coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学選択の勘違いーーー学部が大事

1.学部が大事
  地方の大企業で人事部の私が痛感していることです。
 
  大学名も大事ですが、学部に注意してください。
  私もそうでしたが、一流大学に入れる学力がないなら、
  「学部」で勝負し、成績優秀者になることです。有名大学で
  会社が取りたくもない学部に、偏差値が低く入れそうだと
  言って入っても、その後どうします?
 
  一例として、語学系学部を選ぶ、一般企業では役に立ちませ
  んよ。うちでは、文学部も敬遠されます。
  そもそも語学は必要なら人事部の教育グループが、何か月も
  前から担当の語学講師を専属で付けて、海外出向に備えます。
  家族動向なら、配偶者にも専属の講師を付けます。
 
  その時に必要な外国語を習得すれば良いのです。
  (考えてみてください。英語は第1言語として学びますから、
  英語学科は会社として不要。中国語専攻やドイツ語専攻などは、
  入社後に適性を見て海外出向を決めるのですから、中国語学
  を出ても、ドイツに出向になることはあります。中国進出の
  際に、すでに現地に日本語の達者な中国人を複数採用してい
  れば、中国語を得意としていても使うチャンスは社内にありません
 
   例えばタイに3年出向なら、タイ人の先生をちゃんと付けま
  すよ。会社も考えています。そういう担当講師が付かない
  会社でも、ネットのテレビシステムを使って、外国人講師と
  語学勉強をする環境を会社が用意します。
  (その環境がない会社を選択し入社されたら、自己負担です
  かね?)

  したがって、一般企業が欲しいのは、例えばマーケティング
  を学んでいる学生。 できれば中国語ができる。という学生で
  す。
  つまり、経済学部などでマーケティング論を学び、第2言語に
   中国語を選択した学生が欲しいのです。
  中国語学科を出ても、マーケティング論に精通はしていません
  のでいりません。
  (マーケティング論を就職してから学びます、という学生が
  いましたが、逆です。独学では社会人として通用するレベルの
  内容をしっかり理解できたか他人は確認できません。
  大学で教授から学び、学生同士ディスカッションし、テストで
  理解度を採点してもらい、成績が出る。だから他人が理解度を
  チェックできるんですよ

  今も昔も会社で必要な基礎知識は、簿記や会計などのファイナン
  ス系の知識です。
  ほとんどが株式会社で利益を追求しているのですから。

  ちなみに、大都市の企業、最近出てきたベンチャー系やIT企業は
  どんな人が欲しいのかわかりません。
  私の所属する会社は地方で昔からある大企業ですから。
 
  そのため、今会社が欲しい数少ない文系学部は、経済・経営・
  商学部なのです。
  そもそも文系学部は、今も昔も会社は取りたがらない傾向にあり
  ますが・・・。
  数字に強い理系が欲しいの時代ですから、文系に進むには相当の
  理由が必要です。
  上記の3学部は文系でも数字を扱う学部と言われていますよね。
 
2.学部は関係ないという、風評
  学部に関係なく、優秀、なら取ってくれる、というような風評が
  一部ネットにあるようです。(東大、京大、早慶以外)
  そんなことありませんよ。

  入社すれば、ビジネスの戦場でワールドワイドに競合他社と戦い
  ます。
  そのためには、専門知識が必要なのです。
  マーケティング論を知っている、かどうかはライバルとの差にな
  ります。
  人事異動でも異動対象者がどんな知識を持っているか、人事デー
  タを見ながら配置を決めますよ。
  マーケティング論を習得している社員なら、海外の新規開拓地に
  送り込めますが、語学が堪能なだけでは、送り込めません。

  法学部卒の社員をタイに送り込めますか?タイの法律学を学ん
  でいるんですか?
 
  会社の人事部は「人事戦略」を担っているのです。
  あなたがどんな専門性を持っているかは、会社の「大事な財産」
  となっているんです。だからこそ、「学部」が大事なのです。
 
  国語学部で入社していても、あなたの部活動でのキャプテンと
  してのリーダーシップを評価していたり、アルバイト先での
  アルバイトリーダーとしてのリーダーシップを評価していたり
  して内定を出しています。

  リーダーシップがあれば、優秀な部下を付ければその職場はまわ
  るという、採用責任者の判断です。
 
3.採用責任者
  ちなみに数百人も新卒を採用し、中途社員・アルバイト・契約社
  員など1年で千名近く採用する会社では、「採用責任者」である
  課長が、実質的な採用権限を持ってます
  考えたら分かると思いますが、部長もその上の人事役員や社長、
  副社長がいちいち採用するか否か一人ひとり応募者の履歴書など
  データを細かく見ませんよ。

  配置の問題や来年入ってくる人材がどのような人材か情報がいる
  ため、教育や異動の責任者もデータを見せてもらい、何度か採用
  責任者と打ち合わせをしますので、私たちも来年このような新卒
  が入ってくるんだ、ということは事前に知ります。内定前のた
  め、このようなタイプは配置先がない、とか教育しようがないな
  ど意見を言わせてもらいます。

  配置先がない→語学だけでは仕事ができるかどうか不安、語学だ
  けでは、他の専門知識を教育することは困難など必ず意見が出ま
  す。
  そこで追加情報として出てくるのが、リーダーシップなど多方面
  の能力です。

  どこで引っかかるかわからないので、行きたい会社があるなら受
  験する価値はありますよ。