coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

子育て:地方の高校生を持つ親御さんへ

1 はじめに

 地方の「田舎者」です。

 2児の父親です。

 2人とも何とか国立大学へ進学してくれました。

 

 前回の記事で「関東関西の大学受験生はレベルが高い」ということを書きましたが、この点を少し追加したいと思います。

 

coffeebreak15.hatenablog.com

 

 私の記事は、地方の偏差値50代の高校の受験生親御さんに宛てて書いています。

 一番受験者数が多い層です。

 「偏差値が60を超えている進学校」の方には、読んでもあまり意味がありません。当然のことしか書いていないからです。

 

 

2 薄々わかること

 田舎者でもわかると思いますが、関東関西は、「お受験」があり、幼い頃から「受験」という言葉を聞いています。

 幼稚園の受験、小学校の受験、中学校の受験、高校受験、そして大学受験。

 本人が受験するかどうかは別にして、このように「受験」ということは、常に意識させられています。

 

 他方、私のような田舎者は、幼いことから自然を満喫して田畑を駆け抜けています。

 「受験」という言葉は、高校「受験」で初めて現実として突きつけられ、苦戦します。

 高校へ進学すれば、受験慣れしていないので勉強は続かず、受験の拘束から解放されて「赤点でなければ良い」レベルでテスト前だけ猛勉強する。

 「田舎もんあるある」ですよね。

 

 つまり、都会の受験生と田舎の受験生では、「受験」を意識する回数や「受験した回数」が違う。



3 データで見てみる

 共通テストの都道府県別平均得点(2017年データ。ちょと古いです)は、

①関東エリア

東京 657点

神奈川 645点

千葉 624

 

②関西エリア

大阪 614

京都 611

兵庫 595

 

平均点ですら、600点を越える勢い。

 

③地方

それに対して、地方では、

北海道大学がある「北海道」は、575点

東北大学がある「宮城県」は、556点

九州大学がある「福岡県」は、562点

 

500点中盤。もっと田舎は、もっと低いんです。

 

平均点で「50点」程度の差があるんです。

この差は、かなり大きい。50点上乗せするのにどれだけの勉強量が必要か。


このデータからも、田舎もんの勉強に対する意識は、都会の子供より低いということがわかります。勉強の完成度を上げていく。学校のテストや成績は常に上位10~30%にいるということです。(公立学校基準)

 

4 私が大学時代の同級生に子育てについて聞いたこと

 (私、都会の大学へ通ってました)

 友人曰く

 「都会の子は、幼いことから「受験の世界」に身を置いている。学校へ行き、学習塾へ行き、習い事へ行き、スポーツクラブで運動して、と多忙

 そのため、「効率良く勉強する」、とか、「集中して勉強する」、ことに幼い頃から慣れている。」

 

 「短時間で効率良く勉強して、テストで高得点を取るといことを、幼い頃からしている」ということです。

 

 のんびり勉強時間がある、我々「田舎者」とは、「勉強する環境」が違うんです。

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5 まとめ

 田舎に住んでいる受験生をお持ちの親御さん。

 

 お子さんが田舎ののんびりムードで大学受験を考えていたら、地元でも知られていない三流大学になりますよ。(そんな大学行くぐらいなら、高卒で地方の一流企業へ行った方がよっぽどまし。三流大学卒業時には入れないですから。)

 

 私の記事で書いた、高校2年間で教科書は全て終えて、どこを聞かれても答えられるようにすること、というのは、「大袈裟ではない」ということがわかって貰えると思います。

 

 旧帝大旧官立大学、早稲田・慶應など一流・有名大学へ行きたいのなら、教科書レベルなんて「全て解けて当然」なんです。(東大・京大・北大・東北大・名古屋・大阪・九州、筑波・一橋・東工大・神戸・広島)

 

 問題は、その先!

 

 高校3年生でどれだけ応用力を付けられるかなんです。

 (基礎力が無いと、応用力は付きませんよ)

 

 親御さんは大人なのでわかると思いますが、家を建てる時でも「基礎」がしっかりしていないと、上に建物は建てられないですよね。スポーツをするのも「基礎体力をまずつける」。

 それなのに勘違いな田舎者の高校生は、高校3年生で基礎学力もないのに「受験参考書」を買い漁りはじめる

「基礎力がない」ので当然読み進められない。理解できない。

 例えば「英単語帳」ひとつ取っても、勉強してきていないから、一から覚えないと行けない。時間はかかるし、忘れていくし。無駄!

 英文法の参考書も分厚いし、英文解釈の本も分厚いし、やり切れるはずがない。上っ面だけ。そんな知識で偏差値60以上の大学が受かるはずがない。

 

 普通に教科書を理解していれば(基礎力がある)、流し読みができ、わからないところを念入りに読めばいい。だから、読み切れる。

 単語帳でも、2年間教科書の単語や熟語、辞書を引いたときに派生する単語も覚えていれば、新たに覚える単語の方が少ないのでやり切れます。2年間さぼる、または「これぐらいで良いか」といういい加減な勉強をしているから、一からやり直さないといけない。

 いい加減な勉強法は、きちんと偏差値で出ます。

 

coffeebreak15.hatenablog.com

 

 

 

 どんなに良い参考書でも、教科書レベルでさえできていないのなら、ただの「宝の持ち腐れ」です。

 

以上から、私を含めた田舎者は、大学受験生のレベルはもっと上、地元の公立小学校、公立中学校で1番を取るぐらいの強い意思がいります(塾など行かずにです部活をして「効率の良い勉強法」を身につけないと、大学受験でスケジュールがたたなくなりますよ)。

一例ですが、旧司法試験を合格した弁護士さん(70代)に聞きましたが、大学時代には500ページある専門書1冊ぐらいなら1日で読み切った、と言っています。私は経済学の専門書を1冊読むのに1週間ぐらいかかりましたけど・・・(泣)。

頭の良い人のスピード感についていけるように、田舎者は時間を決めて勉強するということです。そして、少しづつでもその時間を縮めていくことです。そうやって、勉強の効率をあげていくしかありません。「自分の勉強のペースは遅いんだ」と常に思ってスピードアップをしていく。

 

それぐらいの気持ちがないと都会の成績上位者に付いていけません

 

 

 意識をもっと高いところへ!

 

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