coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:プロのスポーツ選手を目指す子を持つ親御さんへ

1.はじめに
 皆さん、お元気ですか?
 今年も年の瀬ですね(2022.12)

 新型コロナの第8波、インフルエンザ、ウクライナとロシアの戦争で物価高・・・
 金利の値上げ、大雪などの自然災害・・・。
 来年もいろいろ大変そうですね。

 さて、今回は、「子どもが将来スポーツ選手を目指している」という親御さん宛に書きます。

 年末の忘年会で、とあるスポーツクラブを運営する企業の社長との会話からです。

 この記事は、田舎者が書いています。

2.記事の背景
 大企業社会貢献としてスポーツクラブのスポンサーとなったり、中堅企業やベンチャー企業はクラブ創設からバックアップして1部に上げて企業宣伝に使う。
 これが、スポーツ界の企業の立ち回りですよね。
 大企業は、社会貢献として企業イメージをアップさせる。
 中堅やベンチャーは、企業名の認知度を上げるためにスポーツを使う。

 そんな中、私の友人が紹介してくれたクラブの社長と飲みに行った時の話です。

 

3.スポーツクラブ経営も「金儲け」

要は「金儲け」



 A社長は、地元の中堅企業を経営しており、クラブ創設からサポートして、下部リーグを制覇してきたことから、上位リーグ昇格を果たした、「サッカークラブ」のオーナーです。
 B社長は、ベンチャー企業で、最近流行りの「バスケットチーム」を創設したオーナーです。
 そして、友人Cと私。

 クラブ創設の金銭面については、コートの予約や払い、上手な高校生の選手を日本全国駆け回りスカウト。宿泊用の社員寮の確保。毎月の手当の支払い。対戦相手との交渉と移動用のバスの用意。
 対戦リーグなどの運営と宣伝。運営のアルバイトや従業員の人件費・・・。巨額なお金が必要です。

 そうすると、その負債を回収しなければならない。
 どのように回収しているのか、つまり、「金儲けしているのか」、これがポイントです。

4.「華」のある選手が欲しい
 ここで、重要となるのが「集客できる」「グッズを買ってもらえるほどの魅力がある」など、選手にどれだけ人を引き付けられる「華」があるかです。

 つまり、どれだけプレーがうまくても「華」が無ければ集客できない。つまり、「収益」につながらないのです。

 サッカーであれば、同点のロスタイムでのフリーキックを確実に決められる選手。
 チームが困っているときにドリブルで相手ゴールエリアまで持ち込める選手。
 つまり、球場にいる観客が「ワ――――!」と盛り上がれるプレーができる選手が欲しいのです。

 「ただ淡々とプレーをするだけの選手はいらない」とA社長は言っています。
 B社長も「ただ上手いだけなら、日本全国にいくらでも選手はいる」と言います。

 そう、プロでやっていけるだけの技術や能力がある選手は、日本全国にいるのです。
 それだけの高いレベルの選手は十分いるのです。

 しかし、「収益につなげられる選手」は一握りなのです。
 そのような選手を各クラブが争奪しているのです。

 そして取れないから、高年齢の有名選手でも良いから加入させて「収益」につなげるのです。
 高年齢の選手より、上手い若手選手はいくらでもいるのです。
 しかし、昔からのファンや知名度で「集客」や「グッズ販売」で選手の年俸より売り上げが出るのです。

 A社長曰く、「今回のサッカー日本代表でも〇選手より上手い選手は、日本中にいる。しかし、〇選手は集客できる「華」がある」のです。
 また、私が以前飲んだ居酒屋の大将も、「△は、高校時代の部活の後輩だった。普段は、大して上手いとは思わなかった。しかし、試合になるとギアが入り観客を沸かせた」
 「サッカーは、俺の方が上手かったのに、スカウトされたのは△だった。あれがJリーグで活躍しているのを見ると「俺の方が上手いのに」といつも思う」と言っていた。

 

5.我が子はどうですか
 小学生リーグ、中学生リーグ、高校サッカー選手権などで活躍していますか?
 私も子供がいますので「親バカ」ですが、そこは贔屓目に見て子供のプレーの時に周りは盛り上げっていますか?
 その盛り上がりが、将来企業の目にとまり「プロ選手」としてスカウトされるのです。
 つまり、スポーツ雑誌やスポーツ新聞、テレビのニュースなどで選手がインタビューを受けユニフォームの企業名を宣伝してくれる。
 企業のテレビCMに出てくれれば、その商品が飛ぶように売れる。
 それだけの「華」がありますか?

 私は田舎に住んでいますが、田舎のリーグでも「会場を盛り上げられる選手」はいます。
 決して一番うまいわけでは無いですが、しかしその選手がボールを持つと会場が盛り上がる。

 企業はそんな選手に注目しているのです。

上手い選手は、いくらでもいる

 

6.まとめ
 私の記事では以前から書いているように、「スポーツバカ」はダメです。
 子どもにスポーツ「だけ」させて、プロを目指させてもダメです。
 
 まずプロスポーツ選手になるための最低条件が、健康な肉体・抜群の運動神経・高校生までに県大会で決勝で戦えるほどのチームでレギュラーメンバー
 それだけあれば、プロになる素質はあります。
 しかし、実際スカウトされるには、さらに「会場を沸かせられるプレーができる」「勝負強さがある。決定的チャンスで決められる」
 つまり、スポーツの女神に微笑んでもらえる「運」も持っていることです。
 ここまでの選手は、一握りだということです。
 だから、運よくプロになっても3年以内に解雇されたり、故障で引退したりと長続きしないのです。
 この点は、A社長も言っていて、「スカウトしてもその段階でどうも運を使い果たしてしまう子がいる」「だから、試合に出しても華が無くなり普通の選手」
 「または、契約後3年も経たずにケガで故障しプロレベルの技術まで戻らず引退、解雇。こういう選手はいくらでもいる。」とのこと。

 ということは、子どもが「プロスポーツ選手になりたい」と言ってきたら、「学校の成績が良ければ、続けさせてやる」と言い切ることです。

 以前にも書いたように、新規のプロスポーツ選手は、年間1000人ほどでしょうが、東大京大の合格者は5~6000人います。
 大企業への就職が良い旧帝7大学(東大・京大・北大・東北大・名古屋大・阪大・九大)と一橋・東工大までいけば、20,000人以上合格者はいます。

 どちらが子供にとって楽な道か。

可愛い我が子に、適切なアドバイスを!

 その大学群に入る可能性を残すためにも「公立小・中学校での成績は、上位10%以内」が条件です。田舎ですからこのレベルが最低限です。
 このレベルをキープしていれば、「医学部」も可能性が残ります

 田舎でこのレベルにいるのは、難しくありません。
 「教科書を完璧に理解して、友達からの質問に教科書内ならすべてわかりやすく説明してあげられること」
 このレベルで良いのです。

 部活をしながらでも、このレベルはできます。
 学校で授業を聞いて、わからなければ、授業の合間に頭の良い友達に聞いたり、先生に質問して、今日の授業の内容をすべて理解してから、帰宅する「習慣」を子供につけさせるだけです。

 帰宅したら、部活帰りで疲れているので、サラッと今日の復習と、明日の予習で終わりです。

 つまり、「今日の授業内容は、学校にいる間に終わらせる」がポイントです。
 家に帰ってから、いろいろしようとするから、面倒くさくなりやらなくなる。
 しかし、学校にいれば頭の良い友達も先生もいる。だから、学校にいるうちに解決して帰宅するのです。

 これを「習慣」にすれば、部活動に力も入れれます。

 高校生の段階で、県大会の決勝にも出られない、地元の新聞・テレビも取材しない。
 それなら、「華」が無いので、一流大学や有名大学へ進学して大企業へ就職して、同世代と比較しても高い年収を確保する。

 そして、大企業にあるサークルや部活動で好きなスポーツを楽しむ。
 就業時間後、休日など楽しめますよ。

 

 今回は、スポーツクラブの社長から聞いた、「プロになれる選手。プロでやっていける選手」を書きました。

 ご参考にしてください。

 

 雪のせいで、従業員が時間通り出勤できない・・・。