coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

定年退職後を見据えて:リカレント教育(再教育)

1、 はじめに

 みなさま、お体大丈夫ですか?

 オミクロンが猛威をふるっていますね。(2022年1月30日現在)

 

 そんな中で、北京オリンピックが始まるなどいろいろ目白押しです。

 

 今回の記事は、企業を定年退職した後に 再就職を希望する50代の方を対象に書きます。そのため、再就職に必要な再教育が表題に書いたリカレント教育と定義します。

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定年後も活躍する



2、 リカレント教育について

 私がまさしく50代半ばにかかり、定年退職が見えてきました。

 しかし、このまま退職しても20年以上おそらく暇を持て余すことになってしまいます。また、年金も削られ削られ少なくなっていますので、年金だけでは生活が苦しい状況です。

 退職金の額も、妻とのんびり旅行でも出来るような余裕のある金額でもないため、あまり期待できない状況になってます。まあ確定拠出年金ですけど。

 

 そのため、脳みそもまだ動き、体も動くこの50代半ばで、60超えた定年後の再就職を目指し、再教育を受けるということです。

 

3、 再教育のターゲットについて

 私自身は 大企業に勤めており、本社勤務のホワイトカラーであるため、一流企業や大企業のホワイトカラーを中心に書いていきます。(ホワイトカラーの定年退職後は、再雇用など難しいですよね(仕事が無い)。高給取りですから。 賃金も半額以下になるような地元の中小企業に再就職するか、または協力会社、取引会社に仲の良い社長を作っておいて、そこに打診しておくなどそろそろ動きが必要です。 私も仲の良い関係会社の社長に話をしたことがありますが、中小企業でも定年退職者の再雇用があり、なかなか難しそうです。厳しいですね)

 うちの会社の教育グループの考え方で書けば、 ホワイトカラーであれば 世の中の情勢は常に把握しているため、その部分の再教育はいらないとしています。

 

 逆に言えば、肉体労働者である又は本社にいないブルーカラーの人達は、現在の政治経済状況、世界情勢などを頭に叩き込む必要があるということです。

 それは、30年前とは段違いのネット社会であるため、もはや日本は世界と繋がり、田舎であろうとも、もはや世界とつながっているという認識を持ってもらうためでもあります。

 ブルーカラーの場合は、職場で仕事をして職場から帰ることが多いので、局地的な考えになってしまっている方が多いのです。

 しかし、再就職する先は、どういう企業がわからないので、最低限の知識は習得しておくということです。

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田舎も世界と繋がっている

 

4、 必要な知識

 一流企業や大企業の本社勤務、つまりホワイトカラーならば 世界情勢は把握しているはずです。

 次に大事になってくるのは、採用グループが「どのような人材を欲しがっているか」ということを把握することです。

 そもそも高齢者のため、雇ってもらう先の仕事は事務作業が多くなります。

 ということは現在部下にさせている作業を、あなたがするということになります。Wordで議事録を作ったり、Excel で市場調査の分析をしたり、PowerPoint を使って経営会議で説明する資料を作ったりです。

 また、20代や30代の人の補佐役になるということも考えられます。とすると自分の子供たちが使っているような「スマホのアプリ」も使いこなせないと困ります。

 また、小さな会社になれば経理に回されるかもしれず、弥生会計なども扱う必要も出てきます。

 総じて言えば、自分でパソコンを使いこなせるということです。プログラムを打つ必要はありません。今、若い人たちが使っているアプリまたは中小企業で通常使われているようなアプリが使えることが大事です。(うちの会社もそうですが、一流企業や大企業はウイルス攻撃などを回避するために、独自のプログラムを作っている場合が多いですから、一般にあるようなアプリが使えるようにならなければならないということです)

 

 私の知っている会社の社長さんは、大企業を定年退職した高齢者を雇用しようとしたときに、一般的なGmailや LINE、チャットワーク、Outlook などの電子メールすら扱えないということで、「不採用」にしたそうです。

(今の時代、そんなの使えて当たり前、ということで会社に入っても教えないということです)

 

 就職する先は大企業ではないので、中小企業で使われている一般的なメールソフトです。 ですから、自分が会社で使っているソフトに何十年も使っていて慣れてしまうと、他のことができなくなるということです。50代のうちに早くいろんなアプリを使いましょう。

 私も自宅にパソコンを買い込んで何十年も前から使っています。昔からの友達や家族との連絡に一般的なソフトを使って練習しています。(例えば出張などの場合、私はノートパソコンを持ち歩く派ですが、最近の部下はスマートフォンと折り畳み式キーボードを持ち歩いて、仕事をしています。そうスマートフォンWindows を 使えるように設定して、赤外線で キーボードと繋いで仕事をしています。すごく軽いですよね

私も折りたたみ式キーボードを買いましたが、そもそもスマホの画面が小さく、老眼が入ってきたため、文字が小さく辛いのでノートパソコンを持ち歩いています)

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自分で使いこなす

(私も入社して、議事録を作る練習をするために ノートパソコンを自分で買いました(当時は一太郎が主流)。忘れもしない東芝dynabook です(windows95、懐かしい。社会現象を巻き起こしていましたよね)。なけなしのお金をはたいて新品買いました。休みの日にワードやエクセルで練習してました。営業時代には試算をするためにExcel にデータを打ち込んだり、顧客管理をするために関数を使ってリストアップするなどしていました。 今はあまり使わないようですが、昔は アクセスを使って入力作業などもしてました。

 今では、そのような作業は部下にしてもらっているので、主に家で使っています。例えば、年賀状を出すためエクセルに住所録を作って、Word の年賀状印刷を使い 表面を印刷し、裏面は PowerPoint で画像処理をして印刷して います。なんとかこれぐらいですが、使えるようになっています)

 

5、 そもそもの考え方

 一流企業や大企業で ホワイトカラーとして何十年もやっていれば、中小企業で働いている人たちのように幾つもの仕事を掛け持ちでやるということができない人は多いと言われています(その分大企業のホワイトカラーは、専門性が高い)。調達をしていたのに、経理の人が休んだから弥生会計使って入力しておいてね、とか給与計算ソフトを使って○○してね、とかソフトも触れない何もできないようでは使ってもらえません。

 何でも吸収する柔らかい頭を、50代のうちにもう一度取り戻す必要があります。

 

 私の場合は、なるべく子供と接して今の考え方や今の脳みその使い方など、なるほどねと思いながら吸収していくしかないなと思っています。 会社にいれば20代の若手もいますから、なるべく食堂とかで話をかけたりして、柔らかい頭にしておく必要があります。

(会議で紙でメモする40代50代。スマホにメモを取る30代。スマホの音声文字変換機能で録音メモをする20代。全く違いますよ)

(私があって今時だなあと思ったのは、メディア系の会社に勤める20代の子が2台持ちをしていて、一台が iPhone 、もう一台が Android で両手で操作していました。再就職先に行って同僚が20代だったら、それぐらいテキパキスマホを動かして仕事を処理しないと置いていかれるということですよね)

 

 定年退職後雇ってもらった会社で、「昔はこうだった」は禁句です。

 

6、まとめ

 わが社でも、50代を過ぎると年に1度程度定年退職に向けた研修が泊まりがけで始まります。そう30年40年と同じ会社にいれば、脳みそが凝り固まっています。それを10年かけて柔らかくしていき、今現在の中小企業の仕事の仕方を学んでいってもらうということです。50を超えているので、再度社会人教育するには、10年かかりますよ。自分がなれた仕事の仕方はもう古い、とかそもそも一流企業や大企業なので部下が沢山いますが、再就職先は中小企業ですので自分ですべてしなければならない場合がほとんどです。だから、作業に至るまですべて自分でできるように「再教育」をうけるのです。

 30年以上やり続けた仕事のやり方をガラッと変えるのはかなり難しいです。新しいことを覚えるのは、50代の頭にとって拒絶反応が起こっています。

 でもこれをクリアしないと新しい会社に採用されません。また採用されたとしても最低賃金で雇われることになります。(レジ打ち、倉庫整理などの単純作業は、AIやロボットが取って代わりますよ。少しでも頭を使う作業や仕事を身につけることです。)

 少しでもいい賃金で雇ってもらうためには、今現在の中小企業の仕事の仕方を習得するしかありません。大企業は部下である20代の子達にパソコン処理を任せておけばいいですが、再就職先は中小企業です。そして下っ端として雇われるのが普通でしょう。(また下から這い上がるということです。)

 ということはパソコンでエクセルやワードの入力、パワーポイントでの資料の作成などいろんなアプリを使った作業をどんどんクリアしていくしかありません 。(文字入力はブラインドタッチですよ。そこまで練習しないとついていけません)

 そのためにも柔らかい頭にして一から吸収していきましょう。

 お互い頑張りましょう!

 

         再雇用先が無かったら、「主夫」だな~

 

ブルーカラー

 別の機会に書きたいと思います。

 手に職を持っている方は有利に再就職を進められるでしょう。また今の会社への再就職も十分ありえ、勝手知ったる会社で定年後も勤められる可能性があります。うちの会社でもメーカーですから、例えば保全係の電気や製造ラインの機械の熟練工など、手に職のある方はそのまま継続雇用になります。

 問題なのは、電気や機械など専門職でも社内でトップレベルにいない人です。

 また運送会社の社長に聞いた話では、今のピッキングのハンディが使えないとか、トラックに搭載されたタッチパネルが使えないとか、お客さんの元でパソコン入力ができないなど、ネットワークに対応できていないような サービスドライバーは定年退職で終わりだ、と言ってましたよ。

 最初に書いてる通り30年前とは全く違うネットワーク社会に入ってます。パソコンを始め、最低限のレベルも高くなってますので、できるようにしましょう。(我社の採用グループでも、再雇用者の面接をするようですが、「パソコン使ってますか?」という質問に「スマホは触ったことあります」というレベルの人がやはり多いようです(再雇用した後に、パソコン教育なんかしませんから「不採用」です)。私には関係ないと思わず、自分でパソコンを買って、なんか理由をつけて必ず練習しましょう。)

(ワードで日記をつける、飾り文字を使えるようにする、 ワードに写真を貼り付けるなど練習できます。エクセルを使って、インターネット上にある統計データを入力しグラフにして分析する。またエクセルには関数がありますので、本屋へ行って仕事で使うエクセル関数などを読んで最低限のものを扱えるようにしましょう。 PowerPoint は会議の資料やチラシ作成など色々使い道がありますし、プレゼンテーション機能で 自動で動かすこともできますので、最低限の機能は使えるようにしておきましょう)