coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

就職活動:ある採用コンサルタントと採用の本質

1.はじめに
 新型コロナもひと段落が付いたのか、
 大学3年生の活動が水面下で始まりましたね。

 

 地方の数千名の従業員を擁する企業の

 人事部管理職です。

 

 採用グループのメンバーと久しぶりに飲みに行って、
 いろいろ話が聞けました。

 

 その中で、「採用に関する動画サイト」の話が
 気になったので今日はそれについて書いてみようと思います。

 

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始まった水面下の活動


 

 

2.採用活動の本質
 まず、そもそも論です。

 株式会社は、利益を出すところ、です。

 

 そのため、欲しい人材は、例えば、うちなら
 ①営業活動が出来て売上に貢献できる人
 ②会社の行く末を決めるような新事業を
  立ち上げ軌道に乗せられる人
 ③改善活動をしてコストの軽減ができる人
 などです。

 机に座って事務作業をする人、
 工場のラインに立って組み立てする人、
 など単純作業をする人は、もう足りています。

 AIやロボットが代わりに入ってきていますから、
 どんどん需要は減っています。

 

 つまり、人間力」が高い人を求めています。

 ①なら、人脈が豊富で他人から信頼されていて
 「○○さんからなら、買うよ」と言って
  もらえるぐらいの人です。
 ②③なら、企画力、リーダーシップ、
  高いコミュニケーション能力などがある人です。

 

3.子育ての際の勘違い
 この点を勘違いして、子育てしている親御さんが
 未だに多い。

 社会に出たら高いコミュニケーション能力
 いるのは当然です。

 

 「仕事は一人ではできない」

 

 周りにお願いしたり、周りと協力しないとできない。
 だから、大学までに「大勢と何かを達成する」
 ことをしていないと「大学生から・・・」では、
 遅いですよ。

 (子どもがスマホなどでSNSに夢中になっているのに

 引き離さない、大人になって問題が起きていますよ。

 人の目を見て話ができない、人の話を理解して

 的確に回答が出来ない、一方的に話すなど

 問題が多いですよ。だから面接で落ちるんです

 

 子どもの人格形成の過程で、人との協力関係を
 築いたり、話し合ったり、うまく目標に向かう
 ことをする活動をしてこないと、人格形成が
 終わった大学生からでは、なかなか性格は
 変わらないですよ。

 (人の目を見て相手の感情を読み取りながら、

 話を進めないと協力してもらえないですよ。)

 

 だから、「勉強ばかりでは駄目」なんです。
 勉強を一人でさせるのもダメなんです。
 得意科目は自分が友達に教えて、不得意科目を
 友達に教えてもらう、など協力することを覚える。
  部活動に入れて、みんなで1勝を取りに行く、
 みんなで議論しながら勝てるチームにしていく
 など、何度も困難をみんなで乗り越えていく、
 その経験が社会に出て活きるんです。

 

4.動画サイトの勘違い
 動画サイトで20代でしょうか?「○○大学
 の●学部は、△△会社に強い」とか、細かい分析データを
 話しているのを見ました。

 (採用グループのメンバーに見せてもらいました) 

 

 大学生の皆さんやその親御さん、あまり参考になりませんよ。

 大学名は、現在そんなに価値はありませんから。

 (20代で社会経験が少ないから、基準が大学と言う

 明確な物差ししか出せないんですかね。でももう古いですよ) 

 

 上記の2で述べたような「人物」であるかどうかが
 重要なんです。

 いちいち大学名や学部名を重視して採用していませんよ。

 採用面接シートは、どうなっているのか、ネットで

 落ちていると思いますが・・・。

 

 まあ、私みたいな昭和生まれが、「大学名が全て」の時代に
 いましたから、採用コンサルタントもこの点を前面に出せば、
 再生回数が伸びると思ったんですかね・・・。
 今ちょうど年齢的に人事の採用責任者や

 人事担当役員でしょうから。

 

 しかし、もう十年以上も前から「人物評価」ですよ。
 うちでも、詳細な情報をストックしていますよ。
 何年前に入社したAさんの面接時の評価と現在の社内評価を
 見比べて、「面接時にこういう評価の人は入社後伸びるな」
 とか、逆に「面接時こういうタイプは入社後全然だな」とか
 データができています。

 

 大学名でうんぬん言うのは時代遅れですよ。
 若いのにいまだに大学名で就職できると考えている。

 特別な待遇が約束されているような、大京大卒の方は、
 別でしょうけど。
 また、私の周りでは、ハーバードやオックスフォード、
 カリフォルニア大学などは特別待遇みたいですね。

 今の学歴社会は、世界レベルの大学での話です。

 たかだか日本の大学内ではどんぐりの背比べになっていますよ。

 (東大京大以外の旧帝大学や東大以外の東京6大学、

  関関同立などなどは、十把一絡げです)

 

 しかし、その中で私が「なるほど」と思うのは、

 「大学別の就職先ランキング」です。

 あれをみると、○○大学は金融系に強いとか、

 メーカーに強いとかがわかるので、大学が情報

 ネットワークを持っているかもしれませんね。

 うちの会社でも「お得意さん」のような大学の

 就職課の職員さんを多数抱えていますから、

 良い学生を紹介してくれたりします。

 しかし、「良い学生」≠お勉強ですよ。

 部活や 公認サークル活動などで積極的活動が

 できる社交性の高い学生です。

 

 

5.まとめ
 私の記事では、何度も書いていますが、
 そもそも就職が気になるなら、一流大学へ進学する前に
 豊富な人脈高いコミュニケーション能力を付けた上で
 一流大学へ進学すれば、まず行きたい企業へ就職できますよ。

 勉強だけで一流大学へ進学するから、そもそも
 面接で、目を見て話ができない、面接者の質問に的確に
 答えられない、そもそも第1志望では無いことを
 見破られる、などなど対人能力が低すぎるんです。

 外国から来る留学生の方が、対人能力や日本語レベルが

 高いですよ。
 やる気もみなぎってるし、そう見える工夫をしている。 

 

 人事部も「大学名・学部名で採用しても使えない新卒が増えた」
 ことは、多くの会社が経験して来ているので、
 「大学名で採用していません」

 

 20代の採用コンサルの動画を見ても、大して参考になりませんよ。
 彼らが採用しているわけでは無いですから。


 採用権限を持っているのは、

 会社の人事部です!

 

 採用グループのマネジャーなんかは、ホント神経質になりますよ。
 自分の出世にかかわりますからね。

 そこまでの責任を負っていない「採用コンサル」の情報を
 鵜呑みにすると間違えますよ。

 

 しかし、SPIやESなど書類審査では勝てなかった

 二流大学でもチャンスは十分あります。
 また、高卒でもFラン大学でもチャンスはあります。


 一般の大卒採用で応募するから通りにくいだけです。
 入社の仕方は、他にもあるはずです。
 例えば、派遣登録して入社したい会社へ派遣されて、

 仕事っぷりが認められれば、中途で入社できますよ。

 高いコミュニケーション能力高い仕事レベル
 自信があれば、他から入社する方法を探してみては
 いかがですか?

 

 会社は「結果を出してくれればOK」で、大学名は2の次です。

 わざわざ大卒の採用スケジュールに合わせる必要も無いですよ。
 以前にも書いたように、3流大学から現場募集に応募してきて
 仕事ぶりが認められて中途採用された人の話を書きましたが、
 入社すれば東大卒だろうが同じ人事制度で評価されるので、
 人事評価が高ければ出世していきます。
 その三流大卒の方もうちの社内で評価されて出世していますよ。

 入社すれば、高卒だろうが大卒だろうが同じ土俵に
 上がり、同じ人事制度で優劣が決められます

 行きたい会社へ行けなかった方、別の方法もありますから
 探してみましょう。

 

 その前に、今いるところで高い評価を受けることが必要ですよ。

 今いる会社に、「退社を思いとどまってくれ」と

 お願いされるぐらい高い評価をもらっていることが必要です。

 人事部員のネットワークは意外と広いので、

 どこからともなく風のうわさが聞こえてきますからね。

 (つまり、私みたいにそれなりの大学を出ていれば、以前のあなたの

 上司が私の大学の後輩かもしれませんよ) 

 

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