coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学受験:ここ30年ほどで簡単になった!?

1.はじめに

 このGW、たくさんの友人知人とPC画面上で会いました。

 その中で出る会話は、やはり子どものこと。

 

 そこで、昭和の大学受験を潜り抜けたおじさんおばさんと、平成・令和の子供世代の大学受験について話題になったので書いてみたいと思います。

 

 まあ、雑談レベルです。

 

 何を書くかというと、「俺たち・私たちの時代より、簡単に一流大学や有名大学に入れるようになった」ということです。

 

 うちの子2人も、一流・有名大学へ行きましたし、友人の子も旧帝国大学へ何人も行っています。しかし、私たち世代は、旧帝国大学へ行っている子の方が珍しい。

 

 ある教育熱心な友人が、「旧帝や一流私立の合格が簡単になった」と言ったことがきっかけで、いろいろ調べてみました。

 

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2.偏差値

 一つの基準が偏差値ですが、現在の偏差値表(全国区で有名な「河合塾」の偏差値)を見ても、我々世代では二流・三流と言われていた大学が、偏差値50越えとか60に迫っています。予備校講師の動画を見ても、ありえない大学が「難易度が増している」と言っています。

 確かに、私の子どもたちの時に「変わってきてるな」とは思いましたが、友人に言われまじまじと見ると、「何であんな大学がこんなに偏差値上がってるの?」と思うことが多々あります

 

 個人的には、偏差値で計算するので、偏差値が50なら平均ということだから、難易度は変わらないんじゃないかと思っていました。

 しかし、意外な結果が数値で出ました。



 

 

3.大学数の増加と少子化

 文部科学省のデータなどで見ていると、

 ①大学数の推移

  平成元年 499大学 ⇒ 令和元年 786大学に増えています。

  約1.6倍です!

 

 ②大学入学者数

  平成元年 47万人 ⇒ 令和元年 62万人

  約1.3倍です!

 

 ③入試センターの受験者数

  平成2年 約40万人 ⇒ 令和元年 約54万人

  約1.3倍です!

 

 これが実数です。

 

4.このデータから偏差値帯を計算

 ①平成2年時の偏差値帯

  偏差値50 約40万人の50% ⇒ 約20万番以上

  偏差値55 約40万人の30% ⇒ 約12万番以上

  偏差値60 約40万人の16% ⇒ 約64,000番以上

  偏差値65 約40万人の6-7% ⇒  約26,000番以上

  偏差値70 約40万人の2% ⇒ 約8,000番以上

 

 ②令和元年時の偏差値帯

  偏差値50 約54万人の50% ⇒ 約27万番以上

  偏差値55 約54万人の30% ⇒ 約162,000番以上

  偏差値60 約54万人の16% ⇒ 約86,400番以上

  偏差値65 約54万人の6-7% ⇒  約35,100番以上

  偏差値70 約54万人の2% ⇒ 約10,800番以上

という結果に。

 

 単純に偏差値60で比較すれば、平成2年時は上位64,000番以内にいないといけなかったのが、令和元年は上位86,400番以内にいればいいという結果となり、やはり友人たちの言う通り「大学受験が簡単になった。簡単に有名大学に入れるようになった」と言える。

(差はナント、22,400人! こんなに違う! 大学何校分の合格者数!? 旧帝国大学なら7校分ぐらいある。つまり、旧帝国大学分。) 

 

 例えば私の場合なら、もう一ランク上の大学へ合格できたということになる。

 

 

5.まとめ

 この数値から、私が受験生の時代に2次試験でわずか数点旧帝大を落ちてしまった友人たちからすれば、時代が悪かったとしか言いようがない。

 言い方を代えれば、今の時代はわずか数点落としても旧帝大に合格しているということ。

 

 また、偏差値50台についていえば、4万人から7万人違う

関関同立の合格者を足したぐらい。約67,000人)

 

 これは、ワンランク上の大学へ今は行きやすいということ。昔は日東駒専しか受からない得点力で、今の受験生はMARCHへ合格しているということ。

 今の子たちに、ぜひ言いたいのは、「この程度の勉強で有名大学どまりするくらいなら、昭和時代のように「根性出して(昭和の根性論です(笑))」1日12時間以上勉強して東大・京大へ進学しろ!昭和時代の得点力よりワンランク下の子でも合格できるんだから」ということ。

 また、普通レベルの高校の受験生でも、死ぬ気になって勉強すれば、旧帝大早慶に行けるということ(私たちの時代は、不合格で自殺者が出てましたよね。まさしく「死ぬ気」で勉強)。昭和時代の受験戦争に比べれば、今は勉強への取り組みが甘いから

 

 我々世代には、厳しい結果となった。

「受験戦争」と言われた世代が、現代に戻って再受験したい人もいると思う。わずか数点で涙をのんだ人を何人も知っているから。

 昔は、まさしく「学歴社会」でしたからね。今のような「人物重視」なんてほとんど聞こえてこなかった。まさしく「大学名と学部名」が就活のすべての時代。

  「大学名は一生付きまとう」と言われた時代だった。

 

 だから、あえて普通レベルの高校の受験生諸君に言っておきます。

 昭和時代のように「必死」に勉強すれば、東大京大を除く旧帝5大学やMARCH・関関同立に今の時代は受かります。

 偏差値50もない三流大学・Fランク大学に行く必要はありません。