1.はじめに
私なりに、自分の経験や子育て経験、人事部としての
新卒者との接触、年間多数の面接などの経験から
また、書きたいことができました。
シリーズ8です。
興味のある方は、①からご覧ください。
今回のテーマは「チャレンジ」です。
2.最近思うことが増えました
それは、おじさんおばさんたちが、よく子育てでも
話にしますが、子どもに「主体性」「チャレンジ精神」
が育たない、ということです。
つまり、何かにチャレンジしようとしない。
勧めても、「できない言い訳」や「やりたくない言い訳」
ばかり。
確かに、私の学生時代にもいましたが極々少数です。
しかし、あまりにも近年話題になるようになりました。
3.自己防衛が強い?
確かに、心理的に
①何かすれば、他人からとやかく言われる。
例えば、小学生なら「帰ったらみんなで公園で
サッカーしようぜ」といっても、「やだ」
「家でゲームする」などなど。
その言葉が続くと心が傷つき次からは、
自分からは何も言えなくなる。
つまり、主体性が無くなっていく。
②自分の現在の位置を受け入れたくない。
中学受験、高校受験、大学受験を受けると自分の
勉強の成果が周りに評価される。だから、勉強も
一所懸命せずに受かる学校を受験する。
そうすれば、「勉強なんかしてないから、自分の
正当な評価ではない」と言い訳ができる。
つまり、一所懸命努力しチャレンジしない。
③上記②では、もう一つ一所懸命努力して失敗した
とき、傷つきたくない。
傷つきたくないから、チャレンジしない。
などなど、若者から同級生の話を聞くと
こんな話がたくさん出てくる。
3.確かに、生き方は自由ですが・・・
自分の人生は、自由に決められますが、その前に
自己分析・自己成長をして、自分の限界を決めない
方が有意義な人生が送れると思う。
多くの人と出会う。多くの人と話す。
確かに、話しかけて嫌がる一人が好きな人はいる。
そういう人に対しては、(一人が好きなんだ)とか
(俺とは合わないんだ)など、心で思って次の
人に声を掛ければいいだけ。
自分と気の合う人が増えれば増えるほど、
その友人の数だけ自分も楽しみが増える。
私は趣味として剣道はしていないが、友人が剣道が
好きで有段者。だから剣道で教えられる教えや、
対戦で必要な心得などを聞けば、自分の人生で
役に立つことはいくらでもある。
上記2.①の何かすれば、他人からとやかく言われる。
点は、自分と合わないのなら別の友達を探して
自分の好きなことをすればいい。
私は野球をするのが好きだが、親友でも野球をしない
人はいる。だから、別の人に話しかけて野球好きの
友人を集める。
いつも同じ人といる必要もない。
4.自分の成長のため・・・。
「チャレンジすること」は、自分の今の限界を超える
チャンスで、そこで目標を達成すればいいが、
「一所懸命した結果、失敗しても、自分を大きく成長させる」
と思っている。
周りの人も「一所懸命」している人を応援したくなる。
だから、仲間ができる。
失敗しても、どこが悪かったのか、どうしたら今度は
目標が達成できるか、などなど考え成長していく。
何もチャレンジせず、何の目標も持たずに日々過ごして
いたら、人生必ずチャレンジするときが来るだろうから
その時にどうしたらいいのか、どういう心持でいれば
良いのか、分からない。
人に聞くにしても、チャレンジした経験が無い又は
少ないので質問事項が抽象的になり相手も具体的な
アドバイスができない。
大人になっても子ども、という人はよくよく話を
聞くと上記①~③に心当たりがあることが多い。
つまり、自分から何もせず、人の言うとおりに、
周りの言うとおりに過ごしてきた。
5.見た目は大人、心はこども
いい大人が、職場でうまくいかないからと言って
大声を出して叫ぶ。
子どもがおもちゃを買ってもらえない時のように。
仕事がうまくいかないのなら、自分で現状を分析して
解決策を探る。それが的を得ているかどうか、
先輩や上司に相談する。という当たり前の
工程が取れない。
20代といういい年して幼稚園児のような態度。
社会に出るのに必要な人生経験をしていない。
大学は有名でも内部進学。特に部活もせず、
のんびり過ごしてきた。などなど。
チャレンジする機会が少ない、主体性をもって
進路を決めてきていない。
心が子供のままで過ごしてきた。
主体的に自分で決め、一所懸命努力しチャレンジし
てきた。そういう過程をたくさん踏んでいれば、
精神的にも大人になってくる。
同期や後輩、部下が一所懸命努力していて
失敗しても精神的なフォローもできる。
大人な対応ができる。
●何もチャレンジしない=傷つきたくない。
口から出るのは、消極的な発言ばかり。
できない理由など言い訳ばかり。
いつも逃げる。
消極な発言ばかりしているから、チャレンジ
精神も育たない。
●いつも同じ仲間といる=成長しない。
他人の良いところを吸収し成長しようとしない。
自分と気の合う人間、意見が違う人間、趣味が
違う人間などなど多様な友人が自分を成長させる。
これでは、社会に出てもまともな人間関係は、
作れない。
6.まとめ
子育てで是非子どもを見てもらいたい視点は、
自分の子が主体的か、外食して食べたいものを
子どもが決めているか?
服や靴なんでも親が決めていないか?
自分で決めさせる、自分で決めた以上は
最後まで食べさせる=責任を取らせる。
中学受験、高校受験、特に大学受験は、ランクを
あげさせる。チャレンジさせる。
大学受験なら、「偏差値60以上の大学じゃないと
大都市に進学させない。一人暮らしさせない」
など厳しく条件を付ける。
場合によっては、偏差値60以上の国公立。
東京・大阪など大都市でかつ私立で一人暮らしは、
親としてもかなりきついので高校入学当初から
厳しい条件を提示しておく。
高校3年に子供に厳しい条件を提示しても、
子ども側も勉強期間が短く
成長がのぞめないから、子ども側もきつい。
集団スポーツで一所懸命、部活動をしているか?
弱小チームでも構わない。1勝でもできるチームに
しようとみんなで頑張っているか?
みんなで勝とうとするからチーム内でも衝突する。
そこをどう調整してチームを前に進めるか?
そういう経験が社会に出て活きる。
一所懸命○○すると精神的にも肉体的にも自分の
限界を知り、それを乗り越えていく。
そういう過程を経て大人になって行く。
普通に生活している社会人、大人は
このような過程を経ていると
思っているが・・・。
この過程を避けている子どもが、大人になると
「大人な子ども」になり周りに迷惑をかける。
そう思いますが、いかがでしょうか?