coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

就職活動:配属先と人事部の評価

1.はじめに

 新卒で就職活動も終わり、卒業を控えている方も

 いると思います。

 また、就職して数年が経ち少し慣れてきた方も

 いると思います。

 

 そんな方々へ、人事部が皆さんをどのように

 見ているかを、人事部の管理職である私が

 書いてみたいと思います。

 

 私は社歴が30年ほどあり、新卒から今まで

 この会社だけです。社内で転々とジョブローテンション

 しています。

 地方の数千名従業員がいる製造業です。

 

 

 

2.2つのタイプ

 社長になるうんぬんは別にして、管理職と言われる

 年収1000万円クラスについてですが、

 出世するには、大体2つパターンがあります。

 

 1つ目は、社内を満遍なく経験するジョブローテーションで

 経験を積むタイプ。私はこちらです。

 2つ目は、1つの配属先で専門性を高めるタイプです。

 

 1つ目のジョブローテーションは、よく言われているので

 わかると思います。

 2つ目の専門職と言われるようなタイプには、

 営業職がわかりやすいと思います。

 要は売り上げを確保することがうまい方は、

 営業部で出世していきます。

 また、私のいる製造メーカーなら、原価低減など

 生産管理が上手な人もその部署で出世していきます。

 

 

3.管理職でも部長クラスや取締役

 さらに管理職でも部長クラスや取締役という立場

 (経営幹部)になるためには、やはり、

 「人・もの・金」の部署の経験が必要となります。

 

 経験が無い幹部候補は、上記3つの部署を経験させるべく

 人事異動を人事部が掛けていきます。

 つまり、人=人事部、もの=製造部、金=財務部という

 ことです。

 「もの」の部分は、業界によって異なりますが、

 変わらないのは、「人事部」と「財務部」です。

 どの会社にも間違いなくあると思います。

 

 ちなみに小規模会社などの「作業」だけの

 人事担当や経理担当は除きます。

 「戦略」を担っていないので経営幹部としての

 経験になりません。

 

 

4.大事なスキル

 経営幹部にとって大事なスキルとして、

 「戦略を練って実践し、成果を出したか」が

 昇進で問われます。

 ①人事戦略、②財務戦略、③生産計画など

 該当部署で戦略を起案し、実働部隊として

 全社展開したか、が問われます。

 (ちなみに私も「人事戦略」を練って実践していますが、

 他の記事に書いた通り、部下に出世頭を2人も抱えているから

 です。私が出世するのではないです(泣)。私が部下に抜かれる

 のが先か、私の定年退職が先か微妙なところです。

 

 

 どれをとっても会社に影響が大きい項目のため、

 その成果で昇進が決まると言ってもいいでしょう。

 

 そのため、人事部に配属されても、その戦略に

 携われなければ、他の意味でローテーションが

 あったと言えます。

 

 経営の核心に携わること。

 それが出世街道にいるかどうかの一つの判断基準です。

 

 

5.3部署は企業の要

 上記、人事部・財務部・製造部があれば、

 製造会社は一応回るんです。

 最低限の機能なんです。つまり、なのです。

 人事部や財務部がどれだけ重要かは、

 他に譲ります。

 

 だから、入社後すぐ人事部に配属されたり、

 財務部に配属されたら、自分は期待されている

 思っていいでしょう。

 製造部は、メインの部署なので人が多く、

 入社後すぐに配属されてもまだ期待度はわかりません。

 ひょっとしたら、できるかどうか試されている

 かもしれません。

 結果を出して、人事部・財務部に異動されたら、

 期待されているということです。

 

 

6.まとめ

 上記はうちの場合で、一例にすぎません。

 しかし、昔からあるような数千名の企業は、

 出世ルートがありますし、また会社の機能からしても

 上記の3部署の経験は経営幹部にとって不可欠です。

 

 自分がどのように異動していくか、

 楽しんでください。

 

 出世したいのなら、今の職場で頑張って、

 上記3つの職場に異動できるよう結果を出しましょう。

 

 若人!  頑張れ!