1、はじめに
今回は、文科省から発表されている「令和7年度の大学受験」について、書いてみたいと思います。
まず前提として、この記事は、田舎者が書いています。都会の方には合わないと思います。
また、この記事は、偏差値が50前後の「普通」のお子さんをお持ちの親御さんに書いています。田舎者が書いていますので、大学受験時の偏差値換算で「50」は、「公立」の小学校・中学校でクラスで3番以内。学年でも上位10%以内です。
間違っても、公立学校での成績が「真ん中」ではありません。
田舎の公立学校なので、「教科書は完璧であること=テストで常に100点。悪くても90点以上」でないと、「教科書すら理解していない」ということです。
それ以下では、高校に進学しても基礎からやり直さないと、大学受験で戦えません。(つまり、サービス問題を落としてしまうということ。また、高校の勉強が理解できない)
都会の公立学校の子は、「お受験」を意識した生活を送っているので、勉強に対する意識が田舎者より高いのです。また、都会には、私立の「進学校」が沢山あるので、大学受験で成績上位者に連なります。この都会の子との違いから、上記田舎の公立学校での成績が導き出されるのです。
そして、「理系受験」が前提です。
もう、文系は要りません。政府の政策(科学技術の発展など)を見れば、これからは理系です。そのため、就職先も「理系」の方が豊富にあります。
2、令和3年7月に出た「文部科学省」の通知
この通知は、「文部科学省 令和7年度大学受験」で検索すれば出てきます。
以前から書いているように、「まず情報の大元にあたる」という鉄則から、この通知を読んでください。
最初から受験予備校などの情報を読んで、間違った理解をすると、子供に間違った情報を流すことになります。
必ず、この通知を読んでください。
ポイントは、2点。
①「情報」という科目が追加される。
②数学に、「数学C」が追加される。
よって、共通テスト段階では、現状の5教科7科目が、「6教科8科目」になるということです。
3.国公立受験生の対応
私の記事は、高校の偏差値が50レベル(50-59)を対象にしています。
すると普通の反応は、「増えた」という感覚ですよね。
でも、あなただけでは無いということです。国公立志望者は、ほぼすべて「6教科8科目」の受験ですから、あなただけではありません。
また、国公立大学の受験ですから、問題は素直です。以前に文科省の出題に関する通知を掲示しましたが、「学校指導要領=教科書に沿ったものを出す」のが、国公立大学です。
そのため、共通テストも個別学力試験(2次試験)も、教科書の延長線上です。
私立大学の「何これ?」というような奇問難問は出ません。
(東大・京大・一橋・東工大レベルだと、難問が出ると思いますが・・・。私の記事では、「対象外」の方々です。私自身、そんな一流大学出ていませんので。)
ということは、コツコツ日々教科書の予習復習をして、テストで高得点を取っていれば、それなりの準備ができます。
要は、私の記事で良く書く「教科書レベルは完璧にしておく」ことが出来るかどうかです。
4.国語力の強化を忘れずに!
小学校入学前から、「とにかく読書」。理系文系バランスよく。
私の記事では、以前から書いている「人生の重要事項」です。
外国語は、社会に出れば性能が良い「翻訳機」が出ています。
スマホにアプリを入れるだけで、海外旅行ぐらいできます。
また、海外拠点に出張ぐらいできます。
さらに言えば、大学の4年間、覚えたい言語の留学生と友達になり、相手に外国語を教えてもらい、こちらは日本語を教えてあげれば良いだけです。まあ、英語か中国語でしょうが。私もビジネスで使うのは、この英語か中国語ぐらいです。大学に入って、留学生と友達になりましょう。
さて、表題にした「国語力の強化」。
これは、高校3年生になって、受験参考書を1日100ページぐらいサクサクと読んで理解していくスピード感が無いと、浪人生に勝てません。また、進学校の成績上位者はそれぐらいのスピードと理解力があります。
さっさと読んで、理解して、後はわからなかったところだけ、戻ってじっくり読む。
これぐらいの「国語力」が、必要なのです。
受験参考書は、6教科分になりますので、1日10ページぐらいしか理解できないような、国語力では偏差値60を超える国公立は難しいということです。
まあ、入学後も数百ページある専門書をサクサク読んでいくので、受かっても周りについていけないと思いますが・・・。
国語力は、日本人である以上、幼いことから先取りして、どれだけレベルを上げても良いんですよ。
例えば、小学校6年生で、日刊紙の朝刊をサクッと読んで、親に要点を伝えてから登校する、という習慣を付けさせる。それぐらい日本語のレベルをあげても、「将来必ず使う・必要となる」ので無駄ではありません。
5.間違っても「私立大学の一般受験」はしないこと
容易に考えられるのは、科目数が少ない「私立大学」へ進学しようと考えること。
以前に書いたように、私の時代の約倍の私立大学が出来ています。
その数、800大学を超えました。
しかし、田舎者の私たちからすれば、その中で知っているのは、わずか10数大学。
(例 早稲田、慶應、明治、立教、法政、上智、青学、関大、関学、同志社、立命館ぐらい)
つまり、700大学以上は、進学しても「無名大学」ということです。
それは、就職で学歴フィルターに引っ掛かるということです。
親からすれば、学費のムダ、生活費の仕送りのムダ、その額1000万円以上です。
それだけ子供に費やして、まともな就職先が無い、悲しい限りですからね。
だから、早々に「国公立の理系しかお金は出せない」と言い切っておきましょう。
そして、公務員試験を高校3年時点で受けることを約束させましょう。(偏差値50レベルの高校なら、偏差値50を超える理系国公立大学は難関です。私立理系なら偏差値55以上の大学になりますが、難関かつ学費が高いですよ)
最初から、「行きたい大学へ行きなさい」は、子どもが甘えます。
また、「私立大学は、推薦で行くところ」です。
日々の勉強を教科書レベルで完璧にしていれば、高校の成績は上位のはずなので、その成績で「私立大学の推薦」を取るのです。
もちろん、有名な私立大学以外は、不要です。
某有名私立大学は、偏差値50未満の高校の成績上位者を「推薦」で取っています。
三流高校でも成績上位なら、「成績優秀者」ですからね。
それなのに偏差値70近い某私立大学を、「一般受験」するのですか?
入学後にその推薦者に合うと、「何のために高校生活を受験に費やしたか悲しくなる」と思いますよ。目指す大学の受験制度をホームページで読んで理解して、わからないところは大学へ問い合わせて、手段を考えるべきです。
予備校や学校の先生より、直接聞いた方が良いに決まっています。「情報元」ですから。
国公立も無理、私立の上位大学も無理、なら高卒で「公務員」です。
大卒公務員試験は、激戦ですよ。以前の記事をご参考にしてください。
6.まとめ
今までと変わりません。
科目数が増えても、皆さん同じですから。
だから、淡々と日々授業の予習と復習をして、淡々と定期テストで高得点を取っていれば、教科書は理解しています。そうすれば、素直な国公立の問題に対応できます。
後は、大学受験の勉強をいつから始めるかです。
理系の国公立が前提なので、数学と理科は2年の夏休みから少しづつでもはじめた方が良いでしょうね。
3年次の後半は、地歴・古文漢文・英単語など暗記モノに時間を取られるので。
「考える科目」である「数学・物理・化学」は、早めに!
また、余力があるのなら「英語」もヒアリングをしていきましょう。
ヒアリングは、慣れが必要なので。最初はアメリカ人の小学生が見るようなアニメを見て、理解できるところから、最終的には社会人御用達、TOEICのヒアリングでもしておいて耳を慣らしておきましょう。
ネット上では、予備校やライターがいろいろ書いていますが、みんな同じですから。
(予備校の煽り宣伝で、お金を無駄遣いしないでくださいね。教科書を完璧にする前に、予備校テキストなんてやり切れませんから。チャンと好きな部活をさせてあげましょう。でも、授業中は居眠りせず、その単元を理解することに努める。そうすれば、家に帰ってきても少ない勉強時間で予習復習が済みます。
要は、学校にいる時にどれだけ済ませられるかです。学校にいる時には、先生もいるし成績優秀者もいるので、わからないところを聞きまくってスッキリして帰ってくればいいんです。家で一人で勉強して、わからないから頭を抱えるだけ時間の無駄ですよ。)
淡々と日々の勉強をするだけです。
6月なのに暑すぎる。これでは、日中好きなバーベキュー(BBQ)ができない。
肉が焼ける前に、私が焼ける・・・・