coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学受験:学年別年末の高校生活

1.はじめに

 皆さん、こんにちは。

 今回は、「大学受験を前提とした学年別の高校生活の送り方」を書いておきます。

 

 私は、地方の大手メーカーの人事部管理職です。

 二人の子どもは、それなりの国立大学へ進学して、親としてはひと段落付いたところです。

 そこで、私の体験した情報をもとに、子育て世代の方に参考になればと思い書いています。体験情報としては、やはり気になる「大手企業の人事部目線」と大学受験を私も子どもも経験したことから書いています。

 

 前々から書いていますが、未だに「間違った情報」や「嘘・誇張」を信じていたり、極まれな確率の話を信じていたりと「元情報に問題がある」親御さんからの相談を受けるので書いておきます。

 例を挙げれば、地元の「三流大学でも、大手企業に就職できる」というような情報です。確かに、就職する方はいると思います。しかし、今年の卒業生1000人のうちの「たった1人」の話しなら、例外で除外する話です。また、ネットで出ている「偏差値40代から早稲田に合格」などという話し。そもそも本当かどうか確認されていますか?本人ですか?学生証は?高校に成績確認していますか?などなど検証されていませんよ。

 また、たまたま受かる人もいるでしょう?1000人のうち1人ですかね?

 そんなの真に受けること自体、「そもそも、騙されていませんか?」ということです。

 

 有名な模試の河合塾の全国模試。「C判定」は、合格率50%です。つまり、100人中50人が受かる。2人に一人です。普通に、落ちます。

 言いたいのは、「確率」の話です。

 正確なデータをもとに計算して、そうなる確率は「何%」か確認しましょう。

 

2.この記事の対象者

 私は、田舎者なので地方の大学受験生を対象にしています。

 また、高校の偏差値は、50台です。つまり、偏差値50~59の普通科高校です。

 なぜなら、私自身このレベルから偏差値60の有名国公立に進学していますので、このゾーンの雰囲気は同窓会でも聞いています。

 卒業生の10%しか、それなりの大学へ進学できない層。また、受験生の一番多いゾーンです。

 受験対策を間違えると、偏差値50もない三流大学しか受からないゾーンです。

 

 また、受験大学は、「国公立の理系」です。工学部の機械・電気・化学・情報通信や建築など「企業から人気のある」学部・学科です。文系は、偏差値60未満はいりません。卒業しても高度な専門性が付いていない方が多いからです。大学内が、「高度な研究機関」という雰囲気では無いようなので、学生のレベルも普通ということです。

 三流私立大学は、既に定員割れや廃校(募集停止)となってきています。受かっても進学しない方が、今後のためです。卒業しても良い就職先などない、数年後は廃校。半分以上が零細企業かフリーターなど。それなら、高卒で大企業へ就職した方がまし。

 理系の専門学校へ進学して、電気などの資格を取って大手企業へ就職した方がましです。

 親御さんも、学費など4年間で500万円以上損しますよ。田舎なので、500万円もあれば良い車が買えます。また、海外へ家族旅行もできます。お金の無駄遣いです。



3.高校3年生

 もう12月です。決断の時期です。偏差値50もない三流大学に受験願書を出さないように。そこしか受からなければ、入学したくなりますから。

 そもそも受験しなければ良いだけです。(受かってもいかないと親御さんと約束して、ウォーミングアップで受けるのはありですが。私もそうしました。)

 三流大学へ行くぐらいなら「理系の専門学校」で国家資格の取得です。電気資格や看護の資格です。それ以外なら、地元の大手企業へ就職です。学校の指導の先生に相談して「大手企業」の空きを探してもらってください。空きが無いなら、一浪して来年の「公務員試験」です。(一例ですが、三流大学の文系で「国際なんちゃら学部」を卒業して、英語をマスターしたらしいので、アメリカ帰りのスタッフが会ったそうです。普通に「日常会話レベル」でした。ビジネス英語ではありません。普通にECCに一年ほど通えば、あの程度は喋れると言ってましたからね。また、大企業ならうちでも社内に英会話教室があるので、日常会話程度の英語力なら、格安で従業員は習えますよ。また、有名大学以上の理系学生でも、大学在学中に留学生と仲良くなり、普通に日常会話位話せますから。三流大学のレベルはその程度なのです。4年間無駄でしたね。うちでは使えません)

 

 親御さんも、「焦らず冷静な判断」をしてください。

 確かに三流大学を卒業しても「大卒」にはなりますが、大企業はそもそも「学歴フィルター」をかけていますから、三流大学なら「首席」ぐらいしか会う気はありません。三流大学卒=勉強して来ていない=会社に入ってもまじめに仕事をしない、仕事を覚えようとしない、というイメージを持っています。そもそも、人事部自体本社にあり、スタッフは偏差値60以上の大卒が多いので、三流大学というだけで眉をひそめていますから。「何の専門性もない」

正確な情報を入手しましょう!



 

4.高校2年生

 地元の理系国公立大学の受験が前提です。

 教科書の総復習共通テストの過去問を解いて、傾向と対策を練る。

 教科書は、来年3月までに共通テストの出題範囲の復習を1周終わらせるスピード。

 (まだ終わってないのなら、「教科書」の先取りをする。数学Ⅲが個別試験(2次試験)にあるのなら、先取りする。教科書だけでも理解しておく)

 次に、同時並行で共通テストの「時間配分」や「解く順番」など「自分が得点しやすい解答方法」を探し出す。3年分ぐらい解いてみる。特に、「数学」「物理or化学」。

 次に、「弱点」を潰す。教科書を軸に「弱点」を丁寧にやり直して、基礎問題集から解いていき「自信」を付けておく。

 

 なぜ、教科書、教科書というのかは、私の以前の記事でも書いているように、「大学入試の問題作成は、学習指導要綱に沿って出す」となっているためです(文部科学省のホームページで確認してください。情報源で確認してください!予備校の情報ではありませんよ)。つまり、教科書の範囲のどこから出されても文句は言えないということ。また、一度学習しているので早く復習できるし、弱点もわかっている。

 それに対し、受験問題集や参考書は、「過去」のデータから出題頻度が高いところが出ているので、全てを網羅していない本が多い。初めて手を付けるので、基礎学力が無いとスイスイ解けない、読み込めない。時間がかかり、焦って上辺だけの勉強となり、得点に結び付かない。入試やテストは「点取りゲーム」ですよ。

 

 だから、「基礎学力」を付けるため、「教科書」を再度復習して、理解を深め、弱点を潰しておく。

 教科書を全て理解していれば、大学受験偏差値は50~55ぐらいになります。(共通テストなら、60~65%取れるはずです。取れなければ、弱点が潰せていないのです)。各科目それぞれで60%以上取れれば、後は応用問題を練習して、点数をどれだけ上乗せできるかです。

 数学も物理も化学も、まず教科書をすべて理解することが「大学受験の勉強でする、最初にやること」です。

 また、理系受験でも、英語のヒアリング対策と単語(ターゲット1900)ぐらいは、まず終わらせておきましょう。

 

5.高校1年生

 時間がありますね。部活をしっかりして、成績が良い仲間を沢山作りましょう。

 特に、数学、物理、化学、出来れば英語の得意な成績トップクラスの「親友」です。

 親友なら、極秘の勉強方法やコツを教えてくれるはずです。

 

 また、この時期なら、2年生で使う「教科書」を先生に聞いて、買う、もらう、などして先取りしておきましょう。

 特に、数学・物理・化学。「理解」出来たら、早々に基礎問題集は解いておきましょう。得意科目にして、得点源にするためです。数学・理科は、2次試験で満点が取れる科目です。文系科目の国語・英語・地歴などは、採点基準が細かいので満点が狙えませんから。

 

 ちなみに「理解」とは、友達に説明して、「わかった」と言ってもらえるレベルです。

 ただ読んで「ふーん」では、「理解ではありません」。

「理解」が重要




6.まとめ

 この時期、子どもの進学で相談を受けます。

 親御さんの心労、わかります。

 

 この時期に、曖昧な情報を鵜呑みにすると「人生でしなくていい遠回り」をしたり、人生が積んでしまう子供がいます。

 18歳は、「大人」になりましたので、結婚して家庭も持てます。

 それだけ責任が重い年齢です。

 正確な情報をもとに、今「最善の決断」をしましょう。

 

 いい加減な「ネット情報」や近所の「噂話」に振り回されることなく、確実な情報を入手して、分析して「決断」してください。

 

 もう、大学受験を含めた子育ては、100年以上続いています。

 バブル崩壊後の子育ても、30年以上あります。正確な情報を取れば、ベストな選択肢が出ています。30年前にベストな判断をした人と間違えた人の「今の生活」がわかりますから。4~6年ほど前の人の選択もわかりますから。

 三流大学へ行って卒業生の「半数」以上はどこに就職したのか。理系の専門学校へ行ってどこに就職できたのか。成績が伸びず、就職して今どうなっているか。など、親御さんの人脈を駆使すれば情報は取れますから。

 

 「ああ、あの時、あの決断をして良かった」と10年後思えるようにベストを尽くしましょう!

 

偏差値50台の高校の生徒は大学進学を慎重に判断してください




 

  諸々の年末年始の会社行事で忙しい・・・