coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学受験:高校2年生冬からの大学受験戦略

1.はじめに

 前回の記事で、高校2年生冬時点の成績をもとにした親子の会話を書きました。

それに関連して、「高校2年生冬からの大学受験戦略」について書いてみたいと思います。

 

 私の記事は、地方の田舎者が書く記事です。都会の方には向いていません。

 また、今回の記事のターゲットは、「偏差値50から59程度の普通レベルの高校に通う大学受験生」です。国公立受験を前提にしていますので、成績はクラスで3番以内、定期テストでは5教科90点以上という方がモデルです。

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早めの対策が必要



 

2.具体例

 話を具体的にするために受験する大学・学部を「岡山大学 経済学部」とします。

 偏差値50レベルの高校生なら、今の時期に具体的な大学と学部を決めて受験戦略を打たないと間に合いません。つまり、狙い撃ちです。

偏差値65以上のハイレベル高校の大学受験生なら、3年の夏休みからでも間に合うのでしょうが・・・。

 

(大学のデータ)

 岡山大学

 *「金岡千広」と言われる大学群で、上位国立大学が集まっています。

  (「金」沢大学、「岡」山大学、「千」葉大学、「広」島大学)

 当然、岡山県では「地元一の大学」です。

 

 経済学部(昼間)前期受験
  共通テストの得点率 73%以上

  偏差値 57.5(高校の偏差値が60を超え、成績上位の受験生が受ける大学です)

 

【共通テスト:1次試験】
合計900点
英語 200
数学 200
国語 200
理科 100or200 *理科2科目か地公2科目
地公  100or200

【個別試験:2次試験】
合計600 2教科選択
英語 300
数学 300
国語 300

1500満点 1次と2次の比率は1:1です。

 

岡山大学経済学部の合格最低点は、 1033/1500 69%です。

 

3.受験戦略《どう攻略するか?》

 この部分を、岡山大学経済学部を受験する3年生の先輩に聞いたり、合格した卒業生を先生に紹介してもらい聞いたり、受験指導の先生に聞いたり、又は予備校や塾で聞いたりして、情報を細かく多方面から集めて分析します。

 

岡山大学のホームページから、まず2次試験を見ると、国数英の中から2科目選択できる。配点は、どれも300点。
そのため、出題傾向を見て「得点できる科目」を選択する。

(私なら、得意な「数学」と「英語」を選択。すると自動的に、共通テストは英数重視!)

 


【共通テスト】 目標得点は、690点とする。
合計900点 (657点が最低ライン(73%) ちなみに合格者の最低点は、601/900)
英語 200 80% 160★得意科目で稼ぐ
数学 200 90% 180★得意科目で稼ぐ
国語 200 70% 140
理科 100 70%  70
地公 200 70% 140   690点(77%)が目標点数
          (最低でも国理地が60%で660点)


すると2次試験は、英語が半分で150点(英作文が得点できないと予想)。数学が得意なので210点(標準レベルなら解けると予想)。

【個別:2次】
合計600 2教科選択  合格者の最低点 314/600
★英語 300 ①長文読解2問 ②英作文2問 (150)
      ①内容要約、和訳、内容説明
      ②和文英訳2問、自由英作文1問
★数学 300 1A2B 標準レベル      (210)
(国語 300 現現古漢 要点をまとめる練習→2次試験で選択しない)

その結果、1050点となり、合格ラインになる。
(合格最低点が、1033点のため)

 

この1050点(1次:690点、2次:360点)以上となるように、1年数か月勉強していく。

 

4.注意事項など
2次試験との比率が1:1のため、1次試験を軽視できない。
2次試験の惨敗を避けるため、1次試験で得点を稼ぐ方法もある。

1500点の「内訳をどう稼ぐか?」が課題!
 ①1次試験を800点取り、2次試験を50%(300点)で乗り切る 1,100点。
 ②1次試験を600点取り、2次試験の英数を80%以上とる 1,080点
 基本は、①。2次で惨敗があるので。1次試験で可能な限り点数を稼ぐ。

 

5.合格するための戦略
 1次試験は、教科書の延長線上のため、対策しやすい。
 まずは、教科書の見直しから初めて、基本問題集で弱点を明らかにして弱点補強後、仕上げは1次試験の過去問演習。
 また、2次試験の数学も標準レベルのため、教科書→基本問題集→応用問題集と対策しやすい。
 2次英語の長文対策も問題集など沢山あるので自分に合ったものを使い対策する。
 しかし、和文英訳、自由英作文は予備校・塾がお勧め。添削してもらう。

英数は、1次対策と2次対策を同時に進める。
地公は2科目となるので、得意な第1選択とその他の第2選択にして、得点のバランスを取る。
理科は、得意科目1点勝負。教科書の復習と基礎問題集で知識を固める。

国語は、古文漢文が教科書中心。現代文は、基礎問題集から。

 

6.何をいつまでにやるか

【2次試験対策】
英語 ①単語 ターゲット1900→2年2月まで
   ②英語基礎 入門英文精講 →2年3月まで
   ②文法 入門英文法精講  →3年7月まで
   ③解釈 入門長文精講、英文解釈100 →3年夏休み
   ④英作文 英語構文150などで例文暗記 →3年夏休み
        予備校や塾に通い添削してもらう

数学 ①入門 入門問題精講(弱点補強のみ) →2年1月まで
   ②基礎 基礎問題精講(共通テスト対策)→3年3月まで
   ③応用 青チャート(個別試験対策)  →3年4月から

【1次試験対策】
古文・漢文、地公2科目、理科1科目は、まず教科書の復習をして、基礎基本問題集(全レベル問題集(旺文社)1)程度を解く。現代文は、全レベル1を解いておく。

まずは、簡単な問題を解いて自信をつける。また、スイスイ解けて気持ちが良い!

 

★1次試験用「面白いほど・・・」
現代文・古文・漢文
物理or化学or生物
世界史、日本史他

 

7.受験までのスケジュール

【2年生】
12月 数学 教科書1Aの復習・入門精講1Aで弱点補強
    英語 1年時の教科書の復習(単語・熟語、構文など再度確認)・ターゲット1900
    理科 教科書の復習・全レベル1を解き基礎知識の定着

1月 数学  教科書2Bの復習・入門精講2Bで弱点補強
   英語  2年時の教科書の予習・復習・ターゲット1900
   地公① 1年時の教科書の復習、全レベル1を解き基礎知識の定着

2月 数学 基礎問題精講1A(149問)
   英語 入門英文精講(前半)・ターゲット1900
   地公② 2年時の教科書の予習・復習、全レベル1を解き基礎知識の定着

3月 数学 基礎問題精講2B(170問)
   英語 入門英文精講(後半)・ターゲット1900-2週目
   現代文 全レベル1を解いておく

【3年生】
4月 数学 青チャート1A(例題迄314/918)
   英語 入門英文法精講(前半)・ターゲット1900-2週目
   古文 教科書の復習・全レベル1を解いておく
   

5月 数学 青チャート1A(例題迄314/918)
   英語 入門英文法精講(後半)・ターゲット1900-3週目
   漢文 教科書・全レベル1

6月 数学 青チャート2B(例題迄409/1147)
   英語 入門長文精講(前半)・ターゲット1900-3週目
   古文・漢文 共通テスト用「面白いほど・・・」

7月 数学 青チャート2B(例題迄409/1147)
   英語 入門長文精講(後半)・ターゲット1900-仕上
   地公① 共通テスト用「面白いほど・・・」

8月 予備校「英作文」を受講しておく
   赤本4年分を解く(2教科:2日×4回)

   青本(1次試験対策)

     国語・数学1A・数学2B・英語R・英語L・地公①②・理科
   1周:4日かかる。 4日×5回分
   ★英語のヒアリングと英作文の対策が必要

9月 数学 青チャート1A(例題迄314/918)-2週目
   英語 英語構文150、ヒアリング対策
   理科 共通テスト用「面白いほど・・・」

10月 数学 青チャート1A(例題迄314/918)-2週目
    英語 英文解釈100、ヒアリング対策
    現代文 共通テスト用「面白いほど・・・」
(土日) 赤本:2次過去問2年分

11月 数学 青チャート2B(例題迄409/1147)-2週目
   英語 英語構文150、予備校「英作文」、ヒアリング対策
   地公② 共通テスト用「面白いほど・・・」
(土日) 1次過去問2年分

12月 数学 青チャート2B(例題迄409/1147)-2週目
   英語 英語構文150、予備校「英作文」、ヒアリング対策
(土日) 1次過去問2年分

1月  青本 5教科7科目

  ★共通テスト本番

 

2月  赤本 復習
    数学 青チャート1A、2B
    英語 英文解釈100、英語構文150、ターゲット

  ★個別試験 本番

 

!!合格!!

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合格を勝ち取れ!



 

8.まとめ

 大学生の息子とザックリ考えました。

 ご覧の通り、国公立大学に受かるためには、2年にわたる地道な日々の勉強が終わっていないと、間に合わないことがわかると思います。だから、この記事をご覧の偏差値50台の高校1年生の方々は、日々の勉強の継続定期テスト(中間・期末)は90点以上の高得点でクリアーしていくことで、2年の冬からでも何とか受験に間に合わせるスケジュールが立つようにしておいてください。(偏差値60を超えるような進学校は、数学で言えば副教材で黄チャートや青チャートが配られているのです。日々の勉強でそこまでレベルを上げているのです。偏差値50台の高校生は、せいぜい基礎力を付けるための副教材程度です。だから日々の勉強は当たり前のようにこなしていかないと、そもそも追いつきません。進学校の子達は、旧帝や早慶を狙うために日々応用問題まで解ける勉強をしているんです)

 上記のスケジュールでも、高校に通いながらこなすのは大変です。

 また、実際岡山大学の経済学部に受かるかどうかも難しいスケジュールです。

(英語に関して言えば、基礎問題精講ぐらいまで終わらせたい感じです。少し対策が弱い気もします。ヒアリングや英作文も足りない気がします。

また数学についても、得意でなければ結構ハードな気がします。青チャートはせいぜい例題レベルで終わると思います。

一次試験で使う3教科4科目についても、学校の定期テストで高得点をあげてるぐらい基礎力がついていないと、かなりハードな気もします。つまり、この時期になって基礎力を「つける」なんて全く間に合わないということです。基礎力の「確認」で弱点を補強するなら、まだ何とかなります)

 

 地元一の大学となれば、県内から優秀な受験生が受験しに来ますので「合格」を勝ち取るのは、かなり難しいですよ

 ただ、光が見えるのは、二次試験が2教科受験得意科目2教科で勝負できるということです。(偏差値50レベルの高校が前提のため、得意科目=大学受験偏差値が60を超えている科目が2科目あること自体難しいのですが・・・)(よくある勘違いは、「○○得意!」と言いながら大学受験偏差値が、50を超える程度という残念なことです。前提としている岡山大学経済学部は、57.5です(この偏差値で合格率50%です)。得意科目2科目は、3年の秋冬時点で偏差値60以上65ぐらいまでになっている必要があります

 他の3教科4科目は、教科書を復習し弱点を補強して、共通テスト対策をするだけで済みます(平均点+αレベル)。

 

 是非、1年数ヶ月後を見据えて、早々に戦略を立てて、合格を掴み取りましょう!

 

       久しぶりにやると子供と真剣にした受験戦略が懐かしく思いました