coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

人事部:本当に「人手不足」?

1.はじめに

 寒暖が激しいですね。

 もうすぐ「春」という気候ですね。

 

 さて、今回は「人手不足」と言われて

 いますが、その内実を書いてみたいと

 思います。

 

 私は、田舎の大手メーカーに勤める50代

 です。人事部の管理職です。

人材確保に忙しい「人事部」



 

2.世間で言われている「人手不足」

 よくテレビや、ネットニュースなどで

 言われる「人手不足」は、

 「子どもの出生が減ってきたから」

 と理解されているように思います。

 

 例えば、私の同世代は、昭和40年代

 生まれ。

 最近求められる人材は、アラサー。

 平成生まれの25歳から35歳ぐらい。

 

 この世代の人口を、「昭和が160」、

 「平成が100」とします。

 

 つまり、160-100で60足り

 ない。

 これを「人手不足」という解説者も

 います。

 

3.会社の実情と企業が言う「人手不足」

 しかし、Aiや機械化などで手作業は

 減っていますよね。

 わが社の製造ラインでも、機械化が

 進み、1ライン当たりのライン作業者

 の募集は、半数以下に減っています。

 しかし、新商品の生産などで新工場

 が出来、ライン数は増えていくので

 作業者の全募集数は、少しづつしか

 減っていきません。

 

 では、何が「人手不足」なのか?

 それは、「優秀な人材」

 の人手不足です!

やる気のある、優秀な人材が欲しい!



 

 先ほどの数値の例で言うと、

 昭和160のうち従業員として

 雇用できる価値のある人材は、

 つまり、就労偏差値50以上なのは、

 半分の80。

 これを平成の100に合わせると、

 就労偏差値50以上は、50。

 

 つまり、30足りない、ということ。

 

 言い換えれば、「人はいる」が

 「優秀な人材」が「足りない」、

 というのが、企業のいう

 「人手不足」です。

 

4.どういうことか?

 私の知り合いや地元の幼馴染の

 社長に聞いました。

 

 物流会社の社長が言うには、

 「大型の免許があれば採用して

 もらえる、という勘違いが沢山

 面接に来る」

 「今の時代、営業職とは別に

 トラックの運転手が、取引先の

 物流部の「責任者」と仲良くなり

 新商品を取り扱うようになったら

 「うちで運びますよ」と仕事を

 取ってきてくれるレベル

 採用レベル」と言っています。

 

 営業マンは、「新規顧客の獲得」

 なので、既存顧客の物量拡大は

 トラックドライバーの仕事。

 

 それが出来ずに、「ただ物を

 運ぶだけ」としか考えていない

 応募者はいらないということ。

 

 つまり、「企業の求める人材」と

 「応募者の認識」の違いが大きい

 のです。

 (ハ〇ー〇ークの担当者も

 企業の認識と応募者の意識が

 違い過ぎる、と言っていますよ)

 

 幼馴染の自動車修理工場の社長に

 聞いても、「やる気がない。

 長続きしない」という、そもそも

 「従業員として会社に貢献する

 気持ちが無い」という就労偏差値が

 50未満の者が応募してくる、

 ということ。

 

 また、事務職の応募でも、

 パソコンでワードやエクセルが使え

 ないのに応募してくる

 そもそも論の人しか、市場に

 残っていないということ。

 

 上記の数値で言う、

 昭和80ー平成50の差、30が

 就労偏差値が50も無いため、

 「優秀な人材の」人手不足になって

 いるのです。

 

人手不足だから「採用される」と勘違いしている

 

 

5.企業の対応

 人事部の採用担当の時間の無駄に

 なるので、一次面接は外注に

 依頼しつつあります。

 人事部面接は、せめてやる気があり、

 欲しい能力が経歴上ある方だけ

 行うスタイルになりつつあります。

 

 中小企業の社長が言うには、

 「せめて「やる気がある人」が

 面接に来て欲しい」と嘆いて

 いました。

 

 すぐ辞める、文句ばかり、

 そもそも転職先での仕事を

 覚える気が無い、など

 就労偏差値が50未満が多すぎ、

 人事担当の人件費のムダ、

 配属先の教育担当の人件費

 のムダ、など無駄が多い。

 しかし、うちのような大企業

 では無いので、外注する資金が

 なく困っていました。

 

6.最近よく聞く「スカウト」

 上記のような採用状況のため、

 優秀な人材を紹介会社の

 データバンクから人事部が

 選び出し、スカウトメール

 送り、面接する制度。

 

 ここでも「世間知らず」

 企業に暴言を発しています。

 

 うちも優秀な人材が欲しいので

 このスカウト制度を使っています。

 

 しかし、「世間知らず」の方は、

 「スカウトメールが来たら

 「採用される」と勘違いしています」

 

 まず、スカウトメールは、うちなら

 何十通も出しています。

 採用責任者に聞いたら、「一つの

 職種で10~20人に

 スカウトメールを出している、」

 と言っています。

 

 つまり、「あなたにだけ出している

 のではありません」。

 沢山出しているので、当然第一順位は

 Aさん、第二順位はBさんと順位が

 ついています。

 あなたが、15番目なら、Aさんは

 応募せず、Bさんが応募して来れば、

 あなたはいりません。

 

 それを理解していないから、

 「応募して面接でなぜ落とすんだ!」

 と怒りの電話を「わざわざ」してきます。

 

 当然、紹介会社にクレーム入れます。

 

 テレビのCMでも出てきますが、

 「日本でトップクラスの優秀な人材」

 じゃないと、企業は採用しないですからね。

 紹介料、高額ですよ!

 それに見合う人だけ、「採用」に至る

 のです。

 

 そもそも、ゴールデンタイム

 にCM出すぐらいですから、

 それだけの高額な紹介料です。

 

 そこらに居そうな経歴なら、

 登録するだけ無駄ですよ。

 スカウトメールは来ても、

 不採用が続くだけです。

積極性が大事

 

7.まとめ

 ご理解いただけましたでしょうか?

 

 世間的な「人手不足」と、

 企業のいう、社長が言う「人手不足」

 の違い。

 

 昭和160で偏差値50以上は、

 80。

 平成100で偏差値50以上は、

 50。

 その差の30が、従業員としての

 能力が無いので採用されていないだけ

 です。

 

 人はいます。

 

 日本人では能力が無いから、

 「優秀な外国人」を入国させて、

 補填しているのです。

 

 まずは、「やる気」。

 そして、採用された零細企業ででも

 いいので、「エース」と言われるまで

 仕事力を高めた上で、「転職」です。

 

 文句ばかり言っていては、

 いい就職先にまでたどり着きませんよ。

不足しているのは「エース」







  そろそろ桜の季節。新卒のための花見の計画ですね。

  宴会部長は忙しくなる!