coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:学力の地域格差

1.はじめに

 そろそろインフルエンザの予防接種が始まりますね。

 皆様、インフルエンザにもご注意ください。

 

 さて、今回は都市部に転勤していた後輩と飲みにケーションを行った際に出てきた話題です。

 

 それは、「学力の地域格差です。

 

 私の記事でも触れていますが、「高校進学で、地元A県の偏差値60の高校に進学した。大学も偏差値60の国公立大学を狙える!」との幻想についてです。

 

 地方の高校なら、偏差値60は、大学進学時に50~55程度です。

 高校3年生になって、全国模試を受けてビックリする高校生もかなりいるので書いておきます。

 

 この記事は、田舎者が書いています。都会の受験生には合いません。

 

2.高校入学時の偏差値と大学入学時の偏差値の違い

 まず、第1に全国的に言えるのは、高校の偏差値が50未満の生徒は、大学受験をしない人が多いという点です。

 すると、大学受験生の中心点が、高校の偏差値の55ぐらいに移動します。

 

 そして、第2の理由として、先に書いた「学力の地域格差です。

 全国同じ学習指導要領を使っていますが、その結果に大差がついているということです。

 また、都市部には多くの私立の進学校があり、成績優秀な生徒が沢山います。

 授業も先取り学習と課題や演習が沢山出たりと、大学受験予備校並みです。

 

 私を含め田舎者は、その現実をまず理解しないと、高校3年生の全国模試ではじめて数字で理解するということになり、結局滑り止めすら受からないということになりかねません。

 

3.学力の地域格差

 令和4年度の「全国学力・学習状況調査」が出ています。

 同じ問題を小学生や中学生が解いても、平均点で都道府県別に大きな差が出ています。

調査をまとめたもの

 

 保護者の皆さんは、ご自身の県がどのレベルなのかしっかり把握しておくべきだと思います。そうしないと、子どもが定期テストで高得点をとっても油断できないということがわかると思います。

 かといって、部活もさせずに塾通いにする必要はありません。

 

 地元一番の国公立大学偏差値60以上の国公立文系偏差値55以上の国公立理系なら(一流大学とは言えないが知名度がある有名大学レベル)、事前に上記のことを理解していれば、対応できます。(この記事は田舎者が書いているので、私立は除外します。田舎に偏差値60を超えるようなまともな私立大学など無いからです。)

 

 健全な心身の発達多くの仲間を作るためにも、部活動はさせましょう!

 

4.地域格差を埋める

 簡単です。

 全国一律の「教科書」を「完全に理解する」ことです。

 「完全に理解」とは、教科書に書いてあることなら、友達にどこを質問されても応えられるということです。

 部活もあるので、副教材も気になりますが、まずは「教科書」だけでも完璧にすることが「先」です。

 

 教科書は、全国同じレベルです。

 教科書を完全に理解していれば、全国の中心点、偏差値50だということは、大学受験のデータからも出ています。

 偏差値が、各科目別に50を超えていれば、あとは本人がどこに進みたいかで勉強の力の入れ所(受験科目・配点など)が変わります。

 まずは、「授業をしっかり聞いて理解する。予習復習をして理解を深める。定期テストで全科目、満点を取りに行く」という小・中学生として「当たり前」のことを日々するだけです。

 

5.全国データから

 中学生のデータですが、「教育県」として全国的に知られている「石川県」「秋田県」「福井県」が強いですね。勉強に対する意識が高いということですね。

 クラスで成績が上位なら、そのまま全国的にも成績上位(中心より上)ですね。

 逆に、「沖縄県」は、最下位なので沖縄県の方は、クラスで成績が良くても、「全国レベルはさらに上の上」ぐらいの意識で勉強をしていないと大学受験の際に足元をすくわれます。(クラスでも上位なのに、全国模試ではこんなレベルなの?とガッカリしますよ)

 

 保護者の皆さんは、是非ご自身の県の教育レベルを、令和4年度の「全国学力・学習状況調査」(国立教育政策研究所)でご確認ください。県別のデータも出ています。

こちらを検索すれば、都道府県のデータが見れます

 

 ちなみに我が地域は、可もなく不可もない位置です。。。。

 

6.まとめ

 都市部から戻ってきた後輩も、地元の学力レベルは低いと認識しています。

 やはり、都市部は「幼稚園からお受験」があるので、受験に対する意識が高いのです。

 そのため、「教科書は出来て当たり前。受験の基礎だから。教科書が出来ていなければ、基礎問題を落とすことになり、合格が遠ざかっていく」と、教科書の重要性がわかっています。

 私たち田舎者は、その「教科書」すら「完璧にする」という雰囲気が、学校のクラスに無いですよね。授業中居眠りして、部活はしっかりして、家に帰ってオンラインゲームして・・・。

無駄な時間を過ごしすぎです。

都市部の意識が高い子たちは、「時間を無駄にしません」。

それが、10年も続けば、大きな差になり、取り返しがつかない差になるのです。

 

遊びも大事です。

でも、ほぼ毎日学校に行くのだから、全国の最低基準である「教科書」ぐらいは、「完璧」にしておきましょう。

 

 18歳、大人になるときに、「選択肢」がほとんどない状態ですよ。

 (医者になりたい、と思っても教科書すらできていなければ、医学部合格は無理です。ハッキリ言います。遊んだ約10年は取り返せません

 

 18歳の時に、豊富な選択肢が欲しいなら、「教科書を完璧」にしておきましょう。

 

 

 

            食欲の秋、到来ですね。