1.はじめに
私の記事では、何度も書いてますが、
幼少期の子供には、「まず日本語」です。
特に、幼稚園・保育園、小学校です。
理由は、当たり前ですが、ここは日本です。
公用語・言語は、日本語だからです。
しかし、日本語は、世界の言語でも難易度の高い
言語です。
(他方、英語は世界中で一番話されているとこらからも
わかるように難易度は低い言語です)
私の知り合いに親の仕事の関係で大英帝国!で
小学校時代を過ごした子がいます。父親が英語かぶれで
日本語学校ではなく地元の学校に行かせたため英語で
暮らしていたそうです。
そのため、日本語は意味不明です。
せいぜい日常会話程度です。
ビジネスでは到底使えない日本語です。
(当然、ビジネス用の文章が書けないので、たまに私がビジネス用の文章を作ってあげます。他に頼んでいるようですが、その人にも通じない時があるようです。通じないと英語でしゃべりだします。)
もう、40超えてますよ。いつもその子は日本語が相手に
通じないので悔やんでいます。一人で泣くそうです。
(インターナショナルスクールに通わせようと思っている親御さん。しっかり考えてくださいね。社会人になってお子さんが苦労しますよ)
幼少期の日本語教育の大切さがよくわかります。
基本的な日本語能力が付いていなければ、その上にある「ビジネス日本語」は到底身に付きません。相手や相手のレベルに合わせて、言葉を選び、分かりやすく組み立て、相手の顔を見ながら理解度を把握し、説明を進めていく。相当難しいですよ。
2.社内での英語の頻度
私の勤める会社も世界企業のため、英語圏との取引があります。
北米やヨーロッパです。
しかし、社内で使う言語は90%以上日本語です。
つまり、担当部署でない限り使いません。
私は人事部ですが、国際電話がかかってきます。
でもかけてくるのは、現地の日本人ですから、「ハロー、
・・・」程度です。
また、大企業なら英会話教室が社内にあるので、週に
1時間ぐらい勤務時間内に教室で英語を使えます(今は、
オーストラリア人です。今私に出向予定が無いので、
月数千円払わないといけませんが・・・。
人事部の教育グループでいつでも海外に派遣できるように
会社負担かなり多めで行っている英語教室です。
中国語もありますよ)
さらに、最近は翻訳機の品質が良いので、それを社員に
持たせて海外出張に行かせています。
私も一応人事部の管理職なので、年に数回現地に行きます。
そのとき、翻訳機を一応持っていきます。
でも、日常会話レベルなので、英会話教室で習った
英語で十分伝わり、現地まで行けます。
現地に行けば、相手は日本人なので英語はいりません。
(休み時間に現地のスタッフと交流するため、英語を使いますが、日常会話レベルです。突っ込んだ話をするときは、現地の日本人スタッフか「翻訳機」です)
3.社内での日本語
他の記事でも書きましたが、社内でよく出る「違うって」
という言葉。それは発言したあなたの説明不足です。
英語圏でも、説明した側の責任ですよ。
「違うって」=自分の日本語の能力不足を認めているようなものです。
私は、本社とか経営本部と言われる部署に長年います。
そのため、数千人の社員へ通知を出したり、社内説明したり、
経営会議で説明したりと、日本語のレベルがさらされる
部署にいます。
大卒で日本語レベルが低ければ、現場は混乱し、間違った
行動を社員がとってしまいます。
工場の製造管理の大卒が、間違った指示を出せば、納品遅れ、
不良品の山など大きな損失につながります。
しかし、そんなことは年に何回かあります。
「緊急対応」時です。
上司と打ち合わせする時間もなく、その場で指示を「言葉」で出さ
ないと大変なことになる場合です。
的確にわかりやすく現場の責任者に指示を出す。
指示を出したら、すぐに現場が動くので、あやふやだと作業員が
焦っているので勝手に判断して不良品が作られたり、納品場所が
違ったりと大混乱になります。
本社対応も同じこと。通知を出して、問い合わせがあります。
即対応なら、電話を受けた者が自分で判断して指示します。
それがあやふやな誤解を生むような日本語なら、間違った
解釈がその現場で行われます。
私もある工場の現場に行って、詰め所で係長と話をしていたら、
なんか変なこと言うな、と思って質問していると、人事の通知で
わからないから問い合わせたら、○○と言われたのでそのように
している、と言われました。
人事考課制度の取り扱いであったため、すべてやり直してもらい、それが終わるまで人事から一人その詰め所に送り込みましたよ。
日本語を甘く見ていると社内で恐ろしいことが起きます。
もちろん、就業規則で何らかの懲罰があります。軽くて「始末書」ですかね。
そういう経験をすると、「日本語」の難しさを痛感しますよ。
4.私の経験
他の記事にも書きましたが、私は小学生低学年で英語教室に
行ってました。親が流行りに乗ったということです。
中学時代の英語のテストは、特に勉強しなくても90点程度は、
取れました。
また、中学までは暗記で勝負できたのでテストは良い点でした。
しかし、高校生の時、いくら勉強しても点数が伸びない。
その理由がわからず、ただ勉強していました。
しかし、予備校の先生がさすがに不憫と思ってくれたのか
分析してくれて、その結果は「現代文の能力不足」でした。
国数理社どれも問題文は、日本語。それを正確に理解していない。
だから、間違える。という結論でした。
それがわかったのは、現代文の要約を何回か書かされた時に、
文章の要点を正確に理解できていない。自分の要約を文章で
表現できていない。文章に流れを作れず、読みずらいなど
現代文の問題点が次々と出てきました。
日本人である以上、日本語のレベルが低ければ、すべての
科目に影響するということを思い知らされました。
だから私の子供は、日本語、読書を重視しました。
英会話教室は、映画を見せる程度のものを少し行かせました。
あと、近くのグアムに連れて行きました。
(外国人、アメリカ人と本場の英語を体験させるためです)
5.まとめ
日本語は難解です。しゃべるのも難しい。相手に誤解を生じさせれば仕事が止まり、混乱さえ生じます。
また、日本で就職するなら、日本語で十分です。高度な日本語=ビジネス日本語です。(たまの海外出張は、翻訳機で対応できますよ。北米担当になっても、翻訳ツールの精度がどんどん上がってきているので、そんなに気にする必要ないですよ。)
英語英語というなら、中国語はいらないんですか?と言いたいぐらいです。
相手にわかりやすい日本語もしゃべれないのに、英語英語は日本人としてどうかと思いますよ。
(定食屋の話を書きましたが、「ご飯少し減らして」という客と店員とのトラブル。出てきたご飯を見て、客が「もっと減らして」という二度手間。
「少し」という言葉の意味は、人それぞれです。だから、
「半分に減らして」と感覚ではなく数値で説明しないと相手に伝わりませんよ。相手に正確に伝えようという努力をしましょう)
英語英語は、私の幼少期、40年以上前から続いています。
でも、英語時代はいまだ来ていませんよ。
ほとんどの日本国内の会社の公用語はいまだ「日本語」ですよ。
しかも、「高度な」日本語です。ビジネス用の日本語です。
子どもに英語教育をさせようとしている親御さん。
まず、お子さんの母国語:日本語は大丈夫ですか?