coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

人事部の仕事:大企業とは違うという中小零細企業の社長さんへ反論

1.はじめに

 題名としても書きました、以前の記事でも触れました。

 例えば「働き方改革」で、長時間労働の削減が強化された

 ことに対して、零細や中小企業の社長言い訳として

 「大企業は人が豊富にいるから」などと

 うちは違う、うちは無理感を出します。

 

 いやいや違うでしょう。

 法律を守る、つまり日本国内で企業としての

 ルールを守る。その上で利益を出す。

 

 単に「ルールを守る」それだけですが・・・。

 その効果もあり、良い人材が集まります。 

 

 

2.どれだけ人件費を費やしているか!

 「大企業は人が豊富にいるから」長時間労働

 しなくて済むような言い方は間違ってますよ。

 

 単に労働時間を減らすために、人を増やせば人件費が

 膨らみます。利益を圧迫しますよ。

 もし、「労働時間を減らすために、人を増やす」

 発想なら、経営者として三流です。

 

 一流企業は、労働時間を減らすために、

 そもそも今している仕事で無駄なことはしていないか、

 仕事を誰でもできるように標準化できないか、

 引継も人対人では人件費が2倍かかるので動画や

 マニュアル、画像などで引継ができないか、

 今いる人材をどう教育して能力を上げるか、

 仕事の一部をPCなどでシステム化できないか、

 など、もりもり考えまくってますよ。

 そして、考えるだけではなく、

 実施していますよ。 (これも労働時間ですが)

 

 コストをかけて、従業員を教育し、カイゼンし、

 コストをかけて、カイゼン部隊を編成し(専門部署は

 いくつもあります)、社風にしていますよ。

 

 それだけ人材を投入してもそれ以上の価値=

 コスト削減や教育による従業員の能力向上により

 商品・サービスが向上し、売り上げが上がり、

 コストを下げて行きます。

 

 人材育成のためお金をかける、コストを削減する・

 品質向上のため教育した人材を確保する、

 この点が理解できず実施できない社長は自ら経営を

 難しいものにしています。

 社員教育にお金をかけ人材を育成していかないと、

 社長から従業員にいつまでたっても仕事が

 離れていかないですよ。

 

 人事担当一つとっても間違っている社長がいます。

 前にも書いたように、作業だけの人事担当はいりませんよ。

 「人事戦略」を実施する人事担当が必要なんです。

 人が少ない分、なおさらです。

 作業だけの担当者なんてどれだけお金が余っている

 会社かと思いますよ。

 (100名以下から数名程度の少ない従業員数なら、

  人事の作業は「社会保険労務士事務所」、経理なら

 税理士事務所に依頼すればいい。法令通りやってくれます

 から、労基署や税務署から指摘は受けないですよ。)

 

 人事担当は、人事戦略!

 経理担当は、財務戦略!

 会社の経営は、当たり前ですが「人・もの・金」です!

 

 人事・経理には、優秀な人材を配置し、ほぼ作業なし

 する。

 そうすれば社長の負担が「人・金」だけでも軽減します。

 

 上記なら「教育できる業者」と提携するため適切な業者を

 選定し研修に立ち会い評価することができる人事担当。

 「カイゼン」を教育できる業者を選定し、評価する。

 または、人事担当を外部研修で教育して「カイゼン

 担当にする、などやり方はいくらでもあります。

 それほど、「人事担当」は重要なんですよ。

 

作業させていたら人件費の無駄です。

 

 そもそも中小零細企業で作業させていたら、

 少ない人財を有効に使っている言えませんよ。

 機械やシステムにさせる。社労士事務所など

 外部の専門業者へ出す。

 その方が正確でコスト削減になりますよ。

 (社労士事務所でも給与計算専門の事務所に出せば

 多くの企業のデータを処理しているので、システム化や

 事務所社員のスキルも高いので、委託料も従業員に

 させるより安いですよ。)

 

 この点が理解できない。

 非常に残念です。

 

 

3.考えないんですか?

 すぐ「大企業は・・・」で片づけようとする

 言い訳ばかりの中小零細企業の社長さん。

 

 能力なさすぎですよ。

 

 上記のことだけでも、考える価値がある。

 

 また、すぐにできなくても1年、2年かけて段階的に

 労働環境を改善していけばいい。

 特効薬なんて大企業でも無いですよ。

 

 日々、カイゼン

 

 会社が、なんとかしようとする姿勢を見せるから、

 従業員も分かってくれる。

 

 「2年後には、残業ゼロ。有給取得率100%」と

 社長が、社内で宣言すればいい。

 そうすればやらざるを得ない。

 

 社長一人で考えることでもない。

 従業員と話し合えばいい。

 少しづつでも何とかしようとする姿勢を見せ、

 確実に成果を出していけば、従業員も分かってくれますよ。

 

 

4.にもかかわらず

 それもせずに、「うちは中小・零細企業だから・・・」

 と言ってるから、知恵が出ない。 

 

 何とかしようとすれば、知恵は出ますよ。

 労働環境を良くしようとすれば、従業員も辞めずに

 しばらく様子を見てくれますし、従業員も一緒に

 巻き込んで対策を考え実施すれば

 従業員が「今一番してほしいこと」

 から片付きますよ。

 

 しかし、社長も決まったことは絶対守る!

 

 これを破ったら根底から崩れますよ。

 

 1年以上もやり続ければ習慣になって行きますから、

 新しい仕組みで落ち着きますよ。

 しかし、日々世の中は変わるので、

 「日々、カイゼン

 終わりなんて無いですよ。

 

 社長自ら考え抜く。

 又は、従業員と時間をかけて何度も話し合う。

 そして、今一番してほしいことを実践する。

 

 特効薬はありません。 

 小さなことからでも、初めて行きましょう。