coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

雑談:そろそろ「安売り」、止めませんか?

1.はじめに

 最近、ショッピングモールに行ったら、「バーゲン」の文字。

 そして、スマホを見ていても、「〇%引き」という広告。

 仕事上でも、「値下げ交渉」。

 バブル崩壊後(1990年代以降)、「値下げブーム」が続いていますね。

 

 そのためか、給与は上がらない

 

 「もう少し、値段下げてよ」という口癖。

 皆さん、もう止めませんか?



 

2.バブル崩壊後の約30年

 名目給与(厚生労働省データ)から、1995年時は、約41万円だったのに、2020年は、42万円約30年で、その上昇額は「たったの1万円」

 

 確かに、私が大学生だったバブル末期のバイトの時給は、「1,000円」が相場でした。

 しかし、約30年経った今でも、相場は「1,000円」(大学生の子供たちに聞きました)

 したがって、この約30年、時間当たりの労働価値は、変わっていないと言えますよね。

 

 物の価値も、100円ショップの代表格「ダイソー」。

 100円のままですよね。(税込み110円)。

 

 では、世界はどうでしょうか?

 

3.アメリカの約30年

 アメリカ(USA)の社会保障局のデータによると、1991年の平均年収は、「20,923$」(1ドル≒136円で換算すると、2,845,528円)。それが、2019年は、「51,916$」(7,060,576円)。

 約30年で、年収は「約2.5倍」になっています。

 もちろん、物価も上がるので、貯金が増えるわけでは無いですけどね。

 

 しかし、給料が増えれば、消費が活性化して、経済が回る。

 好循環を引き起こしますよね。

 

お金が回れば、好景気!?

 

4.日本は、どうか?

 バブル崩壊で、一気に消費が冷え込み、リーマンショックなどもあり、キッカケがつかめないまま、約30年。

 今では、「安くしてよ」が、口癖になった日本人。

 街の飲食店でも、「安くて量が多い」が人気。

 

 会社の食堂の会話でも、「○○の方が、安いよ」、帰りのノミュニケーションの場所決めも、「飲みほ付きで、○○と安い」、と「安い」が常套句。

 

 それでは、単純に考えても、企業の売上は大して上がらず、利益も薄利のまま。

 それでは、従業員の給与を増やそうとか、賞与を増やそうとかする気が、役員になかなか生まれませんよね。

 出た利益分、商品に突っ込む。ライバルより品質の良いものを作る。素材の良いものを使う。などして、結局従業員の懐まで廻ってこない

 また、そうしないとライバルとの競争に負けてしまう

 

5.まとめ

 約30年に渡って築き上げた「価値観?」。

 30年前に、生まれた20代は「安くが当たり前」なのでしょうね。

 

 でも、日本の企業は90%以上が「中小企業」なので、先の発想があてはまると思いますよ。

 つまり、給料を無理にでも上げないと、消費が活性化しない

 ただでさえ、社会保険料や消費税など増えてきていますからね。

 また、30年前にはさほどでもなかった、スマホや家の中でのWifiなどの「通信費」、車の「ガソリン代」(田舎者の私には、「車」は必需品です)、光熱費の高騰、子どもの学費の高騰(学校の通信設備費など)が、ありますよね。

 

 「鶏が先か、卵が先か」では無いですが、先に給与を上げるべきだと思います。

 先に物価を上げても、買えないですからね。

 

 早く、経済が活性化して、物の消費が促進されれば、生産が増え、在庫が減り、「値下げ」というワードが減ってくると思います。

 (消費者にお金があれば、「値下げ」が減りますからね)




 外国人の方に聞くと、「日本でお金を稼ぐ」という発想は無くなってきているようです。世界の主要国でも、すでに30位ぐらいまで落ちていますから、魅力が無いそうです。能力がある方は、経済成長している別の国に働きに行くそうです。