coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

大学受験の勉強より大事なもの? ⑥保護者の皆さんへ

1.大企業の人事部管理職から、小中学生をお持ちの保護者の方へ
 
  「うちの子は、一流大学なんて、、、、」と思っている方は、
  多いと思います。誰もが一流大学に行けると私も思いませんか
  ら。
  確かに、入社するときは学歴が関係しますが、入ってしまえば
  実力です。
  (一流企業への変わった入り方は、「賢いと思った進路選択」
   の記事をご参照ください) 

  年下の高校卒を上司に持つ年上の一流大学卒は、うちの社内
  でも珍しくありません。仕事ができる人が昇進するんです。
  
  この点から、人事部管理職が人事部に寄せられる各部署からの
  要望と私自身今までに百名ほど部下を抱えてきた経験から次の
  ことが言えます。
 
  要は、「使えるやつ」が出世するんです。
 
2.「使えるやつ」とは?
  上司の話を聞き、表情・口調を敏感に読み取り、指示された仕事
  を早く正確にこなす。「表情・口調を敏感に読み取り」とは、そ
  の仕事の重要性です。上司からすればすべて仕事は重要なので、
  言えませんが、そこは今までの経験から、この指示は重要性は
  低いとか、ひょっとしたら指示自体流れるかも、ということを
  読み取るのです。
  つまり、重要でもない仕事は時間をかけずさらっと終わらせる。
  重要な仕事は、詳細まで社内ネットワークや人脈を駆使して
  調べ上げて、素早く仕上げる、ということです。
  この強弱を読み取れなければ、「いつまで時間かかってんだ!」
  と上司に叱られます。人事考課もいい評価が付きません。
  また強弱を読み取れなければ、すべてをきちんと仕上げようと
  して残業残業また残業、で精神的にやられます。
  納期が遅かったり、仕事の品質が悪ければ、これも人事評価に
  つながり、どれだけ仕事をしても評価してもらえません。
 
  要領よく、そつなく仕事をこなしていくこと
  
  そういう表情を読み取ることは、部活での先輩や顧問の表情や
  口調、アルバイトでの接客中の客の表情などいくらでも経験し
  ているはずです。
  しかし、私が人事部に配属されて以降、ここ十年ぐらい入って
  くる新入社員の一部は、少子化のせいなのか過保護に育てられ
  た子が増えてきて、部活もしたことがない、アルバイトもした
  ことがない、接客中に客に怒られたこともない、無いない
  尽くしで、小学生のような子どもみたいな子が入ってきます。
 
  そんな子も大学は一流で、成績もよく、面接の準備を完璧にし
  てくるため、入社試験を突破してしまうんです。
  「試験」には強いんですねーーーー。
 
  毎年、採用責任者が頭を抱える問題です。
 
3.子育てで必要と思ったこと
  ですから、子供の時からチームワークやアルバイトなどで社会に
  出る準備をさせておかないと、会社で「役立たず」のレッテルを
  貼られます。

  一流大学へ進学させるより簡単な家庭教育だと思いません。

  例えば、野球部に入れたり、高校時代の夏休みにアルバイトさ
  せたり、大学生なら小遣いはアルバイトして自分で稼ぎなさい、
  というだけでも違うと思います。
  (サッカー部は、先輩でもちゃん付けや呼び捨てする部活が
  あるなど、余り社内の印象は良くありません。)
  女の子でも、バスケ部やバレーボール部に入れたりして、
  チームワークを学ばせるのは大事だと思いますよ。
  個人の競技より。

  アルバイトも大事です。お金を稼ぐ大変さを身をもって知る。
  そのため、ネットでできる仕事で簡単に稼いでは、お金を稼ぐ
  大変さは身につかないと思います。飲食業や引っ越し業などで
  体を使い汗水たらす、これを就職する前に体験しておくべきだ
  と思います。
  (大学時代、お中元のアルバイトをしたことがあります。
  ビールやお酒のケースを、トラックに積み込むんです。
  巨大な飲料会社の倉庫に大型のトラックが何十台も付いていて
  そこに注文書の行き先別に商品を積み込んでいくんです。
  (今はローラーが管理されて勝手に行き先別にトラックに
   振り分けられますよね。楽そー)
  真夏ですよ。トラックの荷台は激熱です。これを1か月ぐらい
  ほぼ毎日しました。夕方ぐごろになると疲れ切ってフラフラで
  別のレーンではケースを落としビールやお酒の匂いが漂い、
  気持ち悪くなるなど大変でした。それだけ大変でも、貰える
  お金はクーラーのきいた飲食店のフロアーの人と変わらない。
  フロアー担当は、お客さんへの気遣いという肉体ではなく
  精神疲労があるんだなと思い納得させました。
  また、細マッチョの体系になり、彼女と海に行っても
  恥ずかしくない体系になれました)
 
4.最近の新入社員の人気?
  最近の新入社員は、女性でも昔の総合職が多いため、社内では、
  女子社員の方が仕事ができると言って、女子の新入社員を求める
  部署があるぐらいです。
  この点は、私もそう思っています。部下でも女子社員の方が
  頼りになりますから(バレると男性の部下に怒られます)。
  私の部下の女子社員ですが、部下の作った資料の確認作業が
  遅れると、普通に怒られます(笑)。 「まだですか!」

  忙しそうだから、と言って少し遠慮するのが男子社員ですが、
  期限が来たらすぐに取りに来るのが女子社員です。
  期限を守るのは当たり前ですから、私も素直に謝ります。
  「ごめん。すぐやる」
 
  でも、女子社員は管理職の昇格試験を受けたがらないですね。
  私の近くにいる女子社員だけでしょうか?
  理由を聞くと「責任を負いたくない」ということを沢山聞き
  ます。
 
5.得する管理職
  管理職は、責任が重くて役員の愚痴聞き役ですが(バレたら怒ら
  れますね)、給料は良いし、敏腕な部下を数名持てば遅く着て
  早く帰れますよ。

  管理職は「労働時間」から解放されてますから。
  たぶん、多くの会社がフレックスですよね。
 
  年に数日ですが、会社に出社しても承認印を押すだけで
  あとやることがない暇な日があります。
 
  敏腕な部下達が仕事をやっておいてくれているので(汗)。
  (後やっときます。と、帰っていいですよ、の意味のフレーズ
   が出ると帰ります(汗))
  (こんな上司でも、一応頼ってくれますよ。いや、うまく
  使ってくれてますよ(笑)
  
6.部下への気配りもできる上司(笑)
  感が良い方はわかると思いますが、敏腕な部下の出世を邪魔し
  ないように、昇格試験を受けていただき、部下にはさらなる
  高みへ出世していただくお手伝いをさせていただくのが現在の
  上司としての仕事です(笑)。
  (私が部下になったときは「よろしくね」という思いを
   込めて、、、)
  もう、50代で昇格試験のチャンスも無いに等しく(一流社員で
  ひしめき合い大渋滞)、ここ数年会社の業績を揺るがすくらい
  の仕事もしてません(取締役への出世)ので、アラフォーの
  優秀な方々に会社の将来をお任せしたいと思います。
 
7.最後に
  以上からお分かり頂けるかと思いますが、子育てでどれだけ
  人とのコミュケーションをスムースに行える子を育てるか、が
  その子の会社生活を楽しいものにします。

  子供のころから友達と楽しく遊ぶ、みんなといると楽しいで
  しょう、ということを教えてあげると、会社で苦労しないと
  思います。
  大企業は数千人、数万人いますから、仕事で部署にお邪魔し
  ても、会ったことがない人ばかりです。

  初対面でも同じ会社の人間としてスムースに会話をして溶け
  込み、他部署の人と役割分担を決めて仕事をスムースに終わ
  らせる。そのためには、打合せ前の雑談が、お互い初対面の
  緊張をほぐすので、その最初の「雑談」が重要ですよね。
  (私には、社内に大きな大学派閥があるため、どの部署にも
   先輩・後輩がいます。そのおかげで、初めて行く
   部署でも、事前に先輩・後輩に内線をして打合せする人は
   どんな人か、趣味なども教えてもらえましたので、
  「雑談」ネタは事前に仕入れることができます。
   また、若い時、打合せ相手が、先輩だと雑談だけで時間が
   過ぎ、先輩から、時間だから帰れ(笑)と言われ、部署に
   帰ったら、当然上司から説教されました(泣))
  
  これが大企業で素早く仕事を終わらせていく一つのコツだと
  思います。