coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

リーマン哲学?:上司について

1.はじめに

 以前、「上司の美学」を書きましたが、私がサラリーマン

生活30年ほどで思う「上司学」みたいなものを

書いてみたいと思います。 

coffeebreak15.hatenablog.com

 

 ちなみに、私が20代後半から30代の部下を持ち始めた

ころに読んでいたのは、松下幸之助」さんの本です。

 本人の本で、松下幸之助とは?など他人が書いた本では

ありません。

 

 

2.リーダーシップ

 上司の絶対条件となるものに、

この「リーダーシップ」があると思います。

 

 部下に指示を出す際には、会社ですから当然会社の方針や

上司の意向を汲んで部下に指示を出すわけですが、

その際に、「部下に判断させない」絶対的な基準を最小限

示す。

 つまり、それだけは絶対にクリアーする、というものです。

人事部なら、時間外労働の全社平均を45時間以内にする、など

具体的で明確な基準を示すのです。

 そのやり方は、例示は上げますが、部下の判断に任せる。

部下は、その中で自分の裁量を見つけて仕事をしていきます。

それが楽しいと思ってくれれば、成果はまず出ます

 中には指示待ちの部下もいますので、具体的に指示を

出しますが、人事評価は低いですよね。単に指示通り

しているだけなので・・・。

 

 

3.部下の尻ぬぐいを厭わない

 この点は、すべて指示を出したがる上司がいますし、逐一

報連相を求める人もいます。部下からすれば、面倒くさい。

 

 部下の判断で「これは報連相がいる」と考えれば、してくる

状態に持っていけば、自然と情報は集まりだします。

 

 しかし、私と部下たちで価値観は当然違うので、「えっ、

そうなの」と他部署で驚くこともたまにはあります。

そういうことが起こったときは、部下と話し合い報連相して

ほしい旨伝える。決して怒らない。

 

 すべて上司である自分の責任!

 

 そう思わないと、改善策が見つからない。

 

 何か問題が起こらないように、先回りして火消しをしていく。

 

 別の記事でも書きましたが、管理職の私はフレックスタイム

制のため、実際会社に1時間もいれば帰れます。そのため、

部下も「任しておいてください」ということで、「後やって

おきます」=帰っていいですよ、というサインが出ます。

 すると私は、「じゃ、後お願いします」と素直に退勤処理

します。・・・・・・が、

他部署に出向いて幹部と話していたり、別の工場や営業所

を回って話をしています。

 人事部の管理職ですから、社内全部の情報をくまなく収集

していないと問題が起きたときに後手に回りますから。

 また、人事部内でも昇格チャレンジしている後輩や部下が

いますから、他部署の進捗状況など確認にして目標達成

できるようアシストすることもあります。

 

 たまに部下に出会ってしまい、「あれ、GMまだいたん

ですか?」と言われることもありますが、直属の部下は、

このことを知っているので、何か部下では解決できそうもない

問題が起これば携帯が鳴ります。そして、すぐに部署に戻り

指示します。

 

 本当は、ダメなんですけどね。

 退勤処理したら、事業所内にいては。

 (いやみな管理職は、私を見かけるとわざわざ人事部に

 内線して「GMいる?」と言い、「帰りました」と

 答えると、わざわざ「今ここにいるよ」と言うそうです。

 数百人も管理職がいるとそういうアンチな人もいます)

 

 しかし、組合の執行部とも話すことは沢山あるし、

退勤処理し席を外した方が、部下も私を気にせず仕事ができる。

 私が必要なら、いつでも呼んでくれれば良い、と

部下には言ってますから。

 一応、今いる右腕と左腕の優秀な部下は、このやり方が

良いようです。

 

 

4.腹をくくる

 最後は、腹をくくる=覚悟を決める

 逐一報連相を求めない。部下に権限を大幅に委譲し、

裁量に任せる。

 そうした以上、部下の失敗については、全責任を持つ。

 部下が伸び伸びやって成果を出してくれている以上、

その成果は私の人事評価に反映されていますから、

その逆の失敗も享受しないと上司としてふさわしくない

いいとこどりする人、の扱いとなりますよね。

 

 私の上司の部長や人事担当役員もこのやり方を知って

ますから、部下の失敗を逃げ出せば、管理職として

不適格と言われても仕方ないですよ。

 他方で、退勤した後に他部署や組合を巡回し火消しをして

いるのも、部長や役員は知ってますから、判断が難しい

言われました(笑)。

 

 まー、私を育ててくれた幾人かの上司からは、

「部下の責任はすべて上司が取る」ということを

教えてくれたので、そこは部下を持つ以上当然のこと

と理解しています。

 

 

5.まとめ

 私なりに、「上司」について書きましたが、

一番は、リーダーシップだと思います。

単純にわかりやすく明確に方針や指示を出す。

これに尽きると思います。

 

そして、部下の成長を願って自分もしてもらったように、

部下の尻ぬぐいを厭わずに社内を走り回る。

部下のために、頭を下げまくる。

そして、部下の失敗については、すべて責任を持つ。

部下との信頼関係を築く上でも外せないと思います。