coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:小学校から算数・数学の「考える力」をつける

1.はじめに

 前回の記事で「算数→数学」へ誘導するために

 「考える」ことを指摘しました。

 

 「数学」は考える科目です。

 小学校高学年で出てくる「図形」がいい例

 です。

 

 次の中学入試問題で考えてみましょう。

 

 (私の記事は東京や大阪などの都会の方を対象に

 していません。

 田舎の公立学校の成績が並程度の子供を持つ

 親御さんに向けてどうやって子供を高学歴に

 導くかを、実際の子育てを終えた段階で書い

 ています。)

 

 今回は、「図形」を使って算数・数学が、

 「考える」科目であることを説明していき

 たいと思います。

 

2.大きな勘違い

 まず大事なことは「世の中は理系を求めている」

 ということです。

  

 一流企業に入社する文系は、国公立基準で

 偏差値60ぐらいです。

  理系は50ぐらいでも入社できます。

 

 つまり、文系は「余ってる」んです。

 

 これから必要とされる人材は、一例として

 Aiに対応、自動運転に対応、バイオ、宇宙開発

 などなど「理系」です。

 

 小学生の女の子がなりたい職業上位は、

 医者(医学部医学科)、薬剤師(薬学部)、

 看護師(医学部看護科)、パティシエ・

 花屋・栄養士など(農学部など)で

 理系です。

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女の子に人気の「医者・看護師」



 

 

 「理系」に進学するためには、「絶対」

 「数学」です。

 

 数学は、公式に数値を当てはめる科目では

 ありません!

 

 「考える科目」です。

 

3.一例

 中学入試問題です。

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図形問題





 公式暗記だけの算数・数学では、解答できません。

 また、大学入試と同様、算数や数学の1単元

 の知識だけでは解けません。

  まず、「①何を聞かれているのか」から始まり、

 「②どうアプローチするか」を決めて、あとは、

  算数・数学の知識を総動員して計算する

 です。

 

 この①②を「考える科目」と表現しています。

 

 子供が友達と家で「勉強会」を夏休みにしたとき

 ある子が、問題文にある数値を思いついた公式に

 当てはめているだけ、という悲惨な子がいました。

 

 「公式」の意味を理解していない。

 問題文が何を求めているか理解していない。

 そもそも・・・です。

 

 勉強の仕方がそもそも暗記主体、算数も「図形」に

 なれば、「考える」ということを理解してない。

 問題文を読み解く、国語の「読解力」が足りない。

 

 そんな子が、中学までに増えてきて中学の段階で

 数学がわからなくなるそうです。(息子談)

 

 親が子供の勉強をしっかり見てあげて、算数・

 数学は「考える科目」ということを一緒に問題を

 解いて教えてあげましょう。

 

 

4.考える科目の勉強の仕方

 小学校で図形が出てきたら、問題文を読ませ、

 すぐに「解答」を読ませます!

 

 「え!」と思われるかもしれませんが、

 そもそも「アプローチ」の仕方を知らないので

 「勝手な思考回路」を作られる前に、正しい

 アプローチの仕方を先に学ばせるのです。

 

 その「アプローチ」を習得したかどうかを、

 「復習」として解答を隠して問題を解かせるのです。

 

 子供が「うーうー」唸って解けない問題に

 何十分も費やすのは時間の無駄です。

 算数・数学嫌いになりますよ。。。

 

 そしてついでに「答案構成」ということを

 教えましょう。

 大学生なら、定期テストで論述に入る前に

 「どう答案を書くのか」余白に書きましたよね。

 それと似たことをさせます。

 

5.アプローチ→答案構成★ここが重要★

 先程の問題で赤い部分の面積を求めるには、

 どうしたらいいのか?

 

 ABを直径とすると中心点をXとして、

 BCと半円の接点をQとする。

 

 するとBXQという扇形から、BXQという

 三角形を引けば、斜線部分の面積が出せる

 とわかります。

 (この答えまでの最初のアプローチが、

 出来ない子は、暗記偏重になっていますよ。

 そもそも考えようとしていません)

 

 しかし、BXQという扇形や三角形の面積

 を求める公式は知っていても、半径の長さや

 角度がわかりません。

 

 では、どうやって長さや角度を求めるかを

 出ている数値や角度をもとに、図形に線を

 引いたりしながら、探していきます。

 (ここで「考える力」を付けるのです)

 

 (これが間違い探し同様、数分で見つからないと

 出てこないので、解答を見てアプローチの

 仕方を学びましょう)

 

 この過程を記録し、計算していく過程を、

 「答案構成」として「余白」にメモして

 いくのです。

 

 これを教えていないと、解答用紙にメモが

 散乱して、「汚い答案」になり、採点者が

 採点しづらくせっかく答えがわかっても

 満点がもらえません。

 

 「採点者の読みやすいように書く」のが、

 高得点を取るコツです。

 

 汚い字や誤字脱字は、もってのほかです!

 

 「採点者に採点していただく」ぐらいの

 丁寧さが必要です。

 

6.まとめ

 以上から、算数・数学は「考える科目」

 と言うことがわかってもらえたでしょうか。

 

 まず、小学生の「図形」でこのことを

 子供によく理解させる。

 (私は、図形で算数・数学好きになりまし

 た。パズル感覚で三角形や四角形、扇形など

 の線を引き、面積を計算するのが楽しかった

 です。そのため、中学3年次のテストや

 高校時代の実力テストで、私しか解けな

 かった図形問題もありましたよ。

 高校時は、3Dの体積問題でした。)

 

 そして中学で数学になっても「暗記ではない」

 という意識を保たせないと、高校数学

 はついて行けません。

 

 第1に

 「問題文は何を聞いているのか」

 第2に

 「どうアプローチすれば解答まで

 導けるか」

 

 この2点を、小学生のうちに教え込みましょう。

 

 最後に、「数学」こそ、一流大学へ行けるか

 どうかの鍵を握っています。

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カギを握る「数学」



 

 

 「数学の考える力」は、高校3年の1年間では、

 培われません。

 何年もかけてじっくりとできていく能力です。