coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

人事部の新卒採用:一流大学卒でも使えない人材

1.はじめに

 私は以前の記事で三流大学の就活生が一流企業や

 大企業へ就職できない理由を書きました。

 (取引している人材紹介会社さんの話の要約ですけどね)

 

 それとは別に、うちでも一流大学や有名大学の新卒が

 毎年100名単位で入社します。

 そんな一流大の新卒の話です。

 

 

2.基本的に「できる」

 やはり、言うまでもなく「仕事ができる雰囲気」を入社後、

 試用期間中でも見せてきます。

  以前の記事でも書きましたが、一流大学生は「仕事ができる

 推定が働いている」こともありますがね。

  しかし、直接の上司、仕事を教える教育係の先輩は、

 6か月の間に新卒の性格会社に合うかを見抜きます。

 

 普通は、「いい子を配属してくれた」という部長クラスの

 評価ですが、一部うちの厳しい採用試験をすり抜ける

 ツワモノがいるので人事部はドタバタします。

 

 

3.うちの会社に合わず辞めた、試用期間で終了した例

 会社に合わない新卒は、自分で辞めるか、人事部で試用期間

 満了をもって契約終了を告げます。

 

 以下のタイプです。

 ①自分のことしかできない、自分のペースでしか仕事ができない

 ②社内の人脈を自分から作ろうともせず、先輩や上司に頼る

 ③指示を守れない。自分のやり方を変えない。

 などです。

 

  本人も居づらいでしょうね。

 

 ①について

  勉強だけの一流大卒は、自分のペースで勉強し成績を

 上げてきた。しかし、会社は連携して仕事を完成させるので、

 締め切りに間に合わせないといけない。

  それができずに、予定外の残業を申請したり、締め切りに

 間に合わず、他部署に迷惑を掛けたり、結構問題です。

 

  仕事は一人ではできないですよ。みんなで仕事を

 完成させるのです。周りに合わせるのです。

  それができず、ストレスを感じて辞めていきます。

 

 ②について

  社内で人脈が作れない。

  これも①と似ていますが、自分だけでは仕事は完成しないので、

 社内に人脈を作り、うまく立ち回らないといけない。

 

  うちのような社員数数千もいる会社では、部署内だけでも

 数百名はざらにあります。

 

  新卒なら部署内だけでもまず人脈作りをしないと仕事が廻りませんよ。

 一人でやっていても終わらない。帰れない。

 

  気軽に声をかけて手伝ってくれる人をつくる。誰がいま

 手が空いているのかわかる、などなど絶対に必要です。

 

  人脈作りが部内や社内でうまくできず、仕事ができない

 レッテルを貼られるのが自尊心(=一流大学卒)を

 傷つけるから辞めていきます。

 

 ③について

  一流大学卒にあるようです。私も部下の新卒にそのような

 態度を取られた経験があります。私の場合は、その新卒の

 教育係がこんこんと説教してわかったようです。態度が

 ある時からガラッと変わりましたから。

 

  一流大学卒の一部は変なプライドがあり、上司や先輩が自分より

 低い大学だと「こうした方が良いですよ」や「それはこうだと

 思いますが」などなど何かにつけて文句を言いたがる。

  論戦をしたがる。 そんなに暇じゃねーよ。

 

  いやいや大学名は、就職活動まで。

 社会に出れば実力!

 

 それが理解しきれていない一流大学の勉強だけのおぼっちゃん、

 おじょうちゃんが毎年います。

 

  社会人で必要な能力は、お勉強だけではないですよ。

  お勉強は社会人として必要な能力の一つにすぎませんよ。

  学歴でお金が稼ぎたいのなら、受験予備校の講師の方がいい。

 

 それがわからず、社歴の長い人から嫌われていきます。

 

 そんな自分勝手なわがままな新卒は、誰の手助けも

 もらえなくなり部内や社内で疎まれ、それに気づいたときに

 退職願を出しますね。

 

 

4.まとめ

 上記①~③以外にもいますが、大体上記のパターンです。

 東大・京大を出ても会社員として使えない人は使えない。

 (東大卒を現場に応援で活かせたら、数日後、

 私にはできません、と退職願が出てきました。

 上司や人事が本人と何度も話し合いましたが、

 従業員ならいつ声がかかってもおかしくない現場応援が

 体力的に無理なようで、本人の希望通り退職願を受理しました。

 こういう点でも「体育会系」は重宝されます)

 

 よく採用試験すり抜けたなー、と感心します。

 

 逆に有名大学卒、二流大学卒でも、

 A:周りに合わせることができ(部内に忙しい人がいれば

  手伝いましょうか、と気遣い言えるなど)、

 B:社内で人脈をつくる社交性の高さがあれば、

  (うち合わせであった他部署の先輩を食堂で見つけたら、

  一緒にいいですか?と気さくに言える、など

  部内なら、お昼一緒にいいですか?と声をかけ、

  部内の人と気軽に話せるようにする、など)

 うまくやっていけます。

 

 会社は、「組織」です。有機的につながっています。

 だから、社内での人脈作りは大事です。

 それができないのなら、数千名、ましてや数万の従業員がいる

 大企業でやっていくのは難しいですよ。

 

 「大企業で大事なのは、社交性の高さです」

 

 

5.追加

 「社交性の高さ」についてですが、最近は「飲みにケーション」

 を嫌がる新卒が増え、気の合う人と行きます。

 そこで私も大学派閥にいるので、他部署の新人(大学の後輩)

 を誘ったりします。

 何回か誘いますが、すべて断れれば、もう誘いません。

 しかし、自分から「連れてってください」と言ってくる

 後輩には、よほどのことが無い限り連れていきます。

 

 後輩から誘われると嬉しいですよ。

 

 飲みに行く後輩断る後輩では、飲んで騒いで語り合った

 回数が違う。飲みにケーションが出来ている後輩が

 困っていれば助けに行きますが、ただの大学の後輩では

 その気になりません。私も人間ですから。

 

 そのため、他大学でも後輩が「同期を連れて行って

 いいですか?」と言ってきたら、「いいよ」と言って

 他大学でも今度は同じ会社の人間(先輩・後輩)として

 飲みます。

 (私も若いころはいろんな先輩と飲み歩いていました。

  ある時社内で「久しぶり。元気か?また行くか?」と

  声をかけてきた重役がいたんですが、一緒にいた先輩が、

  びっくりしていました。

   20代の若造が重役に名前を覚えてもらっていて

  なおかつ気楽に話しかけられている、ということです。

  「お前のこと、なんで知っているの?大学違うよね」と

  言われましたが、「何回か飲みに連れて行ってもらい

  ました。同期の先輩で、同期に「お前も一緒に行く?」

  と言われたのがきっかけで何回か行ってます。

  「すげー」(=その部署への仕事依頼がスムーズに行われる

  ということです。つまり仕事が進みやすくなる)と

  当時先輩は驚いてました。

  こんな感じで私は社内で仕事をし易くしていったんですがね)

 

 飲みにケーションは、すごく重要だと思います。

 おっさん思考ですかね?

 

 今は人事部にいるので(=社内全体を相手にしている)、

 そういった飲み仲間からのSOSは他部署いる時より来ます。

 そのため、何とかしてやろうと奔走しますよ

 職務以上の何かが働きます。

 (人事部の仕事では無くとも、社歴は長いので

  社内に豊富な人脈があります。それを使って)

 

 感情ですかね? 仲間意識ですかね?

 

 

 「大企業」へ就職したい大学の就活生は、「社交性が高い」

 という評価項目結構重要であることを覚えておいてください。

 (大企業への転職希望者は、かなり高い社交性が必要です。

  途中から入社するので新卒より社内人脈が少ないからです。)