coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

就職活動:組織図を見てみよう!

1.はじめに

 オミクロンが勢いづいてきましたね。皆さんお体の方、大丈夫ですか?

またトンガの火山噴火を始め、今年は年始から行き先不安な感じですね。

 

さて今回は、大学3年生の方を対象に、「企業の雰囲気」を見る視点をお伝えしたいと思います。

それはホームページなどに出ている「会社の組織図」です。

 

私は、田舎にある大手メーカーに勤める人事部管理職です。

 

2,組織図とは

 会社には、組織図があります。私が務める会社なら、取締役会で事業を展開するための「組織」が決まり、経営企画部から人事部へ回ってきます。

 つまり、「今後事業を展開するため、又は、会社目標を達成するため、この組織で行く!」(部まで表示されてる)という取締役会の意思表明です。主に、株主様や取引先様向けですね。

 その組織をもとに、人事部が部の下につくグループやチームなどを部署と調整しながら詳細を決めていき、社内人材(人財)を割り振ります。グループ長、つまり課長クラス。チーム長、つまり係長クラス・・・・、という具合です。 

 

 この組織図を見ることで、その会社の「こだわり」が見えてきます。

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組織図の例



 

3,組織図の見方

 会社のホームページを見ると中小企業や大手企業なら「組織図」が出ていると思います。 その組織図を見る視点は、私が以前書いたように「ヒト・モノ・カネ」の視点です。それがきちっと分かれているかどうかが、まず見る際の第一の視点です。つまり、ひと=人事部、もの=製造部や経営企画部、経営戦略室、そして かね=経理部や財務部という部署として独立しているかどうかです。

 これが分かれていないとダメという意味ではなく、分かれている=オーソドックスな組織体系ということです。これが変形している場合は、会社独自のポリシーやこだわりがあるということです。

 会社のこだわりが、自分の就職先として合うかどうか、企業へ質問したり、しっかりと面談の時に聞いたほうがいいと思います。

 

4,我社の例

 私が現在いる人事部について話をします。例えば、総務部の中に人事グループがあるような会社があります。それは、労働組合との関係がどうなっているか、 人事グループと言っても給与計算や勤怠管理の事務処理しかしていないような場合もあり、注意が必要です。通常、人事部は独立しています。会社の柱である「ヒト・モノ・カネ」の「ヒト」を預かる部署ですから、「人事戦略」を扱っています。この点からも、戦略を持たない総務部の下につくことはありません。私が見た組織図では、総務部は無く人事部の中に「総務課があるというものです。珍しいですが、基本は外していません。

 人事部が独立しているのは、人を採用したり解雇をしたり、人事異動をしたり、昇格、給料、ボーナスを決めるかなり強力な権限がある部署なので、普通は「独立」しています。

(一例ですが、総務部は外線が沢山かかってきます。人事部は、ほとんどが内線です。取締役や部長クラスからです。そう、扱っている業務が全く違います。)

 

 その独立するべき組織が、総務部などにの下に入っているということは、組織図が変形しているということです。何かこだわりがあると思います。

(こだわりがなければ、この会社大丈夫?と思ってもいいかもしれません。組織図を軽く見ている可能性があります。組織図を軽く見ていると、会社のマンパワーが会社目標に向けて集中していない可能性があり、無駄が多く、会社目標の達成が危ぶまれるからです。例えば、一部署で頑張って結果を出しても、会社目標につながっておらず、高い評価がもらえないというお粗末な人事評価になります。)

 

5,戦略を扱う部署

 もし、部署の下にグループがあれば、その名前も確認しておく必要があります。つまり、経営企画部に戦略室があったり、人事部の中に企画室があったり、財務部の中に企画グループがあるなど、ちゃんと経営戦略や人事戦略、財務戦略を扱っている部署があるかどうかということです。そうでなければ、どこに権限があるのかわからないので、面談で聞く必要があります。つまり、組織として変形しているということです。

(例えば、戦略面はすべて取締役会が持っている、など考えられます。無いからダメということでは有りませんよ。その会社の、”こだわり”ですから)

 

 また、総務部の中にグループがあり、そのグループは何をやっているかによっても会社の特徴が出ます。通常、「秘書」というのは取締役について、経営戦略を練る人たちです。よくテレビなどで出てくる「秘書」のように、取締役の電話をつないだり、資料をまとめたり、荷物を運んだりというような 御用聞きではありません。

 「秘書」は、取締役と共に「参謀」として取締役の側にいる人たちなので、普通は高学歴です。そうではないと言うのであれば、取締役がアドバイスもなく戦略を練っているので、多面的な意見交換ができず、かなり不安定な部署戦略になっているかもしれません。(うちの会社では、各部署に取締役や部長の事務処理を補佐する派遣社員契約社員、パートなどを配置しており、間違っても「秘書」とは言いません。)

 

一流企業や大企業の「秘書」は、「会社の受付」のような人ではありません。取締役の側にいて「参謀」として動く人たちです。(私の友人の一流大学卒の友人は、皆さんご存知のグローバル企業へ就職し、数年後その実力が認められ 海外戦略取締役の「秘書」になりました。そこで、取締役が外国の大統領や 商務省などの大臣と会うために海外へ行くので同行します。つまり、グローバル戦略を扱う取締役の秘書(参謀)として通訳もするし、その会見の場で「瞬時に」ビジネスの交渉のアイデアを出すなどの仕事をするエリートです。

御用聞きのスタッフは、ただついて行って取締役や秘書のホテルの準備や食事の準備などしています。「秘書」とは、「取締役の参謀」です)

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「秘書」はエリート社員



 

6,まとめ

 就職活動を始めている大学生の皆さん。都会にあるような企業へ就職する際は、組織図が変形している場合が結構あるようです。最近の流行りにのっかる、おしゃれな?組織図ということですかね(私は、田舎者なので、、、)

 

 上記のような視点をもって、「組織図」を眺めてみてはいかがですか?そして上記のような視点で、会社に問い合わせたり、面接時に質問をするというのもいいと思いますよ。ただ、言い方を間違えると会社批判に聞こえてしまうので上手に質問しましょう。

 ちなみに、私の勤めている会社は、地方に昔からある老舗メーカーですから、オーソドックスな組織図です。特に、就活生から組織図についての質問はないようですね。(せいぜい「ここに書いてあるこの部署は、何をやっている部署ですか?」という質問ぐらいです)

 

就職活動をする 皆さん!

まだまだコロナの影響が続いて大変だと思いますが、頑張って自分の夢を叶えてください!