coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:親の教育の大切さ

1.はじめに

 地方・田舎の大企業で人事部の管理職をしている

 50代です。

 

 同じような記事を何度も書いていますが、

 数千名いる会社にはいろんな人がいて、

 数多くの新卒や中途を見て、色々感じました。

 自分の子を見てみても感じることがあり、今子育て

 中の親御さんの参考になればと思い書きます。

 

 

2.社会教育の大切さ

 現代で問題となっていることもさることながら、

 子育てのそもそも論を書きたいと思います。

 

 何度も書いていますが、一流大学を卒業しても

 社会人として不適合な新卒はいくらでもいます。

 特にここ数年目立ちます。

 

 それは、親御さんが「お勉強」を最優先にして

 社会教育をほとんどしていないのでは、と思うほどです。

 

 当たり前ですが、

 学校のお勉強(国語数学理科社会英語)は、

 社会人として必要な知識のほんの一部です。

  それ以外の方が多いですよ。

 

 社会の常識や知識は、

 学校で教えないですから、親が教えるしかないですよ。

 役に立たない新卒は、誰でもない親の教育が

 不十分だと思われていますよ。

 

 アルバイトもしたことが無いから、仕事の意味がわか

 らない。

 仕事はお金を貰うところなので、会社のペース、

 会社が求めるレベルの納期・内容が必要です。

 自分のペースでやるのではないですよ。

 

 学校はお金を親が払ってるので、子どもがお金を払って

 授業を受けている感覚が無い。

 しかし、働けばお金をもらうので相手のニーズに応えなければ

 ならない。

 この違いをそもそもしつこく教えていない。

 

 それがストレスになるとは、親が社会に出て働く意味を

 幼いころから教えてきていないということが最大の

 原因だと思うんですが。

 

 例えば、

 小学生の時にマックにでも行ったら、お金を出して商品を

 買う。そのお金の一部が目の前にいるマックのスタッフさんの

 給料に代わる。スタッフさんも仕事が出きるかどうかで時給が

 変わる。

 などなど、子どものころから教えることはできます。

 

 そういうことを教えてきていないというのは、親に問題がある。

 親が教えたと言っても子供が理解していないから、

 一流大学を出ても使えないとして会社から不要と言われるんです。

 しつこく何度も言って、子どもの記憶にとどめさせないと、

 子どもの態度に出ませんよ。

 

 

3.子どもに日本語教育を徹底的にしてますか?

 何度も私の記事で書いてますが、日本語を教育せずに

 やたら「英語」などの外国語を習得させようとする親。

 

 子どもの日本語は社会人として使えるレベルなんですか?

 世界でも難解な言語ですよ、日本語は!

 

 しかも、社会に出て日本の会社なら使う言語は「日本語」

 です。たまに行く海外出張は、日常の英会話ができれば、

 後は翻訳機がやってくれます。

 

 日本語の使い方が「ビジネスレベル」ではないため、

 仕事仲間にうまく伝わらずにこちらが欲しいレベルの

 仕事が返ってこないなんて普通に発注者の日本語レベルが

 低いんですよ。

 

 会議の資料も何が言いたいのかわからない、

 ホワイトボードに説明を付け加えても、字が汚いから

 何が書いてあるのかわからない、言葉で説明を加えても

 まわりくどい言い方をする、など日本語レベルが低い。

 「ビジネス英語」うんぬん言う前に、まず「ビジネス日本語」

 が先!

 

 新卒で入ったころには、自分のスタイルができているので、

 今更、ビジネス日本語を学ぼうとしないですよ。

 つまり直そうとしないから、仕事が遅い。

 相手に伝わらない。自分の日本語のレベルが低いのを

 相手の理解力が足りない人のせいにする。

 そんなこと言ったら手伝ってもらえなくなりますよ。

 

 記事で何度も書いてますが、英語などの外国語は、

 高度な日本語が使えないと意味無いですよ。

 日常の英会話程度は、高度な日本語が話せれば

 半年もいらないですよ。

 ビジネス英会話でも会社で仕事をするレベルなら

 1年程度で話せます。

 

 それ以上高度な英語力、子どもを通訳か外交官にでも

 するなら、幼いころからインターナショナルスクール

 に行かせたりする必要があるのかもしれないですけど。

 

 そうでなければ、日本語教育に力を入れる。

 そちらが先です!

 優先順位を「親」が間違えたら、子どもが

 可哀想です。

 高度な日本語が使えて、初めてビジネス英語

 です。

 

 

 

4.子どもは親の鏡

 子どもを見れば親がわかる。

 

 一流大学を出ても仕事ができない。

 親の学歴コンプレックス?

 学歴より先に、社会人として大事なことを教えていない。

 この時点で優先順位を間違える親の姿が見え隠れします。

 

 一流大学を出た社員と

 食事をしても「くちゃくちゃくちゃくちゃ」と

 音を立てて食べる。非常に不快!!!

 箸がまともに使えない。

 先輩上司に対する言葉遣いがなっていない、など

 親は何を教えてきたのか。

 20年ほどあったのに。

 

 子どもに教えることは山ほどある。

 親の教育の結果が、目の前の新卒です。

 

 

 他社へ行けば、新卒採用の方法が違うので、初対面の私に

 日本語の使い方も無茶苦茶で態度が横柄なのもいましたよ。

 ただ一流大学卒というだけで取ったらしいですが、

 本人に悪気はないようですが、もうすでにその会社で

 大問題となっているようです。

 私に、どうでしょうか?と問題児を隠すことなく見せたのですが、

 本人に自覚がない以上、直せないとして早いうちに辞めてもら

 うしかないと先方に伝えました。

 まず、親の責任。自覚できない本人にも2次的責任は

 ありますけどね。もう成人してますから。

 

 何度も言いますが、学歴の前に

 社会人としてどうなの?

 が重要ですよ。

 当たり前なんですけどね。

 

 さらに言えば小学校・中学校の義務教育の勉強なんて、

 授業をまともに聴いて予習復習をしていれば、

 普通に良い成績とれますよ。

 

 それができないこと自体、大問題です。

 

 塾に行かせても、そもそも学校の授業が理解できていない。

 「日本語が理解できない」「落ち着きが無い」

 「集中できない」など それこそ、大問題なんですよ。

 

 普通のことができていないんですから。

 

 そこで、勉強勉強と言って「お勉強バカ」にしたら

 今度は学歴偏重で社会人として役に立たない人材を

 作りますよ。

 学歴だけで人を見下す人間として周りから敬遠されます。

 

 

 

5.最後に

 子育ては、親が全身全霊で行うもの。

 今持っている全てを子供に伝え教える。

 手塩にかけて育てるからこそ、子どもに伝わる。 

 

 塾や学校に任せても「他人子」なので愛情は

 入らないですよ。お金。

 

 子どものために自分を犠牲にし、子どものためを

 思って壁になり乗り越えさせる。過保護にしない。

 愛情たっぷりに、全身全霊で育てないと

 子どもに響かないですよ。

 

 子育ては大変です。私も妻も泣きそうでした。

 それでも成人し初任給の一部で食事に連れて

 行ってくれた時は、妻と夜な夜な感動して泣きましたよ。

 

 やっと一人前になってくれたと。

 

 子育てがひと段落したときの気持ちは、今までの

 子育ての苦労を吹き飛ばしてくれます。

 

 後は、孫の顔を見ながら、デレデレなおじいちゃんに

 なるだけです(笑)。責任ないですから(笑)。

 娘に「子供が女の子なら、パパをブロックする」と言われました。

 絶対甘やかすから、ということらしいです(泣)。

 めげずに娘の目を盗んで、孫娘に絡むつもりですけどね(ニヤリ)。

 

 

 是非、今子育て中の親御さん。

 「やっと一人前になってくれた」

 とホッとする瞬間を

 夢見て頑張ってください。