coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学受験:大学受験を希望する高校1年生をお持ちの保護者の皆さんへ ver.2

1.はじめに

 どうも勘違いされている親御さんが多いので、今回は、「大学受験に関する文部科学省の文書」をまじえて書きます。(正しい元情報を取りましょう)

 私の記事は、地方偏差値50台(50~59)の普通科高校へ通っている方や保護者の方へ向けて書いています。
 そのまま高校生活を送ると、大学受験時に偏差値が50未満になる層です。
 (高校の偏差値が50未満の生徒は大学を受験しない者が多いからです。偏差値50台(50~59)の普通科高校生は大学受験者層の「底辺」になります)

 大学を受験したいのなら、そもそも偏差値が60を超える進学校に行かないと、偏差値が50も無い三流大学しか行けません。
 (私の過去の記事のデータをご覧ください)

 (大学の偏差値は、「国公立大学」です。その理由は、田舎にまともな私立大学などないので、書く必要もないからです)


 大学受験で戦える層(偏差値が50を超える国公立大学を受験できる層)は、高校の偏差値が60を超える高校の生徒ということです。

 

 今回は、高校に今年入学した近所のお母さんからの「子どもが大学を受験したいと言っているが、どの受験参考書がいいか?」という質問です。
 お子さんは、偏差値56の普通科高校です。つまり「普通」です。

 

 一応、我が子二人は、高校は偏差値60を超える進学校を卒業して国公立大学へ進学しています。

f:id:coffeebreak15:20211003174906j:plain

カリフォルニア大学バークレー校(ただ以前送られてきた写真です。意味ありません)

 

2.基本事項
 そのお母さんに、「大学入試の実施要綱を読みましたか?」と聞いたところ、「? 読んでません」と言われました。

 でしょうね。読んでいて、子どもが偏差値50台の高校なら私に聞く必要もない。

 

 答えはただ一つ。「教科書を「完璧」にさせてください。「完璧」とは、学校のテストで常に90点以上、クラスで3番以内です」

 さらに「教科書に関して、クラスメートから質問を受けても、教科書の範囲ならその友達が納得できるまで説明できるレベルまで、教科書を完全に理解させてください
 と返しました。


 「このレベルにいれば、地元一番の○○大学へ行けるでしょう。さらに3年生で予備校に行ってレベルを上げれば、地方の旧帝大も見えてきます」と言っておきました。

 

3.大学受験までのステップ
 step1:教科書を完璧にする
     →共通テストで平均点が取れる(6割程度:受験偏差値50程度)

 step2:副教材又は基礎基本問題集を完璧にする(どこを聞かれても説明できるレベル)
     →共通テストで高得点を狙う(8割程度:偏差値60程度)

 step3:応用問題集を解き完璧にする
     →個別試験で合格点を取る(予備校や赤本等で志望校対策)

 以前から書いていますが、大学受験までの勉強のステップです。

(勘違いする方も多いと思いますが、「高校生の標準レベル」と「大学受験生の標準レベル」は違いますよ。 高校生の標準レベルは あくまで教科書が「完璧」なレベル。つまり、ステップ1です。国公立大学受験生の標準レベルは、ステップ2(教科書で培った知識や技術を受験の基礎基本問題に使えるレベル)ですよ)


 偏差値50台の高校生は、まずstep1が出来ていません。だから、進学する大学が偏差値50もない三流大学になるのです。

 まずは、大学を受験するための「基礎基本」を身につけること(step1)。使いこなせることです(step2)。

 

4.読んだことありますか?
 令和4年度の大学受験の実施要項です。

f:id:coffeebreak15:20211003174919j:plain


 宛先は、県や学長です。つまり、国立大学や公立大学(県や市)に向けての通知です。
 (私立大学も入っていますが、まあ自由にやってますよね。あまり参考になりません)

 

 

f:id:coffeebreak15:20211003174930j:plain

基本方針

 「第1 基本方針」には、高校教育を阻害するような入試をしないように書かれています。
 そして、①に基礎基本的な知識や技能、と書かれています。
 「基礎・基本」が重要ということです。
 高校の教育=勉強で「基礎・基本」は何ですか? そう、「教科書」です。
 予備校のテキストでもなく、大学受験用の参考書でもありません。

 そもそも、受験参考書は、大学入試問題を分析したものが多いですよね。
 その大学受験入試問題は、何をベースにしているのでしょうか?
 そう、高校の指導要綱に則った高校生用の「教科書」ですよ。
 つまり、大学受験の最高の参考書は「教科書」なんです!

 ( その受験参考書は、 文部科学省の「教科書検定」受けていますか?「基礎基本」を固めるなら、文部科学省の「検定」を受けた「教科書」ですよ)

 

 一つ、気になる記述がありますよね。
 ③主体性を持ち、多様な「人々と協働」しつつ学習する態度
 お子さんは、一人で勉強していませんか?

 (5、6人の成績優秀者のグループで 勉強をするから、得意科目を教え、苦手科目を教えてもらえるんです。 勉強して苦手な所が出てきたら、得意なメンバーにコツを教えてもらえば、さっさと進んでいきます。一人で勉強しても スケジュールが 間延びしたり、 苦手なところでつまずいたりと、時間がかかってしまいますよ)


 また、集団スポーツなどさせていますか?
 「一人で○○する」は、「社交性」が育ちませんよ。

 ( 一人で勉強することをさせていると、大学へ行っても「ぼっち大学生」というような子になってしまいますよ。2年や3年から始まるゼミで、誰とも組めず一人で勉強することになり、結局は留年し退学というコースになります。「人と一緒に○○する」ということは大事なんです)

 
5.さらに個別試験!
 「1 個別学力検査」について、ハッキリ書かれていますよ。

f:id:coffeebreak15:20211003174942j:plain

高校の指導要領が大事!



 大学の「個別試験(2次試験)」は、高校の指導要領に準拠して出すようにと。

 (高校の指導要領に準拠=検定を受けた教科書)

 

 ここまで書かれているのに、何でいきなり「大学受験参考書」が出てくるのか?
 親であるのに、情報に掻きまわされていますよ。

 私の記事で書く、「情報の大本にあたる」ことをしないと、間接情報では尾びれ背びれが付きます。

 (特に予備校・塾の「煽り」情報。予備校・塾は、商売です。

 ネット情報は、いい加減です。書いた記事がどれだけ信用できるんですか?その記事を書いた人を知ってるんですか?(あ、この記事も「ネット記事」ですね(笑)))

 

6.まとめ
 偏差値50程度の普通科高校生をお持ちの親御さんへ。

 偏差値50程度(50~59)の高校生では、「教科書すら完璧にするのは難しい」ということをお子さんのテストの点数で理解してください。

 公立高校なら、普通に教科書レベルしか出ません(スパルタ校は、難問を出すかもしれませんが)
 それなのに、5教科すべてで「90点以上」取れないなんて、教科書すら理解できていないんです。
 それなのに、大学受験参考書なんて「宝の持ち腐れ」です。
 (教科書を理解するための基本的な参考書や、特に数学や理科などの教科書の内容を理解するための薄い基礎基本問題集などは買っても良いと思いますが・・・)

 お子さんが本気なら、教科書レベルの「先取り学習」(特に数学)をするために、教科書販売所で「数学ⅡB」を買ってあげて下さい。
 そして、理解を深めるために数学ⅡBの「やさしい解説書」や薄っぺらい「基礎基本問題集」など買ってあげてください。

 (普通レベルの高校生なら、まず「数学」を受験で戦うレベルに引き上げる必要があります。そうしないと狙う国公立大学の選択肢が一気に狭くなります)

 

 兎に角、普通レベルの高校生で大学を受験したいのなら、何よりも先に来るのが、「教科書」の完全理解、です。

 (そもそも偏差値50もない三流大学なら、要らないのかもしれませんが。

 偏差値60を超えるような国公立大学を目指すのなら、基礎基本から「確実に」積み上げていかないと、途中で太刀打ちできなくなります。つまり、共通テストの点数が伸びない、大学別の二次試験問題の過去問で解説を見ても理解できないなど、先に進めなくなります)

 

 当たり前ですが、「基礎基本から確実に!」

 

(追記)

 ここ数年、少子化のせいか親御さんが子供に受験参考書を惜しみなく買い与えている印象があります。しかも、お子さんが大した高校に行っていないのに、です。(お子さんがネット情報などで、東大合格者が使った受験参考書一覧などを見て、どんどん欲しがって親がまたは祖父母がどんどん買い与えるという現象です。使い込めませんよ)

 私の時代もそうでしたが、子どもたちに聞いても、受験参考書を沢山買い与えるより、最小限で「完全理解」に努めた方が成果が出ます。いい例が、公立高校に進学した家計のキビい子は、3年時には教科書の背表紙がはがれるくらいボロボロになるまで読み込んでいます。つまり、大学受験の「基礎基本」は身についています。さらに、高校で買う副教材も使い込み、レベルを上げて大学受験の「標準レベル」にします。そして、最後は先生や先輩から赤本を借りたり、高校の図書館で授業後赤本を解いたり、親友の兄姉の赤本を借りたりして、「志望校の傾向対策」をします

 すると、私や子供たちの体感ですが、第一志望の国公立に受かっていきます。地方の旧帝大地元一の国公立大学です。

 偏差値50程度の高校の生徒に早々に「受験参考書」を買い与えるから、「教科書」をおろそかにする。つまり、大学受験で必須の「基礎・基本」をほどほど程度で終わらせているから、三流大学しか受からないんです。

 

 

 

   緊急事態宣言が解除され、ポツポツ飲み会の誘いがきだしました