coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

雑談:田舎の高校事情(高校進学)

1.はじめに
 お盆休みに、息子が同級生の弟・妹のお勉強相談を
 受けたので、それをもとに書いてみたいと思います。

 

 都会と違い田舎は、私立学校はほとんどないので
 公立学校でいろいろ違いがあります。

 

 以前の記事でも書きましたが、行きたい高校が
 あっても交通の便が悪いため、近くの学校に行く
 スーパーエリートがいるので、なかなか都会と
 事情が違うと思いますよ。
  例えば、私の行った学校は偏差値が50台の
 普通の高校ですが、通いやすいという理由で
 近くのエリートが来ていましたので
 普通に毎年東大京大合格者が出ていましたよ。
  偏差値50台の高校に偏差値70クラスが数名
 いるという変な学校です。

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スーパーエリート


 

 

2.高校の分布と特徴
 田舎の場合は、都市部以外は公立高校が
 ほとんどです。公立高校を前提に書きます。

 偏差値60以上の高校(進学校)のA校とB校。
 偏差値50台のC校とD校。

 (偏差値50台の高校が大学受験の最低ラインです。このラインが、

  大学受験の際には、偏差値40台ですから・・・。

  高校の偏差値マイナス10が大学受験の際の偏差値と考えるべきです。)

 

 A校は、自由な校風で入学時に配布される教科書
 参考書も最小限。


 B校は、自由な校風に分類されるが、入学時に
 配布される教科書参考書は、スーツケースがいるほど
 大量。毎年の恒例行事で、家から遠い子は、
 親が車で来ているとのこと。

 

 同じ感じで、偏差値50台の
 C校は、自由な校風で入学時に配布される教科書
 参考書も最小限。

 D校は、厳格な校風で、入学時に
 配布される教科書参考書は、スーツケースがいるほど
 大量。

 

3.自由な校風のA校とC校
 A校は、必要最小限の教科書と参考書でかつ、日々の
 宿題もなく、夏休みも大して課題も出ない。
 正しく、生徒の邪魔をしない姿勢。
 (先生は、エリート生徒の質問に答えられる
 優秀な先生が集まっています)
 そのため、大学進学も東大京大へ行く上位層と、
 結局大学進学に価値を見出せずに
 就職するか専門学校へ行く
 下位層に大きく分かれます。

 (中位層は、浪人して偏差値70以上の一流大学を目指します)

 

 C校は、A校のような頭脳は無いので、
 ただ遊ぶ下位層と、突然変異する
 上位層が出ます。

  日々の宿題もほとんどなく、夏休みなどの

 課題もまずありません。
 つまり、結論としては、東大京大から就職まで
 幅広く存在するということです。

 (中位層は、浪人して偏差値50以上の大学を目指します)

 

  私が卒業した高校も偏差値50程度ですが、この校風です。

 どのくらい自由かというと、そもそも座席表が無い。

 自分で教壇にある出席表に〇を打つ。先生は、〇の数と

 生徒の数を数えて確認するだけ。

  高校3年時は、出席日数が足りれば、大学受験生は、

 学校に来ません。予備校か、自宅で受験勉強していました。

  アルバイトも自由。バイクの免許、車の免許なども

 取れて、休みにドライブもしますよ。

  それでもヤンチャな子は、いませんでした。

  ヤンチャすれば、校則が厳しくなることを

 生徒は知ってますから。この点は、賢いですよ。

  面白かったのは、公立高校のため家庭の金銭面

 での事情か、兄や姉、いとこの制服ならOKでした。

 そのため、他校の制服・ボタンの子が

 1~2割ぐらいいました。

  まあ着てくるのは進学校の制服が多いですけどね。

 


 (ある一流大学の教育学部へ進学した友人曰く、
  C校は教育委員会の実験場なのかも(笑)と言ってました。)

 


4.B校とD校
 B校は、教科書参考書が大量ですが、やるかやらないかは、
 本人次第。
  夏休みに生徒が数名集まって、参考書の勉強会など
 勝手に自主的に行うのが、さすが進学校

 (部活をしている生徒が部活後に、自主的に

  いくつかのグループに分かれて勉強会を

  しているようです。) 

 

 D校は、まさしく「スパルタ校」
 毎日小テストの「0時限目」から、テストの成績が
 悪い生徒のための「7時限目」まである。
 夏休みも、お盆の1週間ほどしかない(コロナ前からです)。
 1年生は補講という名の通常授業が夏休み中も続き、
 先取り勉強を進めていきます。
 2年生も同じく先取り勉強のため、
 夏休みは1週間ほどしかありません。
  3年の夏休みは、言わずと知れた「大学受験対策講座」です。

 (しかし、これだけ勉強しても、旧帝大早慶などに

 行った子をあまり聞きません。

 ここまでやらされると逆効果じゃないのか、とも思いますね。

 逆に、勉強嫌いになっている、という感じですかね)

 

  授業後のグランドでは、部活があるはずですが、
 成績優秀者以外は、休部させられるため、チラホラしか
 部活している生徒はいません。7時限目があるからです。

  寂しいことに地域の偏差値50台の普通科高校は、
 D校寄りが多数派です。

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スパルタ式


5.なぜか親と子で人気が二分する
 だいたい偏差値比率でも、50台の高校が多いので、
 子どもは、C校を目指します。
 しかし、親はD校に行かせたがるので親子のバトルが
 中学3年時で起こります。

 子どもの「C校で高校生活を謳歌する」のと、
 親の「C校では、大学進学すらできない可能性が高い」
 という不安。

 親のD校への熱い期待は、せめて偏差値50以上の
 2流以上の大学へ行って欲しい。あわよくば、地元一の
 国公立大学
 それに対して、子どもは先輩や兄貴姉貴がD校へ行って
 スパルタを味わった話を聞いているので、絶対行きたくない。

 不運な子は、D校が家から近い子。
 私は、C校が圧倒的に近かったので即決でした(笑)

 

 

6.必ず出てくる勘違いな親
 特にC校に進学した後に教師へ文句を言う親。
 「D校は、あんなに教育熱心なのになぜC校は、
  ほったらかしなのか!」

 (スパルタ式=教育熱心 という親の図式)


 いやいや、C校の校風もD校の校風も地元では有名で
 中学校の進路の先生から説明があったはず。
 今更、何言ってるの、というC校の教師陣。
  出席は最低限で良いから、家庭教師を雇うか、
 予備校通ったら、という雰囲気がクラスに流れます。
  その子が可哀想。
 「自由な校風を壊す親」を持つ子、と言われるから。

 

  C校は、自由だから、役者を目指す子もいれば、
 バンドを始める子もいる。アイドルを目指す女の子もいる。
 その子の「人生の選択の自由」も守ってくれる。
  休みたいのなら届を出せばいい。
 しかし、出席日数は満たせよ。が条件。

 

  他方で、タレント活動やアルバイト、部活動に一所懸命すぎて
 赤点が続き、「高校4年生」も毎年いましたよ。
 (5年生は恥ずかしいので退学するようです)

  1~2科目落とすと、7時限目がありました。
 3科目落とすと、留年です。
  大学でこの話はビックリされましたけど、
 それほど「自由」?でしたよ。

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自由な校風を謳歌するバンドマン


7.ある意味・・・
 私の子供たちは、A、B校に行きましたので、
 私の母校のようなトリッキーな高校生活を送る人は
 いなかったようですが・・・。

  私自身、C校は大学でいえば「京都大学」なんて
 説明しています(一応、本当にC校から京大へ行った
 卒業生がそう言ってましたから)

 

 

8.まとめ
 要は、親が子供を
 「高校生はまだ子供だから、学校に引っ張て

 もらわないといけない」と考えるか、
 「もう高校生なんだから、自由を謳歌したいのなら、

 自分の行動に責任を持て」と考えるのか、

 の違いだと思います。

 

 まあ、偏差値50台の高校に行かなければ、
 進学校が待ち構えているので、周りの生徒は優秀ですから
 それに染まっていきますよ。
  勝手に成績を上げていきます。

 

 A校は、頭脳が明晰で優秀すぎるため、「勉強」に価値を
 見出せなければ、高卒で働くことを選択し、
 又は、大学ではない専門性(専門学校)へ進学します。
  A校へ行けば、まあ旧帝大、東京6大学(東大除く)、
 関関同立ほぼ確定と思っていた親は微妙でしょうが・・・。

 

  田舎は、こんな感じで、高校の選択肢が少ない、

 行きたい高校が交通の便が悪いので断念せざるを得ない、

 など高校進学の段階で親子がせめぎ合ってます。