1.人事部の視点
今の大学生は欲を言わなければ、大体企業の最終面接ぐらいは行ける環境だと思います。
うちでもそうですし、他社さんの人事部責任者と話をしても、少子化の影響で、一流大・有名大学以外でも採用しないと新卒枠が埋まらないからです。また、近年よく言われるコミュケーション能力が低い、社交性がない学生を回避しているとおのずと、どの大学でも面接する、つまり「人物重視」になっていきます。
会社は人の集まりですから、自分一人で完結しませんよね。
だから、社交性が高くなければなかなか面接は突破しません。
この社交性はすぐに身に付くものでもないので、下記のようなことにならないよう自分自身を見つめなおしてみてください。
2.会社がしている社交性の判断
面接で最終まで行けない人は、自分の友人・先輩後輩・バイト先での店長・先輩・後輩、など人間関係を見直してみてください。
人事はその辺を見ていますよ。SNSだけでやり取りしている学生は、目を見れば大体わかります。
面接で最終まで行けない人は、自分の友人・先輩後輩・バイト先での店長・先輩・後輩、など人間関係を見直してみてください。
人事はその辺を見ていますよ。SNSだけでやり取りしている学生は、目を見れば大体わかります。
相手の目を見て話しができない。
また、人事担当との会話のやり取りができない。SNSは、間をおいて入力すればいいかもしれませんが、面接は目の前に面接官がいて質問に瞬時に的確に回答する必要があります。事前に準備されている質問だけではありません。面接官もマニュアル学生と感じ取れば、イレギュラーな質問をし出しますよ。
ゼミでのコミュニケーションやアルバイト先での客との会話など目の前にいる相手の話を聞き、素早く的確にこたえるということを日常的に行っていないと難しいですよ。
また、面接官の表情を読み取れず、だらだら自分のことをしゃべっていれば落ちますよ。
面接官の目が「もうその話はいいよ」といっているのを読み取れないということです。
2.文字が汚い学生へ
ペン習字でもして直す努力をしてください。日本語です。相手の読める文字を書いてください。
何語で書いてあるんだ、と採用グループで笑われてますよ。
「解読不能」
3.今でも人気がある学生像
やっぱり人気があるのはスポーツ系の部活出身者ですよね。
例えば、野球部は上下関係などキチンとしているので、入社後も先輩や上司から受けが良く、うまく部内で立ちまわれます。
やっぱり人気があるのはスポーツ系の部活出身者ですよね。
例えば、野球部は上下関係などキチンとしているので、入社後も先輩や上司から受けが良く、うまく部内で立ちまわれます。
また、チームプレイをしていることから、手伝いましょうか?という言葉が自然に出てくるようで、周りの社員からも人気がある。
また、新卒らしく元気よく出社時と退社時に挨拶ができる、これも大事ですよね。
また、新卒らしく元気よく出社時と退社時に挨拶ができる、これも大事ですよね。
・スポーツ系でないけど人気の学生像
漫才師のネタではないですが、「アルバイトリーダー」のような方です。現場でもまとめられ、苦情対応や緊急対応もでき、多くの人とコミュニケーションが取れるという推定ができます。まさしく、社交性あり、ということですね。
漫才師のネタではないですが、「アルバイトリーダー」のような方です。現場でもまとめられ、苦情対応や緊急対応もでき、多くの人とコミュニケーションが取れるという推定ができます。まさしく、社交性あり、ということですね。
ですから、うちで一流大や有名大以外で最終面接まで残る確率が高いのは、集団スポーツを長年してレギュラークラスで、さらにキャプテン、副キャプテンの経験があるような学生です。
また、学生時代諸事情でアルバイトをしなければならないということもあるので、アルバイトリーダーも人気があります。この場合は、店長の推薦状やエリアマネージャーの推薦状など添付していると人事部が店長などに問い合わせて仕事ぶりをいろいろ聞けるので有利ということもあります。
4.まとめ
会社に勤める、特に数千人、数万人の会社なら入社10年たっても知らない人ばかりです。そんな中で他部署と連携して仕事を効率的に行えるだけの「社交性」が無いと社内にいても辛いと思います。
飲みに誘ってもこない、夏にBBQに誘ってもこない、そんなことしていると誘ってもらえなくなり、孤立し辞めていくことになりますよ。数千人社員はいるんですから、あなた以外に気の合う人はいくらでもいるんですから。
何回か誘ってもらったらとにかくすべて参加するようにして、積極的に参加者に話しかける。そして、今度は自分から企画して皆さんを誘うぐらいしないと打ち解けられませんよ。人間の仲間意識は、ただ机を並べているだけでは生じません。
私は入社数年間は誘われたらホイホイ参加する方でしたから、全社に大学派閥以外で人脈が出来ました。そのため、私が監督者になり部下が大きなトラブルをしてそれを取り返すため休日返上になった時にも、他部署の人が「付き合ってやるよ~」といって休日返上で出勤して手伝ってくれました。失敗した部下と有志の部下5名程度でする予定が、結局10名以上になりしかも他部署の人が来てくれていたので自部署ではわからない連絡先など各方面の対処もわかり、週明けには処理できてしまいました。(休出の振り替えがうちの部署に来たので、事前に連絡しろ、と部長に怒られましたが・・・。)
こういう経験を何度もしているので、社交性が無いと会社で困りますよ。
自部署のトラブルでも関係者以外は定時になれば帰れと人事は言うご時世ですから、あなたに対する強い仲間意識が無いと、上司に説教されてまで付き合ってくれませんよ。
あなたのトラブルで巻き込まれた同僚や部下は、「巻き込み事故」と捉え被害者と考えるか、あなたの人脈の広さで多くの助けがあり、予測より早く解決・処理でき「もう処理できた」とホッとするかで、周りの今後の見る目が大きく変わってきます。
会社にいれば必ずミスをしたりトラブルは起きます。私じゃないですよ、と言いたいときも多々あります。しかし、トラブルからどれだけ迅速に回復するかが勝負です。長々とトラブルに付き合わされる同僚部下は、あなたのことが嫌になり避けだします。
「トラブルメーカー」
そうならないためにも、社内にしっかり「仲間」を増やし、大変でも助けに来てくれる人たちを作っておく必要があるのです。
当然あなたも休日・深夜をいとわず、助けに行かないと駄目ですよ。(工場トラブルの際に、定時後上司の許可を得て現場の作業着に着替え「颯爽」と工場に登場したら、逆に製造管理の先輩に「何しに来た?」と言われました(笑)。私は現場の設備がわからないので、ジュースを買って渡され、「ありがとう、今回は良いよ」と言ってもらいました。私はある意味、ストレス発散で、体力仕事をする予定で行ったんですが、「返品」されました(笑))
会社の裏にあるインフォーマルな組織(社内での人脈つくりの重要さ)を十分理解できれば、面接のコツが見えてきますよ。