1.はじめに
前回の続きになります。(下記「子育て・大学受験:大学の選択について」)
ネット上で大学受験関係のサイトを見ると、理系時代に文系を意識した「英語の勉強法」が目につきます。
どう考えても現代は「理系」。
数学・数学・数学、化学・物理!
それを親御さんや高校生に理解してもらいたく、続いて書いていきます。
前回の記事は、下記からどうぞ!
2.前回のまとめ
社会にある企業の多くは、「理系学生」を求めていることが、東洋経済の記事にもありましたよね。
そして、採用担当が求めている代表的な理系大学として、「電気通信大学」「名古屋工業大学」「九州工業大学」が挙がっていました。
偏差値帯は、50~57.5で、理系にしては高めです。
(東洋経済の記事で1位の東工大は、偏差値50台の高校では無理です。東大を受験するようなもんです。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」)
では、「どのように理系大学に進学していこうか」という記事が、今回の内容です。
対象は、高校の偏差値が50台(50~59)の高校生を対象にしています。
3.高校入学と同時に、「数学・数学・数学・・・・」です。
(1)共通テスト(1次試験)
上記3大学は、共通テストで数学1A2Bと理科2科目、他英語地歴国語を課しています。
数学は、1Aと2Bです。しかし、個別試験(2次試験)で数学Ⅲが入ります。
理科は、工業系なら化学と物理の選択になります。
(2)個別試験(2次試験)
電気通信・九州工業は、化学物理の2科目。名古屋工業は、物理1択です。
そして、3校とも数学は、Ⅲまであります。
そして、数学Ⅲまで受験レベルにするには、毎日「数学」です。
数学Ⅲの分量は、感覚的に1A+2Bと思っておいてください。
難解ですから、それだけの負担がかかります。
大まかなスケジュールを次に書きます。
4.まず教科書のマスターから
(1)高校1年次
数学の教科書、あの薄っぺらい本を3冊分、サクサクと終わらせます。
まずは、何を学ぶのかの概要をつかみます。
その後、学校で配布された練習問題を解くか、「入門問題精講(旺文社)」の1A・2B・3を解き、理解を深めます。
1年の夏休みに、教科書1Aを終わらせ、2学期に2B、冬休み・3学期・春休みで3のペースです。
ペラペラの教科書ですから、部活をしながらでも済ませましょう。
練習問題も解いておいて、教科書の基礎基本の理解度を確認します。
(2)高校2年次
ここからが、受験に備えたスケジュールです。
まずは、共通テストレベル。
基礎問題精講の1Aを4月、2Bを5,6月。夏休みに3を1周終わらせます。
数学3が、難解なら「入門問題精講」を復習しましょう。
(数学が得意でなければ数学2Bも、「入門問題精講」を復習し確実にしておきましょう)
2週目を1Aを9月、2Bを10,11月。3を12,1,2月。弱点を3月。
これぐらいサクサクこなしていかないと。偏差値65を超えている進学校はフォーカスゴールドや青チャートが副教材です。もっと上のレベルのことをやってます。
(3)高校3年次
標準問題精講の1A、2B、3を解いておきましょう。
他の科目との兼ね合いがあるので、スケジューリングをミスることの無いように。
数学が苦手なら、2Bは「基礎問題精講」の復習で確実にする。
数学3が難解なら、「基礎問題精講」の理解に努める。
この位、数学に時間を使います。
5.その他の科目
(1)理科
高校1年時の理科の科目を「第1理科科目」として、レベルを上げていきましょう。
教科書で基礎固め。その補強教材として「宇宙一・・・」を使いましょう。
一般的には、「化学」が第1科目になります。
注意が要るのは、上記の名古屋工業大学は、2次試験が「物理」だということです。
そのため、東海北陸地方の方などで「名古屋工業大学」を狙う場合は、1年時の授業が化学でも先行して独学で「物理」をすすめましょう。「宇宙一・・・」を隣において理解しながら進めましょう。
(2)その他の科目
国語、地歴、英語は、以前の記事に書いたように、2次試験対策を意識して「まとめる」作業をしましょう。現代文重視型の勉強法です。
どうしても「英語」が不安なら、2年時に「入門 英文問題精講」など基礎固めをしておきましょう。
6.まとめ
部活をしながら、日々の予習復習をしながら、定期テストで高得点を上げながら、上記をこなしていくのは大変です。
しかし、就職を有利に進めるのは、「理系学生」です。
特に、「電気・電子・機械・情報関係」が企業から人気ですね。
そして、理系大学への進学は、「数学」で決まります。
とにかく「数学」!
頑張ってください!
理系学生の我が子と偏差値50台の高校なら・・・ということで考えてみました