアピールしないと点数になり
ませんよね。
記述式は、マーク式と違い〇×ではなく、
細かく採点基準が決められています。
ですから、問題がわかっても、満点が取れない。
その原因の一つが、「文字が読めない」
「何が言いたいのかわからない」など採点者が
点数をくれるだけの文章が書けないという点に
あります。
まして、入試で記述式ならば、読んで
もらえる程度の「文字」で、早く書かないと
点数になりません。
入試は、「振り落とす試験」です。
読みずらい汚い文字を採点者は無理して
読んでくれません。
また、相手の分かりやすい文章を早く書く理由
として、例えば、入試の数学の試験で1問30分
なら、10分で問題を読んで解答を考え
(アプローチ)、5分で採点者が読みやすい答案
をどう書くかを考えて(答案構成)、残り15分
で相手が読める程度の文字で解答を書いていく。
しかし、採点者が読める文字を早く書ける
のであれば、時間配分がアプローチ15分、
答案構成5分、解答10分にでき、じっくりと
問題に取組めます。
また、答案構成を10分にして採点者に
わかりやすい答案の書き方を考える時間を
増やすこともできます。
「読みやすい文字を早く書く」工夫を
お子さんはどれだけしていますか?
3.よくある残念な答案・文章
①わかっているんだろうな、と思う答案も
ありますが、「だろうな」では、得点は
もらえません。
自分よがりな答案は、小学生までにしないと
せっかく正解が導き出せていても、大して得点
はもらえません。
②文章が「何を言っているのか、何が言いたい
のか」わからない文章。
頭に思い付いたことを、そのまま文章にする。
相手にわかりやすいように「変換する」という
作業ができない方もいます。
この「言い換えの作業」ができないと、
大学受験の「和文英訳」で苦労します。
そのままの日本語を英文にする高校生がいて、
訳が分からない英文を平気で答案として出す
子もいました。
日本語を英訳しやすいように、日本語を
言い換えてから、英語に訳す作業ができない。
また、自分の覚えとして残す「メモ」と、他人に
読んでもらう「文章」とは、違います。
この点を、小学生から理解させて、「相手に
読んでもらう文章」を書くという意識を持たせ
ましょう。
4.まとめ
私も高校時代に、「早くわかりやすく」を
意識した文章の書き方を考えたことがあります。
大学入学後も試験は記述方式のため、役に立ち
さらにバージョンアップを意識しました。
そうすると、社会人となり「議事録の作成」
や企画書の作成で役に立っています。
是非、お子さんの国語の勉強で、要約を
文章で書く、
相手のわかりやすい文字を
早く書く
という勉強をさせましょう。
せっかく勉強した成果を、テストですべて
採点してもらえるように、採点者が読める文字を
早く書ける練習をさせましょう!
まだまだ作文能力に納得がいかないおじさんより