coffeebreak15’s blog

今までの経験や学んだことなど、思ったことを書いていき残したいと思います。

企業同士の交流会に参加した時のお話

1.はじめに
 私が、企業間の人材交流会に出席した時の話です。
 
 他社の人材の底力に驚いたエピソードです。
 
2.向上心や自助努力
 交流会でお会いした某一流企業の課長さんと名刺交換いたしました。

 ご挨拶から初めて、その方の名刺の裏面を見たところ、資格がびっしり
 書かれていました。

  「こんなに資格を持ってらっしゃるんですか?」と聞くと、
 「はい。社内ではまだ少ない方ですよ」と言われました。

  ざっと、20種類。
 
 その理由を伺うと、社内には伝統的に他部署へ移動になる
際に、その部署の仕事を理解し貢献できるように自主的に資格を取る
 そうです。物流部へ配属されれば、フォークリフトの運転講習を 
 受けるみたいなものです。経理部なら、簿記とか。
 
 そのため、40後半らしきその方は、高卒で入社したため、
 30年余りで20種類程国家資格を中心に取得したそうです。
 
 もちろん、弊社でも会社で必要な資格を取るコースがあり、
 その資格が仕事上どうしても必要なら、対象者を職場離脱させ
 社内で授業を行ってでも取らせています。
 
 しかし、自らの費用で自主的に取る、それが社風というのは、
 当時30代の私には驚きでした。
 
 その方の話では、資格を取得できれば、費用のほとんどを会社が
 支払ってくれるようです。つまり、合格通知を見せ、領収書等
 支払いの証拠を見せれば払ってくれるようです。
 
 素晴らしい、と思い人事部配属後、企画書を書き稟議を通しました。
 全ての資格や費用全額とはいきませんでしたが、半分以上は
 会社が支払う仕組みはできました。
 
3.新卒の質
 また別の大企業の人事部のマネージャーさんと名刺交換した際に
 聞いたお話です。
  一流大学を卒業しても大卒で入るのは困難な日本を代表する大企業です。

 そのため、大学生も手土産に、司法書士試験の合格通知、
 税理士試験の合格通知、社労士の合格通知、ツワモノは、
 司法試験の合格通知を添付してくるそうです。
 
  その方も、「自営しないのですか?」と面接時に聞くらしいです。

  入って社会人経験を積んで、ある程度貯金が出来たら辞める
 では、会社としても損失が大きいので確認するそうです。
 
  確かにそのような学生もいるそうです。面接時には、定年まで
 勤めると言いながら、3年ぐらいで辞めていく。
 
  しかし、最近はそうでもなく5年10年と続くそうです。
 その資格を手土産に就社した社員に理由を聞くと、なかなか
 時代を表していてなるほどと思ったそうです。
 
  例えば、ロースクールを卒業し司法試験を合格して入社し、法務部へ最初は
 所属となりますが、ジョブローテーションで他部署へ行きます。

  そのタイミングでも辞めずに配属を受け入れるのは、
 やはり年収と会社員という立場ということらしいです。
 
  昭和時代なら、弁護士として裁判所の研修を終え、先輩事務所で
 修行となりますが、年収は1年目から5~600万円だったらしいです。
  修業は10年ぐらいで、独立すれば1000万円以上。
  後は、経営の腕次第で、2000、3000万円の年収となっていた
 見たいです。

  しかし、司法試験の合格者も増え、弁護士が増え続けている今では、
 競争が激しく、修業は1~3年となり、年収は400万程度。
  独立しても、600万円ぐらいらしいです。
 
  そうすると司法試験の合格通知は、あくまで入社しやすくするための
 添付資料として企業に提出する紙に過ぎない入社し管理職にまでなれば、
 年収は1000万円以上。さらに社会保険は安く、お値打ちな食堂、
 契約のリゾートホテルを使ってお値打ちに家族旅行、休みがしっかりしている、
 営業しなくて良いなどなど、独立しての年収600万円より、
 会社員の年収1000万円の方が、メリットが大きいという判断らしいです。
 さらに、定年退職すれば、その資格で小遣いを稼ごうと考えているようです。
 
  頭の良い人は、ここまで考えられる。
 
  凄いですね。