coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

人事部の新卒採用:三流大学生が就職活動で不利な理由?自滅

1.はじめに

 今回は、うちに来ている人材紹介業者から、

 最近の大学生の就職活動事情について聞きました。

 

 私は地方大企業の人事部で管理職をしています。

 

 私の会社でも、新卒・中途・外国人と様々な方を

 採用対象としているので、専門業者との情報交換が

 優秀な人材確保の上で必要不可欠です。

 

 今回は、業者さんとの会話の中で出た、

 「三流大学の就活生の実情」について書きたいと思います。

 (かなり衝撃的でした

 

 

2.最近の採用状況

 最近は大手企業も少子化で「大学名より人物重視」へ

 シフトしています。うちもそうです。

 

 しかし、やはり面接対象となる大学は、

 上位ランクの大学となります。

 

 三流大学の就活生一流企業や大企業の内定を取れない

 理由は、以下の通りです。(業者の分析です)

 

 ①企業の筆記試験、SPIでそもそも得点できない

  足切りを食らう。だから、面接もしてもらえず、

 いくら人物が良くてもアピールできない。

  例えば、

  「車を買い、頭金として1/7を払い残金を分割にした。

 分割払いを一回した後、残りは全額の何割か?」

  など、小学校・中学校程度の算数・数学すら間違える。

  高学歴者は、事前に練習して思い出しているから、

 間違えない。

 まずこの時点で、一流企業や大企業に入りたい就活生の

 ライバルが、一流大学の就活生ということをわかって

 いるんですかね?

 小学・中学・高校・大学と15年以上、勉強を避けてきた

 三流大学生勉強で勝負してきた一流大学生では、

 「ペーパー試験」という点では、雲泥の差がありますよ。

 後述の③に関係しますが、必死の努力でも

 埋められない差です。15年分です!

 

 

 ②エントリーシートに書く、自己アピールや

 今まで一所懸命にした活動などを書いても、

 誤字脱字・支離滅裂・幼稚な文章などなど

 採用担当者も読みたくなくなる文章を書き、

 平気で送ってくる。

  一流大の就活生は、練習して文章能力を上げてくる。

 または、大学の論文、期末テストなどで、文章をたくさん

 書くので文章能力が高い。

 

 ③そもそも就職活動の情報があいまい、

 間違っている子もいる。

  ネットでも友人でも卒業後の先輩でも、何かしら

 情報を得るはずだが、それ自体間違っている。

  ひどいのは、ア「就活は4年の秋からでいい」とか、

 イ「大企業は一流大学しか応募できない」とか、

 ウ「企業の試験対策はいらない」とか、間違った情報を

 持っている。

  アについて、就活は3年の秋からが正解。試験の準備、

 業界研究などやることは沢山ある。

  イについて、企業の正確な採用情報を入手していない。

 大企業でも「人物重視」で採用しているところは

 いくらでもある。ペーパー試験で切られているだけ。

  ウについて、一流大学でも、就職試験対策として

 問題集を解いたり人によっては専門の塾にまで行って

 対策している。

  それなのに「三流大学の就活生」の多くは、

 試験対策もしない、又は不十分。

 

 

3.分析結果

 以上からお分かりの通り、三流大学の就活生の多くは

 「一流企業に学歴で入れない」のではなく

 「自ら採用内定を取りに行っていない」

 ということになるんではないでしょうか。

 

 そもそも企業人事の立場からすれば、

 「応募する企業のことをしっかり調べたうえで本当に

 うちに入社したいと思っているのか」つまり、

 うちに入社するため、SPIで高得点を取る努力をし、

 うちに入社するため、自己PRなどの文章も何度も

 校正して「採用担当をなるほど」と言わせるような

 文章となるように自分の活動をまとめきったか?

 嘘はダメですが、事実を相手の心に刺す書き方は

 できます。そうなるように「文章」というものを

 研究し、何度も何度も書き直して仕上げた、という

 過程が見えるのか。

 

 そういう努力と結果が一致する方に、「面接」の

 場で会いたいと思うんですよ。

 

 

4.三流大学生のいい加減さ

 さらに言えば、そもそも三流大学という時点で、

 企業は構えます。

 理由は、大して勉強もせずに遊んでいる人たち。

 というイメージがあるからです。

 

 勉強で努力すれば、それなりの大学へ行けます。

 他の記事でも書いていますが、5教科の教科書を

 完全に理解していれば、偏差値60程度です。

 それすらできていない、テスト前にちょこっと

 やるだけ。

 つまり、企業からすれば「努力ができない」という

 印象を受け、「入社しても仕事を覚えない、できない

 新しい業務も覚えない、できない」という

 連想をします。

 

 また、企業の人事部としては、知らなかったのですが、

 4年の秋から就活を始めても内定枠は埋まってますよ。

 

  そんな間違った情報で動くいい加減な就活生は、

 従業員として入社しても間違った情報を社内に流し、

 社内を混乱させる、という推定が働きますよ。

 (会社員は正確な情報かどうか、いくつかの経路から

 「確認」しますよ。「確認作業」が重要!)

 

  例えば、営業担当でもお客さんのニーズを

 理解しきれず曖昧な報告を上司し混乱させ、

 うちでは対応できない商品・サービスなのに、

 「やってくれと言われた」と上司に報告する。

 そんな手間のかかる新卒、部署でも「いらない」と

 言われますよ。

 

 

5.まとめ

 三流大学の就活生が、一流企業や大企業へ

 ほとんどいけないことが、業者さんの

 情報からわかりました。

 

 うちとしては、単にSPIなど試験で足切りしているので

 三流大学はその時点でほぼ消えます。

 提出書類の内容で三流大学はいなくなります。

 提出書類についての対策が不十分だからです。

 SPIなど試験対策までは頑張る就活生はいるようですが、

 書類面まで対策が追い付かないようです。

 

 そのため、1次面接の時点では、一流大学や有名大学の

 就活生が並びます。

  たぶん、大学のOB・OGが正確な企業情報を

 後輩に流しているんでしょうね。

 特にうちの場合、大学派閥があるので。

 

 そうは言っても、業者さんのいう「三流大学の

 就活生の実情」は、私を含めた人事部の管理職

 一同、びっくりしました。