coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:高校生までの子をお持ちの親御さんへ

1.はじめに

 地方の田舎の大企業で人事部の管理職を

 している50代です。

 

 数千名の社員がいて、毎年新卒中途など

 数百名が入社します。

 

 そんな会社で数多くの社員と接し、

 「今会社が求めている新入社員像」を

 子育て中の親御さんへお伝えしたいと

 思います。

  

 キーワードは、「人物評価」です。

 

 

 

2.新卒採用の3要素

 ①人物評価、②マナー、③学歴 の順番です。

 

 ①の「人物評価」は、②③との関係しますが、

 要するに、部活動やアルバイト、サークル活動など

 多くの人と活動を共にし成果を出してきたかです。

 そのため、面接でも「どんなアルバイトをしましたか?」

 「そこから何を学びましたか?」

 「我社でどのように活かしていけると思いますか?」

 など大人数での対応が可能かどうかを確認します。

 

 大企業では多くの人が連携して仕事を完成させて

 行きますので、これができていないと採用段階で

 切られます。

 

 今では「本当の友達」が少ない子が多いので、

 初めて会う他部署の人とすぐに打ち解け、

 仕事が進められる子でないと、大企業では

 やっていけません。

 毎年、こういう人との関係を避けてきた子が、

 精神的に病んで辞めていきます。

 

 そのため、親御さんにはお子さんに

 勉強ばかりの躾をするのではなく、

 人との関係をすぐに構築でき(社交性)、

 時にはリーダーシップも取れる子

 育てていかないと、せっかく一流大学や

 有名大学へ進学して、大企業へ就職しても

 子どもが精神的に病んでしまいます。

 

 しかし、一度考えて頂ければわかると思うのですが、

 日本には「文武両道」という言葉がありますので、

 勉強と部活動を両立させるのが基本です。

 その基本を普通にしていただければ

 普通に社交性は育つと思います。

 そして、飲食店などの接客が必要なアルバイトを

 させれば、社会での上下関係言葉遣いなど

 覚えて、お金を稼ぐ大変さも理解します。

 このように普通に育てれば問題なく社会に

 溶け込んでいくはずです。

 

 

3.②マナー

 先ほど述べたように、社会に出れば

 大卒で20代ですが、70代の社長や会長まで

 います。

 それなのに「ため口」、友達感覚。

 ありえない。面接でもため口を利く

 一流大学生がいます。

 

 小学生で尊敬語、謙譲語など習っているんですけどね。

 頭が良いけど、実践で使えない。

 つまり、接客業などアルバイト経験が少ないんですよ。

 

 塾の講師などは、中高生を教えますので、自分が

 年上。そのため、「友達感覚で話す」

 社会に出れば自分が一番下になるので

 就職してから言葉遣いが間違っている。

 就職という点では、塾講師などあまりいい経験が

 積めないと人事部では考えています。

 

 

 

4.③について

 私の記事では何度も書いているのように、

 学校の授業をまともに受けていれば、

 教科書レベルで十分。

 高校3年生で受験勉強に専念すれば

 偏差値60程度の大学には行けますよ。

 

 小中学生から部活もせずに塾に行かせ、

 高校生でアルバイトも経験させず勉強させ、

 そんな状態で良い大学へ行っても、社会に出て

 人とうまく付き合えず退職。

 お子さんが可哀想です。

 

 友達がいない。

 友達の作り方がわからない。

 SNSでできた友達が「友達」。

 

 社会に出れば生身の人間と接するので、

 精神的に病んでしまう。

 

 また、お金で解決しようとする親。

 なんでも教育は「お金」。

 塾にすぐに行かせる。塾=お金

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親が教える

 

 幼少期に親とともに学んだ経験で

 「学ぶことは楽しい」と思わせれば、

 小学生から自学自習に誘導するだけです。

 小学生から塾に行かせる必要もない。

 

 小学生の教育内容知ってます?

 あれぐらい親が教えられますよ。

 

 それより、部活動!

 地元のスポーツチームに入れても

 良いと思います。

 

 集団で目標を達成する喜びを幼いころから

 経験する。

 生身の人間同士で喜びや悔しさを味わう。

 この経験が大人になって大企業

 活きてきます。

 

 勉強は基本一人でするものなので、

 勉強ばかりさせると人との接触

 嫌がる子になりますよ。

 

 学校に行き、部活動をして、家に帰ってきて

 少ない時間で予習復習をする。

 そこで効率よく勉強することを覚えますし、

 「親が」手取り足取り教えるんです。

 

 親が会社で頭の良い人に勉強の教え方を聞けばいい。

 

 親が会社で孤立しているんですか?

 

 良い塾を聞くのではなく、親から子への

 勉強の教え方を聞くんです。

 

 何人にも聞いて、自分の親子に合った方法で

 教えればいいんです。

 

 何でも塾、お金で解決。

 それでは親子間の愛情に問題が生じますよ。

 お金のムダ使い。親がすれば済むこと。

 塾代を使わず、その分親子で温泉旅行でもして

 家族の絆を深める方がよっぽど良いお金の使い方だと

 思いますが・・・。

 (子どもが中学生になれば反抗期です。

  愛情たっぷりに親子が接触できるのは、

  小学生までです。子供が生まれて10年程度が

  勝負ですよ。

  後は、成人した後に友達感覚でお酒を飲みに行く。

  これがうちの親子関係です。

  うちでは、子供二人とも成人しています。

  娘は「お父さん」又は「パパ」。

  息子は「おやじ」です。) 

 

 

5.まとめ

 世間で言われているように、新卒採用は

 「人物評価」が重要視されています。

 

 そして、大学フィルターと言っても

 偏差値60ぐらいの大学であれば、大丈夫です。

 

 よっぽど日本を代表するような企業を受験する

 なら別ですけど。

 しかし、そのような企業は社員数が「数万人」

 いるので勉強ばかりの子は、精神面で

 病みますよ。

 

 旧帝大、早稲田・慶應・明治・立教・法政・

 関関同立、そして地元一番の国公立

 

 このあたりで行けるところに行けば十分です。

 

 「勉強ばかりさせて、東大か京大に行かせるんですか?

 その後、どうするんですか?東大京大を卒業して

 日立製作所にでも入社させるんですか?

 従業員何万人いると思ってるんですか?

 人間関係がうまく作れなければ、

 すぐに病み退職しますよ」 

  (勉強ばかりさせて、東大京大も受からなかったら

 どうするんですか?東大京大以外の旧帝大学なら

 勉強だけしていなくても行けますよ。

 別の記事に書いているように、部活を一所懸命しても

 行けます)

 

 逆に、偏差値50もないような子に育ってしまったら、

 そもそも大学進学は間違っています

 就職、専門学校などほかに道はあります。

 無理して大学へ行かせる必要はありません。

 偏差値50もない三流大学=Fランク大学は、

 まともな就職先などありませんから、

 お金の無駄です。

 子どもを甘やかしすぎだと思います。

 

 普通に勉強すれば偏差値50=普通なんですよ。

 それすらできないんですから、

 勉強は向いていないんです。

 

 大学へ行かずに、

 大工さんや左官さんなど「職人」

 言われる道に合っていれば将来相当稼ぎますよ。

 ブラック企業へ行くより何倍も稼ぎます

 

 もっと子供と向き合って、何になりたいのか、

 子どもに常に現実的なことを考えさせるんです。

 

 「大学進学」が全てではありません。