coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

人事部の仕事ーーー人事戦略

1.会社の人事部の仕事
 取引先の零細企業の社長と話をすると、ビックリするのですが、
 その社長の会社では「入社手続きや給与計算、勤怠管理をする
 が人事」と言ってました。
 いやいや、それは人事部の「作業」です

 今の会社の状況を分析し、必要な人材を社内で教育し、時間がな
 いなら即戦力を外部から採用するなど、「戦略」を担う部署
 す。と説明したらポカンとされました。
  多いですよね。零細企業、つまり起業家の場合、営業には強いですが、人事機能を理解できず「人(=人事部や人事担当)」で苦労している社長。
 「企業」という漢字は、「人が止まって業をなす」というように企業経営では「人」が最重要ですよね。仕事を取ってくるのも「人」、資金繰りをするのも「人」、受ける商品・サービスを考えるのも「人」、、、企業を成り立たせているのは、「人」です。その経営資源を預かる部署=人事部が機能していなければ、その会社の未来は暗いですよ。

 人事部は、会社の経営資源である「人・もの・金」の中の「人」をあずかる部署です。

  必要なら、給与計算などの「作業」は社労士や税理士に委託しま
 すよ。
  人事部の本業は、給与計算など「作業」ではありません。
  うちの会社では、人事部の監督者(一般的な係長クラス)になる
 と、役員室に内線で呼ばれることが増えてきます。
  当然ですが、極秘事項を扱うため、人事部のあるフロアーでは打
 合せできないからです。
  人事部内でも極秘事項を打合せするときは「応接室」を使いま
 す。
  財務部(人・もの・金の「金」を扱う部署)も極秘が多いみたい
 ですね。
 
  それだけ人事部は会社の趨勢を決める「人」の採用・教育・異動
 を担っています。
  そして、管理職(一般に言う課長職)ともなれば、採用の責任
 者、教育の責任者、異動の責任者など人事部内の各課の責任者に任
 命されます。
  私は異動の責任者であるため、何度も各部署に足を運びました
 よ。
  異動で抜けてしまう部署の責任者:部長クラスに、抜けて補填は
 いるか、周りの社員のモチベーションは保てるかなど何度も聞きに
 行きます。
  また異動先の部署にも彼の人事データを見せて、うまく使っても
 らえそうか、雰囲気つくりは大丈夫かなど何度も足を運びます。
  双方、OKが出れば、人事会議に載せて社長、副社長の承認をもら
 います。
  あとは、本人と話し合い大事な異動であることを納得してもらい
 ます。

(コーヒーブレイク)
 日本のみならず世界の主要国に拠点があるため、移動が
大変です。
 もちろん、下打ち合わせは、テレビ電話やメールで済ませます。
 日常会話レベルの英語で何とか世界の拠点に移動していますが、
 仕事が終わった後の現地でのグルメを楽しみに移動しています。
 現地に出向させている社員は、地元グルメを知ってますからね。
 嫁に、私も行きたい、と言われる観光地が近い場所もありますが、
 仕事だから、一人になるよ、と言って諦めてもらってます(笑)
 また、最近の翻訳機は役に立ちますね。
 本当に語学系学部の学生は不要になりつつあることを実感します。
 
2.勘違い
 たまに「私は部署でいらないから異動させられた」という人がいますが、まずそんなことはありません。よっぽどまれなケースです。

 そもそも会社がいらない人材を、他部署にまわすと思いますか?
 他部署も迷惑です。
 本当に要らなければ、「解雇通知」が出ますよ。
 
 どれだけ苦労して、異動通知を作成しているか、私の部下を含め、
 大変な労力を使っているんです。
 無駄な人材を異動させる、そんな人件費の無駄使いを会社は許しませんよ。
 あなたは今の会社の戦略上必要なため異動しているんです。

  「栄転」です!
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