coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学・高校受験:偏差値50以上と50未満の差

1.はじめに
 この時期が来ましたね。
 いつものように、毎年恒例の「受験相談」
 を会社でも近所でも受けます。

 今回は、「偏差値50以上と未満の差」
 について書いてみたいと思います。

 もう中学3年生や、高校3年生はどうに
 もならないので、2年生に向けて書きま
 す。

 「うちの子、何時間も毎日勉強している
 のに成績が伸びない」とか「そもそも、
 どうやって勉強すればテストでいい成績
 が出るの?」など基本的なことを書いて
 いきます。
  ただ、受験のプロでは無いので、
 2人お子を育てた親として、また私の
 勉強方法を子どもに教えた際に今風に
 アレンジしたものを書きます。

 この記事は、偏差値50前後の方
 その親御さんに向けて書いています、

  私は、田舎に住む50代で、田舎の
 大企業の人事部管理職です。
  それなりの国公立大学を出ています。

2.偏差値50の壁
 大学受験で言えば、5教科すべてで
 偏差値50を超えることは、一つの
 目標ですよね。
  50未満なら、そもそも「基礎学力」
 が付いていないので、「そもそも論」
 ということです。

  つまり、「教科書を小学生からやり
 直して、苦手が無いようにしてください」
 ということです。
  教科書なので、難しい問題集など
 解く必要はありません。
  以前にも上げた「小学校6年間の
 算数をやり直す」など本が売って
 いますのでそれをパラパラ読んで、
 「苦手な部分」を潰してください。

  苦手意識が次の学年の学習を無意識に
 阻害しています。

過去の苦手を克服しておく

 

3.受験は教科書の理解がベース
 この点を理解できずに、問題集や
 参考書をやり続ける子がいます。
  しかし、入学試験は基本「教科書」を
 アレンジして出題されているのです。

  一番大事な「教科書」をやりこまずに
 何をしているのか?
  問題集や参考書を基本に勉強している
 から、教科書の一部分が抜けていたりし
 て、結局全体がわからなくなる。
  小学校の算数から高校の数学2Bまで
 繋がっているので、その教科書を全て
 勉強机の隣の本棚において見るぐらい
 しないとわからない時にすぐ戻れず
 面倒くさいなどと言って放置して
 苦手になっていくのです。
 (私は文系なので数学は2Bまでです)

  国語も同じ。英語も同じ。
 英語もレベルの低い文章から、学年が
 上がるごとに内容が難しくなる。
  すぐに戻れるように、本棚に並べて
 置くのです。

 (普段勉強しないのに、いきなり
 大学受験をすると言って、難しい
 英語の問題集や参考書をやっても
 わかりませんよね。レベルに合って
 いないのです。わかるレベルに戻って
 勉強はやりましょう)

 

4.教科書の目次を見て内容が説明できま
 すか?
  高校2年生なら、国語~情報まで、
 教科書の目次を見て、簡潔にその内容が
 説明できますか?
  苦手で説明できない項目はありません
 か?

  例えば、数学2Bの「微分」をA4ノート
 見開きの4分の1以上、説明文を書けま
 すか?
  歴史で「鎌倉時代」をA4ノート
 見開きの4分の1以上、説明文を書けま
 すか?
  国語なら、もうすでに授業で終わった
 文章を2分で読んで、4分で要約を
 4行程度で書けますか?
  英語も和訳を「日本語として違和感が
 無く」書けますか?
  書いた和訳を英語に戻せますか?
 単語や熟語、構文など理解していますか?

  中学・高校の勉強がいまだに「暗記型」
 だと上記を書けないという状態になって
 いると思います。

 暗記では受験に対応できませんよ。

「理解」し、「説明できること」です。

 (この点が、偏差値50を超えて、
 60も越えていくかの境です)

 

 難しいことは説明いりません。
 教科書に書いてあることを自分で要約
 して、説明しやすいように言語化して
 おくのです。
  また、「理解したこと」は「暗記」
 より、忘れません。

教科書の目次を見ながら、内容を書き出してみる


5.「暗記型」から「理解型」へ移行
 大型の本屋で「大学受験コーナー」に
 行けば、大量の本が置いてありますよね。

 そういうことです。
 「暗記型」では、対応できないのです。

 理解して、新作の入試問題を「応用力」
 で解いていくのです。

 重要なのは「教科書の基本情報の理解」
 と、受験問題に適応させる「応用力」
 です。
  少ない基本情報から「応用力」で
 解いていくのです。
  「少ない」といっても、小学校から
 高校までの「教科書の情報」ですから
 相当ありますよ。

  例を挙げれば、数学の数列の理解で
 大学個別試験の問題をどう解いていく
 のか、という能力を付けるのが「受験
 勉強」です。
  大量の数学の問題集を解く必要は
 ありません。
  まずは、教科書の例題の理解、
 次に教科書の基本問題、応用問題・
 重要問題を解いて、教科書レベルは
 大丈夫という、自信を付けることです。

 チャート式などやり切れないので
 やめましょう。

 やっても基礎問題精講ぐらいです。

 教科書を理解して、説明できるレベルに
 あれば、以前から書いているように
 偏差値50は超えていきます。

 これは、間違った勉強方法の子が
 多いので、いくら勉強しても全科目
 偏差値50は超えていかないのです。
 (その子にハマった科目だけ偏差値
 50を超えるかもしれませんが…。
 せいぜい1・2科目だけです。
 それでは、受験戦争に勝てません)

暗記は忘れます。。。

 

6.偏差値50前後の子の受験戦略
 受験戦略としては、全科目でまず
 偏差値50を超えること。その上で、
 理系ならさらに数学理科で60を超える、
 文系なら数学英語で60を超える、
 必要があります。
 (私立はよく知りません。私立受験なら
 理系で数学理科英語すべて55以上、
 文系なら国語英語社会すべて60以上
 ですかね)

 これが、3年秋の全国模試の成績です。
 これ以下だと、大学受験は私立理系だけ
 に絞って受験を考える。

  偏差値60未満の私立文系は、
 採用する企業の人事部ですが、
 いくらでもいるのでいりません。
 欲しいのは、「理系の学生」です。

  その前段階で、夏休み明けに
 全科目偏差値50未満なら、大学受験を
 そもそも諦めるか、学校の成績が優秀
 なら、一流私立大学(偏差値60以上)
 の推薦を先生に聞いてみる、ですね。
  早慶~MARCH、関関同立など
 学歴フィルターにかからない約40大学
 だけの推薦です。
  それ以外は、行く必要ありません。
 理系の専門学校などに行って、土木の
 技術士などの資格を取った方が
 稼げますから。
 
  ネットで今の求人広告を見れば、
 理系の「施工管理技術者」など
 「月給60万円以上」「月給90万円
 以上」と出ています。

 もう理系時代です。

  これでも、偏差値60未満の
 二流私立文系や偏差値50未満の
 三流大学へ進学するのですか?
 子どもを進学させるのですか?

  数学・物理・化学ができる人が
 稼げる時代です。

  英語は要りません。受験用で
 十分です。翻訳機がありますから。
 20か国語以上に対応しています。

理系の時代

7.まとめ
 「勉強しているのに成績が上がらない」
 という親御さんの悩みをよく聞きます。

 おそらくお子さんの勉強方法が間違って
 いるか、お子さんに合っていないので
 しょう。

 上記4で書いた、どれだけ理解している
 かを、ノートに書きださせてみるのが
 良いと思います。
  問題ばかり解いていても、肝心な
 その単元の内容が理解できていない。
  理解していないから、新作問題が
 解けない、つまり、模試でいい成績が
 出ないのです。「応用力」が付い
 ていない。

 

 勉強という「努力」を結果に結びつけて
 あげてください。
 「努力は裏切らない」ということを
 身につける機会です。

 (勉強しない子は、わかりません。
 勉強の重要性を「理解」させ、
 行動させるしかないですかね)

 社会に出ても「勉強」ですから。
 時代や世の中についていくための
 「勉強」です。


 お子さんの努力が報われますように
 願っております。

努力は報われる



 

 

 コロナが明けたので、忘年会で忙しい・・・!?