1.はじめに
新型コロナが落ち着きを見せたかと思えば、オミクロン株なる新種が登場しましたね。これで、来年はまた一山あるのでしょうか?
南アフリカをはじめに、ヨーロッパやアメリカで猛威を奮っていますね。
そんな中、会社の食堂や街の喫茶店で聞こえてくる会話、飲み屋での会話で聞く話を題材に今回は書こうと思います。
それは、「みなさん、取りたい国の体制は何ですか?」です。
2.聞こえてくる会話
「新型コロナで大変な業種に給付金・補助金を」「打撃を受けた会社から解雇されたので失業給付を厚く」「飲食店は可愛そうだから、給付金出してあげればいいのに」などなど。
何かおかしな流れになっている、と思うのは私だけ(と私の周りだけ)でしょうか?
3.日本の体制→資本主義
そもそも日本の国の体制は、「資本主義」です。
自由経済を基本としています。
それは、わかりやすく言えば「商売の才能がある人は、法律に反しない限り、いくらでも儲けていいよ」ということです。
だから、少しでも稼ぎのいいところへ行こうと学校で勉強して、一流大学へ進学して一流企業へ就職し、「出世して」高額な年収を手に入れようとする。(私もその一人です)
この体制が取られているから、国民が切磋琢磨して高水準な製品や技術が世界で認められているのです。「made in Japan」が、世界でどれだけ高い評価を受けているか。
それは、国の体制が「資本主義」だから、みんな競い合い、国内の他社同士が製品の品質や技術力を競い合うからです。
世界的に見てもごく僅かな国しか、もう取っていない体制です。
この体制は、自分の土地や家など国民に私有財産はなく、「全て国のもの」と言う前提で、日々の労働などが行われるため、その売上は「皆平等に分配」されます。
つまり、国のNO.1営業マンと最下位の営業マンは同じ給料なのです!
そうすると、人間は知恵が働くので、「最下位でも同じ給料だ」ということで皆働かなくなります。
そういう理由で、「共産主義≒社会主義」は衰退していき、「資本主義」へ体制が変わっていきましたよね。(共産主義と社会主義の違いは、説明が難しいので省きます)
5.最近の会話
上記の会話から、新型コロナ前からでも「弱者救済」精神なのか、「可愛そう」と言うことで「国がお金を出してあげればいいのに」ということを「平気で」口にする人がいます。
非常に危険なことですよ。
(国民が汗水垂らして稼いだお金を税金として国が吸い上げているため、それを一部の人に分配して「所得を平等にしろ」と言っているのです。つまり、共産主義的発想です)
日本は、「思想の自由」(日本国憲法19条)が保障されているので、上記の発言は自由です。
しかし、ご自身の政治思想もそっちのけで「可愛そうだから、国がお金を出してあげて」ということは、上記共産主義思想に寄っています。
当然、思想は自由なので日本にも「共産主義」思想の方は、いらっしゃいます。
しかし、戦後の日本は、民主主義かつ多数派が「資本主義」を(一応)採用したので、日本国憲法(29条)でも「資本主義」を採用しています。
そのため、安易に資本主義を揺るがすような発言を街なかなどですることは、国民の意見として取り上げられることになり、かつ、そのような発言をご自身が繰り返すことで「思想」となっていきます。
そもそも、あなた自身はどの体制を望んでいるのですか?
みんな一緒のお給料で衰退か、切磋琢磨して結果を出せばその分もらえ経済が発展する方が良いのか?
この根底の「思想」をしっかり持った上で発言して欲しいと思います。
もう一度いいます。安易な発言を繰り返すことは、「思想」につながっていきます。
「口に出せば、夢は実現する」と言われるように、「言霊」は重いですよ。
安易に「可愛そうだから、国がお金を出せ」ということを言わないように。
周りの人に「この方の思想は、共産主義なんだ」と思われていますよ。(国民の大多数は、 仕事をしただけ 稼ぎたいと思っているので資本主義的発想です)
6.まとめ
基本、日本は「資本主義」です。
みなさん、是非この機会に「ご自身はどの体制を望んでいるのか」、一度考えてみてはいかがですか?どの体制を支持しても、日本は「思想の自由」が保障されているので構いません。
ただし、何も考えず発言するのは不用意です。
「言霊」があるので、ご自身の思想となってしまい、国の体制に影響が出かねません。影響とは、安易に「可愛そうだから、国がお金を出してあげれば」という発言を街なかでも食堂でも聞こえてくれば、「主権者である」国民の意見となり「憲法改正」と繋がるのです。(既に、国会主導でお金をばらまいてますよ。世界でもトップクラスの「借金大国」なのに。いずれまた増税です。「働けど働けど、楽にならず」)(国会の政党分布で、共産主義政党が多数を占めることになりますよ)
資本主義は、「自分の生活費は自分で稼ぐ!そして能力があるものが沢山稼げる」、という制度です。
「助けてもらう」などという考え方自体、相いれません。
新型コロナで影響が出ている飲食店経営者なら、店を畳んで稼げる他業種に移る、店を畳んでキッチンカーで営業を続ける、店を縮小してネットで食品販売をするなど、商売は自由にできるので、商才で稼げばいいだけです。
それを、他者の税金で穴埋めしようとするのは、資本主義の発想とは違う気がします。
日本は、職業選択の自由(日本国憲法22条)が保障されているので、新型コロナの影響で飲食店では稼げないのなら他の業種に移ればいいだけ。それでも駄目なら、商才が無いということです。
上記のように、資本主義的に考えれば、「可愛そうだから、国がお金を出してあげて」などの発言は出てこないはず。
商売している人は、稼げるときに稼ぎまくってるんですよ(時給1万円以上にもなっています)。
商売している人は、自由に職業や業種を選べますから。
私の勤務する会社も、自由に事業を増やしています。別に創業した事業のままではなく、今では異なる事業部も持っています。自由です!(自由経済!)
うちの嫁も、飲食業界ですがアイディア、創意工夫でなんとかやっています。
前半で書いたように、「資本主義」は、このように商売人が「なんとかしなければ」という思いで新しいものを作り出していき、国の経済の発展・成長につながるのです。
安易に助けるのは、その経営者が考えるのを止めてしまい、次は助けられなくなります。
新型コロナでも乗り切れる企業が、経済の生存競争で生き残れるのです。
バブル崩壊時と同じ。
生命力豊かな企業が生き残るのです。
みなさんも、この機会にご自身の考えをまとめてみてはいかがですか?