coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

雑談:新型コロナと就農・農業

1.はじめに
 新型コロナもなんかひと段落したんですかね。
 個人的にはいまだに脅威ですけど・・・。

 後遺症について結構衝撃的なレポートが

 ありますよね。

 

 さて、そんな中、今回は以前記事にも書いた
 「新型コロナで都会を離れ、田舎で農業」
 的なことです。

 

 まあ、私は田舎に住んでいるので、
 JAや自治体の農政局に友人知人がいます。
 そこで聞いたリアルな話を書ける範囲で
 書きたいと思います。

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農業


 

 

2.農家の現状
 他の地方も同じだと思いますが、私の周りは
 高齢化が進んで自分で行える範囲を徐々に縮小する
 農家さんが増えています。

 

 そのため、JAなどでも「就農」は歓迎しています。

 つまり、農業を行う土地は沢山あるということです。


 しかし、以前の記事でも書きましたが、実家が農家、
 親族が農家など「農業経験や農業体験」が全くない
 都会育ちの方から問い合わせがあるので、
 JAや自治体も困っているそうです。

 

 そう、都会で飲食業の従業員や観光業の従業員だった
 方からの問い合わせが、圧倒的に多いそうです。
 
 そのような未経験者ために、いろいろ制度が

 あるのが農業です。

 

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就農希望者


3.勘違い(その1)
 「すぐに農業を始められる」と思っている。

 

 いやいや、そもそも農業は立派な職業
 新入社員がいきなり仕事できますか?

 

 「石の上にも三年」

 

 修業が必要ですよ。最初は低賃金・重労働です。
 又、朝が早い!(つまり、体が慣れるまで大変ということ)
 都会の方は、これに耐えられず辞めていくそうです。

 1年も持たないそうですよ。
 新型コロナの影響が出てきて、今年3月からでもまだ
 6か月しか経っていないのに・・・。
 しかも、研修する農家との調整・知識習得研修など

 事前にいろいろやることがあるので、現場に入って

 まだほんの数か月しか経っていないのに
 ほとんど辞めていくそうです。

 

 トラクターなど機械類の研修、土壌の勉強、
 品種の勉強、納品先、ご近所農家との付き合い、
 などなどやることは山ほどある。

 

 気楽に田舎に来てすぐできるという甘い考え。
 そりゃ、JAや自治体も構えますよ。
 「どうせ、すぐ辞める」と。

 

 

4.勘違い(その2)
 「自分が作りたい野菜を栽培できる」と思っている。

 まあ、運が良いとそうらしいですが・・・。

 

 だいたい研修している農家のご近所さんの
 農家が、その方の「働きぶりや人付き合い」を見て
 うちの畑貸してあげる、とか
 うちはもう辞めるから、継承する?、とか
 言ってもらえる。

 

 空いている土地を買って好きな野菜を作れると
 勘違いしている。農地法

 (都会の家庭菜園と勘違いしている。

  職業としての「農業」。どれだけの作付面積が

  無いと生活分が稼げないのかがわかっていない。)

 

 研修農家が「白菜」栽培なら、作れるようになるのは、
 まず白菜!
 ご近所さんで貸してもらえる畑が「人参」なら当然
 「人参」。

 そうしないと売り上げにならない。

 (貸してもらえるのなら、そのまま「人参」を

 作れば美味しいものが普通は作れるので、売れる。

 売れれば、売上となり生活できる。) 

 

 自分の作りたい野菜を作りたいのなら、まず
 土壌調査から初めて、水源の確保、水質、
 土壌を肥沃にするため、肥料を撒いて
 耕す、テストで作りたい野菜を作ってみる
 、、など年月がかかる。


 それまでの投資や毎月の収入どうするんですか?

 

 だから、農家さんに認められて初めて
 土地を貸してもらえる。
 しかし、その土地で「キャベツ」栽培をしていれば
 キャベツに適した土壌にしてあるし、
 キャベツ栽培に適した土地、水質。

 

 別の野菜を作れるかどうかは、また別の話。

 

 作れても「美味しく」なければ売れない。

 

 

5.勘違い(その3)
 「農業で稼ぐ!」

 またネットで洗脳された方々ですよね。

 実際は官庁の出しているデータを
 見ればすぐにわかること。

 

 どのビジネスもそうですが、そんなに甘くはない。

 

 ただし、私の農業関係の友人知人も言いますが、
 「やり方次第」

 

 ビジネスが上手ならば、もうかる仕組み
 自分で作って稼ぐそうです。
 農家に御殿、高級車などなど高給取り。
 アイディア一つで稼げるそうです。

  (まあわかると思いますが、一人は農家の〇代目で

  一流大学で経営やマーケティングを学んで、

  余った規格外や損傷したものを加工して、

  真空パックして通販で売る、という商売。

  (果汁100%オレンジ瓶詰、みたいなもの)

  もう一人は、一流大学の農学部を出て、実家の農家を

  継いで、品種改良を長い年月をかけて行い、やっと

  商品化して通販で稼いでいる(フルーツトマトみたいなもの)。

  やはり、実家は「農家」。)

 

 まあ、そういって参入した会社は数知れず
 しかし、「全滅状態」と言ってました。

 (農業経験が少ない会社さんが、すぐに

  「稼ぎまくり」は難しいですよ)
 一部は撤退せず地道に農業をしているようです。

 

 なかなか編み出せないからビジネスチャンス
 かもしれませんね。

 

 (補足)詳しくは知りませんが、農業に
  「トヨタ」と「楽天」が参入してきたそうです。
  詳しく知りたい方は、ググってください。

 


6.まとめ
 この話は、私の周りのほんの一部の話。

 しかし、そんなに大きく逸れていないと思います。
 実際に農協や農政局の人に聞いているので・・・。

 

 新型コロナで田舎暮らし、も良いですが、
 親族に農家がいなければ「就農」の
 ハードルはかなり高いですよ。

 しかし、10年20年と続ければ、地元の人たちと
 深くつながり、永くその土地で暮らしていける。
 
 互いに助け合うので、人付き合いが好きな方は
 合うかもしれませんね。

 

 気長に行ける方が良いかもしれません。

 

 

 

 今日はこの辺で・・・。